【日本人の美意識】

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 こんにちは、効率オタクです。

 残暑厳しいです...お盆過ぎたらちょっと和らぐんですが今年はきっついですよねw

 今日は美について少し書いてみたいと思います。今では「アート思考」や「デザイン思考」という言葉が流行っている、というよりもその重要性が社会全体で認識されつつあるのかなと思ってます。

 学生時代によく麻雀をやっていたのですが、ちょっと変わった友人がいて、遊び半分で桜井章一氏の「雀鬼流」をなんちゃってで実践していたのを思い出します。桜井氏は裏プロの世界で無敗を誇った方ですが、引退後はいかさま無しで正攻法な麻雀を通して自分の哲学を雀鬼流と称し後世に伝えています。この雀鬼流ってのが実は奥が深いです。表面的には具体的に見えるんですが、実は抽象的な意味が込められているのです。

 例えば「牌を引いてから3秒以内に切る」というルールがあります。後から思えばこれは単に速さを求めているのではなく、「決まっていることは早く決めてしまえ」という哲学なんですよね。製造業では2週間前、1か月前と予定を組みますが、決まった時点で決断していく(決めていける)。それと同じで、麻雀も牌の数も人数もルールも決まっているのだから、迷うのではなく基準を持って切ればいい。つまり「早く打て」ではなく「考えて基準を持て」と伝えていたのだと思います。

 麻雀には「同じ局面は二度とない」と言われますが、それでも基準を持ちなさいと。確かに何事でも基準づくりは難しい。ただ一度しっかりとした基準さえできれば、あとは淡々と判断を重ねられるわけです。更にはその基準を修正し続ければよいのです。

 桜井氏は引退後、「牌の音」という雀荘を経営しながら、自身の哲学を教えていました。その雀鬼流で最初に教えることが何かというと、「美しい打牌をしよう」ということだそうです。打つときは強めにタァーーーン!と牌を置くのですが、それを「美しい打牌」と彼らは呼んでます。その練習から入門者は始まるのです。桜井氏の哲学は後からじわじわ響くものが多いのですが、私自身が最も響いたのはこれですよね。「美しくあれ」という姿勢を、もう30年以上前からすでに持ち合わせていたのです。


 ここからが本題です。名前についての気づきを少し。私には2つ上の姉がいるのですが、名前は「敬子」です。(完全に余談になりますが最初は姉貴がおちょくってるのかと思いましたよね(笑))。

 年齢を重ねるごとに「敬う」という言葉の深さを感じるようになり、今ではとても身近にあって良かったと思っています。名前っていうのは親が「こう育ってほしい」という理想像を込めた、日本的な発想だと思うんです。漢字ひとつひとつに意味があって、それを組み合わせて世界にひとつの名前を作れるって素晴らしい。また自分自身に作用するだけではなく、周りにも影響を与えるものではないでしょうか。そう考えると、敬うという言葉が身近にあったことに対して姉にも両親にも感謝かなと思っています。


 2000年代初頭、学歴重視の傾向が強まった時期がありましたが、その中で各国の教育も「国語・数学」に比重を置きすぎて「美術・体育・音楽」を削った国もありました。米国や英国ではその結果、風紀が乱れたとまでは言わないまでも、モチベーションや秩序が下がったとの報告があり、後に元に戻されたという事例もあります。

 私の小学生時代を思い出すと、大きな荷物を背負って寺に行き、本堂を描いたり、夏休みの宿題には必ず美術的な課題があったりしました。そうした経験を通じて、無意識のうちに「良いもの」「正の方向性のあるもの」に触れいたのかもしれません。


 以下ChatGPTよりの簡単なまとめです。

年代 「美」を含む名前の状況
昭和30年代 「久美子」「由美子」などがランクイン
昭和40年代 「由美子」「明美」など複数名が人気に
平成初期 「美咲」が長期トップ、返り咲きもあり圧倒的な人気
平成10年代以降 「美」を含む名前は減少傾向。「陽菜」「結」などが主流に
現代(2020年代) 上位にはないが、中位〜下位には「美」系も散見される程度

 私たちの時代は「美」という文字を名前に含むのが大流行でしたよね。近年は「美」が名前に使われることは減ってきているようですが、名前というのはもっとも身近な「言葉」です。その言葉に「美」という文字を込めてきた日本人が多いのです。つまり日本という国は身近に美がある環境下であり無意識にそれを感じ取取ることができやすい。

 故に日本は他国に比べて美意識が高いのではないか。冒頭で述べたアート思考やデザイン思考の受け入れることもできやすいだろうし、発想力が豊かな人も多いのではないでしょうか。


 残暑が続きますが、季節の変わり目、ご自愛ください!
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