ストロベリー・スウィッチブレイドとスティーヴィー・ニックス
二つの魔女スタイル
「ゴスロリ」と「白魔女」
この二つの言葉にピンとくるなら、魔法の入り口かもしれません。
元祖ゴスロリ(ゴシックロリータ)
ストロベリー・スウィッチブレイドのW魔法
1980年代、イギリスの音楽シーンに突如現れたポップ・デュオ、ストロベリー・スウィッチブレイド(Strawberry Switchblade)。ツインテールに大きなリボン、ドット柄、レースにパニエ……
あのヴィジュアルを初めて見たとき、「こんな子たちが本当にステージに立ってるの⁉」と世間は衝撃を受けました。
彼女たち──
ジルとローズは、決して可愛いだけではありませんでした。
パンクの流れをくんだDIY精神に、少女趣味と退廃美をミックス。甘さの中に影を潜ませたそのスタイルは、のちに「ゴスロリ(ゴシックロリータ)」と呼ばれるカルチャーの原型となっていきます。
ロリータファッションの黎明期において、ストロベリー・スウィッチブレイドは視覚の革命を起こした存在だったのです。
元祖白魔女
スティーヴィー・ニックス、風の魔法
一方、アメリカでは歌声もまったく違うタイプの魔女が時を同じくして舞い降りていました。
スティーヴィー・ニックス(Stevie Nicks)。フリートウッド・マックの歌姫であり、ソロでも大成功をおさめたレジェンド。
風にたなびくシフォン、レースのベルスリーブ、黒や白のドレスに羽根、ベルベット、水晶や月のアクセサリー……
その装いはまさに“白魔女”の名がふさわしいものでした。スティーヴィーは、自らの歌やファッションを通じて神秘性や精神性、そして自由を体現していたとも言えます。魔女という言葉がポップカルチャーで肯定的に語られるようになるずっと前から、彼女は女性の魔法的な力をナチュラルに纏っていたのです。
前者はポップでカラフル、ロリータでパンク
後者はミスティック、ロックでスピリチュアル
共通するのは「自分の世界観を貫く強さと遊び心」。
そして「日常に魔法を持ち込む力」。
彼女たちが纏っていたのは、単なるファッションではなく、ライフスタイルそのものと言われています。
時を経ても、私たちに教えてくれる大切なエッセンスです ✨