『キャリコン試験対策』<理論(8)>:キャリア構築理論①~「ストーリー」がキャリアをつくる~
記事
法律・税務・士業全般
前回は相互作用モデルの
エドガー・H・シャインの理論を
取り上げてきました。
今回はマーク・L・サビカスの
「キャリア構築理論」に
フォーカスしていきます。
サビカスの理論は
「キャリアは自分の物語(ナラティブ)
を通して構築されていく」
という考え方をベースにしており
不確実な時代におけるキャリア支援の視座
という点で非常に重要な理論です。
今回は、試験にもよく出る
サビカスの「キャリア構築理論」について
実際の過去問と一緒に見ていきましょう。
サビカス(Savickas,M.L.)が提唱したキャリア構築理論における「ライフテーマ」に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1. ライフテーマとは、変化の激しい環境において、自らを克服して適応していく過程のことである。
2. ライフテーマとは、自分自身に関する意思や行動に関する自己語りそのもののことである。
3. ライフテーマは、それまでのキャリア・トランジションにおける気持ちや決断のきっかけ、拠り所などが語られる中で明確になる。
4. ライフテーマは、変化するグローバルな文脈の中で、すべき仕事を見つけることで明確になる。
出典:第27回 国家資格キャリアコンサルタント 学科試験
✅ 正解は…記事の途中で!
1. サビカスの理論とは?
サビカスのキャリア構築理論は
ナラティブ・アプローチ(語り)
をベースにしています。
彼はこう考えます。
「人は、物語を語ることで自己を理解し
過去の経験に意味を与え、未来の方向性を見出す」
キャリアは、与えられるものではなく
「自らが意味づけて創っていくもの」。
この構築的なプロセスを支援するのが
キャリアコンサルタントの役割であり
その中心にある概念が「ライフテーマ」です。
2. 過去問をチェック!
サビカス(Savickas,M.L.)が提唱したキャリア構築理論における「ライフテーマ」に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1. ライフテーマとは、変化の激しい環境において、自らを克服して適応していく過程のことである。
2. ライフテーマとは、自分自身に関する意思や行動に関する自己語りそのもののことである。
3. ライフテーマは、それまでのキャリア・トランジションにおける気持ちや決断のきっかけ、拠り所などが語られる中で明確になる。
4. ライフテーマは、変化するグローバルな文脈の中で、すべき仕事を見つけることで明確になる。
出典:第27回 国家資格キャリアコンサルタント 学科試験
選択肢1:誤り
→ 環境への適応はキャリア発達全体の
一部ですがライフテーマの定義とは
異なります。
選択肢2:誤り
→ 自己語りは大切なプロセスですが
「ライフテーマ=自己語り」ではなく
語りの中から見えてくる核となる意味が
ライフテーマです。
選択肢3:正しい!
→ ライフテーマはこれまでの経験や
意思決定の背景や拠り所などが語られる中で
少しずつ明確になっていきます。
ナラティブ・アプローチの核となる視点です。
選択肢4:誤り
→ グローバルな視点は現代的ですが
「すべき仕事の発見」=ライフテーマという
定義にはなりません。
✅ 正解は…3です!
3. 支援の現場ではどう活かす?
サビカスの理論が現場で役立つのは
「これまでの人生に、どんな意味を見出して
どう未来を描いていくか」
という
語りの支援を軸に置ける点です。
たとえば…
①「転職すべきか迷っている」
→ これまでの選択の背景に
どんな価値観や意味づけがあるかを深掘る
②「やりたいことがわからない」
→ 子どもの頃に熱中したことや
他者から言われて嬉しかったことに着目する
このように表面的な課題ではなく
「語りの中にある人生のテーマ」に
目を向けることで
深く意味ある支援が可能になります。
サビカスの理論は
時代の不確実性が高まる中で
「自分の人生をどんな物語として語りたいか」
という内的なキャリア構築力の
重要性を教えてくれます。
その第一歩として
「ライフテーマ」という概念を
ぜひ意識してみてください。
次回も「キャリア構築理論②」として
続きをお届けし、サビカスの理論に
さらに深く迫っていきます。