『キャリコン試験対策』<理論(9)>:キャリア構築理論②~「ストーリー」から見える未来~
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法律・税務・士業全般
前回は、マーク・L・サビカスの
「キャリア構築理論」の核となる考え方や
「ライフテーマ」について取り上げました。
今回はその続編として
「キャリア・アダプタビリティ」や
「キャリア構築インタビュー(CCI)」など
より具体的な実践的視点から
この理論を深掘りしていきます。
「人生は物語である」—
そう語るサビカスの理論は
支援者としてクライエントの語りを
どう聴くか、という問いにも
通じる重要な理論です。
今回も過去問を交えながら
確実に押さえていきましょう。
サビカス(Savickas,M.L.)の提唱するキャリア構築理論に関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。
1. キャリア・アダプタリティは、関心(Concern)、コントロール(Control)、自信(Confidence)で構成される。
2. 人と環境の整合性は、変化する動的なものであり、個人の解釈や理解によって異なる主観的なものである。
3. キャリアカウンセリングの実践においては、クライエントの内面に既に存在する自己を実現することが重要である。
4. キャリア構築インタビューには、「3歳から6歳までに起きた3つのストーリーを聞かせてください」などの特定の質問がある。
出典:第28回 国家資格キャリアコンサルタント 学科試験
✅ 正解は…記事の途中で!
1. 重要な2つのキーワード
サビカスのキャリア構築理論を
理解するうえで欠かせないのが
「キャリア・アダプタビリティ」と
「キャリア構築インタビュー(CCI)」の
2つです。
「キャリア・アダプタビリティ」とは
変化の多い時代において
個人が柔軟に適応していく力のこと。
以下の4要素で構成されます。
① Concern(関心)
未来を見据える力
② Control (統制)
自分で選びとる力
③ Curiosity (好奇心)
自分を探る探究心
④ Confidence(自信)
やり抜けるという信頼感
もうひとつ
サビカスの理論を実践する手法として
重要なのが「キャリア構築インタビュー
(CCI)」です。
これは、クライエントの語りから
「ライフテーマ」を引き出す対話技法で
「3歳〜6歳までの印象的な思い出」や
「尊敬する人物」など
過去の記憶や価値観を言語化してもらうことで
その人らしいキャリアの物語を明らかに
します。
このように
未来を描くには過去を語ることがカギになる。
それがサビカスの理論の特徴であり
支援者にとって非常に有効な視点です。
🔍 ポイント:
キャリア・アダプタビリティの4Cの
語呂は「かとうこうじ」で覚える!
カ :関心
トウ :統制
コウ :好奇心
ジ :自信
2. 過去問をチェック!
サビカス(Savickas,M.L.)の提唱するキャリア構築理論に関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。
1. キャリア・アダプタリティは、関心(Concern)、コントロール(Control)、自信(Confidence)で構成される。
2. 人と環境の整合性は、変化する動的なものであり、個人の解釈や理解によって異なる主観的なものである。
3. キャリアカウンセリングの実践においては、クライエントの内面に既に存在する自己を実現することが重要である。
4. キャリア構築インタビューには、「3歳から6歳までに起きた3つのストーリーを聞かせてください」などの特定の質問がある。
出典:第28回 国家資格キャリアコンサルタント 学科試験
選択肢1:正しい
→ キャリア・アダプタビリティは
関心(Concern)、コントロール
(Control)、好奇心(Curiosity)
自信(Confidence)の
4つで構成されます。
選択肢2:正しい
→ サビカスの理論は「人と環境の整合性」を
主観的な解釈を重視する構成主義的な
視点で捉えています。
選択肢3:誤り!
→ 「内面に既に存在する自己を実現する」
というのは自己実現モデルや
内的自己概念重視の理論に近く
サビカスは「自己は物語を通じて
構成される」と捉えています。
よって不適切 です。
選択肢4:正しい
→ キャリア構築インタビュー(CCI)には
「3歳から6歳までの思い出」や
「好きなテレビ番組」など過去の経験や
価値観を語ってもらうための 定型質問 が
用意されています。
✅ 正解は…3です!
3. なぜこの理論が重要か?
サビカスの理論は「キャリアとは意味づけの
プロセスである」という前提に立っています。
つまり、「自分の人生の文脈」を
どう物語るかがキャリアの方向性を
決める鍵になるということなのです。
・ どんな経験を、どう解釈してきたか
・ どんな価値観やテーマにつながっているか
・ これからどんなストーリーを紡ぎたいか
こうした「意味の再構成」に支援者が
伴走することがキャリアカウンセリングの
役割のひとつといえるでしょう。
4. 支援の現場ではどう活かす?
たとえば…
① クライエントが
「何がしたいか分からない」と言うとき
→ ライフテーマや過去の語りに耳を傾け
意味づけの糸口を探る
② 転職経験を繰り返す人に対して
→ 職歴の背後にある一貫したテーマや
価値観を見出す手助けをする
③ 自己理解が浅いと感じる相談者に対して
→ キャリア構築インタビューを使って
自分の物語を掘り下げる
「未来は過去の物語の続きを
どう書くかで決まる」
そうした視点を持てるのが
サビカス理論の強みです。
次回はホランドの理論を
お届けさせていただきます!
サビカスの「語り」の理論とは対照的に
個人と職業の「適合性」を重視する
ホランド理論。
しっかり比較しながら学んでいきましょう!