『キャリコン試験対策』<理論(15)>:キャリア選択過程~行動が未来を切り開く~

記事
法律・税務・士業全般
前回はクランボルツの
「計画された偶発性理論」を通じて
「偶然」をキャリアのチャンスとして
捉える視点を学びました。

今回はその続編として
クランボルツが挙げた
キャリア選択に影響を与える要因について
より具体的に掘り下げていきます。

キャリアの意思決定は
単に「何がやりたいか」だけでなく

「どんな経験をしてきたか」
「どんな情報に触れてきたか」
「どんな行動を取ってきたか」

といった過程の積み重ねによって
形づくられていくものです。

それでは、今回も過去問とともに
しっかり確認していきましょう!
次の記述のうち、クランボルツ(Krumboltz,J.D.)が挙げたキャリア選択過程に影響を与える要因として、最も不適切なものはどれか。

1.積極的不確実性の予測
2.社会経済などの情勢や家族状況およびその変化
3.性差・身体的特性・知能や特別な才能
4.目標に向かって行動していく課題解決行動のスキル

出典:第26回 国家資格キャリアコンサルタント 学科試験

✅ 正解は…記事の途中で!

1. クランボルツの理論とは?


クランボルツはキャリア選択は個人の
「学習経験」と「環境要因」の影響によって
形成されるとする社会的学習理論を土台に
後に「計画された偶発性理論」を提唱しました。

この理論では、人生における偶然の出来事を
前向きに活かす姿勢がキャリアの可能性を
広げるカギになるとされます。
その土台となる考え方として
クランボルツはキャリア選択に影響を与える
4つの要因を整理しました。

2. キャリア選択過程に影響する4要因


1️⃣ 遺伝的要因や特殊な能力
→ 性格、知能、体格、才能など
  先天的に備わっている要素

2️⃣ 環境的状況や出来事
→ 経済情勢、文化、社会的影響
  家庭環境、地域など

3️⃣ 学習経験
→ 古典的条件づけ、道具的条件づけ
  観察学習など

4️⃣ 課題接近スキル(課題解決行動のスキル)
→ 意思決定力、情報収集力、計画性
  ストレス対処など

この4つは、キャリアを選ぶ際の土台として
意識しておくべき重要な視点です。

3. 過去問をチェック!

次の記述のうち、クランボルツ(Krumboltz,J.D.)が挙げたキャリア選択過程に影響を与える要因として、最も不適切なものはどれか。

1.積極的不確実性の予測
2.社会経済などの情勢や家族状況およびその変化
3.性差・身体的特性・知能や特別な才能
4.目標に向かって行動していく課題解決行動のスキル

出典:第26回 国家資格キャリアコンサルタント 学科試験

選択肢1:誤り
「積極的不確実性」は
ジェラットの理論に出てくる考え方で
クランボルツの4要因には含まれません。

選択肢2:正しい
環境的状況や出来事に該当します。

選択肢3:正しい
遺伝的要因・特殊な能力に含まれます。

選択肢4:正しい
課題接近スキルに該当します。

✅ 正解は…1です!

4. 支援の現場ではどう活かす?


たとえば…
①「自分の適性がわからない」
  と言う学生には
→ これまでの経験や学習パターンを一緒に
  振り返りどんな学び方をしてきたかを共有

②「家族の都合でキャリアに悩んでいる」
  という方には
→ それを偶然と切り捨てず
  キャリアのヒントとして
  肯定的に捉える視点を共有する。

③「決断が苦手で行動できない」
  という方には
→ 課題解決力や意思決定スキルの強化に
  フォーカスしたサポート

クランボルツの理論は個人がどのように
環境と関わり、学びながら進んでいくかを
支援するための道しるべになります。

次回はブリッジスの
「トランジション(転機)のプロセス」に
触れていきます!
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