慈しむということ
長年、カウンセリング活動をしておりますが、一時期悩んだことがありました。それは、子供がいないことです。子供がいないということは、子供を育てたことがないということです。つまり、母親の本当の気持ちはわからない。ということになります。体験がないので、「わからないでしょ!」と言われれば、そうですねと返答することになります。実際にはそのような質問が来るのはほぼないですけどね。そのあたりはお客様が選ぶでしょう。ちゃんと子育てしたことがあるかどうかぐらいは。今はなんでも調べられますからね。(^^;)でも、もし万が一そんなお客様が来た時にはこんな答えを用意していました。『確かに、育てたことはありませんが、もしそうだったらと想像する事は可能です。子供のようなペットも育てたこともあるし、その命の死に直面したこともあります。命の大切さも十分理解していると思っていますし、命に愛を注ぐこともできます。子育ての経験は無くても、子育てで学ぶことのほんの少しは理解していると思っています。』現代の世の中は、子供が虐待されたり、育児放棄されたり、貧困の中に放り出されたりして、本当に心から愛されることが難しくなっている環境が多すぎます。いくら魂がその人生を選んで生まれてきているからとはいえ、余りにも辛すぎることが多すぎます。色々な形の愛がありますが、苦しみばかりの愛は切なすぎます。冬の寒さばかりを与えるのが愛ではありません。春の温かさも、夏の熱さも、秋の穏やかさもみんな必要なのです。世界中の子供たちがお父さん・お母さんの愛情をたっぷり受け取れる世の中になることを祈ります。きれいごとかもしれませんが、持っていない者の
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