『キャリコン試験対策』<理論(6)>:スーパーの理論②~理論を「現場の言葉」に変える力~

記事
法律・税務・士業全般
前回は「スーパーの理論①」を通じて
ドナルド・E・スーパーの理論全体を
整理しました。

・ キャリア自己概念
・ マキシサイクル/ミニサイクル
・ ライフキャリア・レインボーなど

今回はその続編として
スーパー理論をさらに深く掘り下げ

実践的な視点からも
理解できるようにしていきます。

試験では
「選択肢の文章がよく似ている」
「概念の定義が混同されやすい」
という出題が多いです。

今回も実際の過去問を交えながら
細かな表現の違いを見極める目を
養っていきましょう!
スーパー(Super.D.E.)の理論に関する次の記述のうち、適切なものの組み合わせはどれか。

A. 生涯を通じた一連のライフ・ステージをマキシサイクルと呼び、開始、探索、確立、適応、維持、解放(衰退、下降)という6つの段階で構成されるとした。

B. 人が生涯に果たす各役割の重要性は、情意的側面、行動的側面、認知的側面の3要素によって多重的に決定されると考えた。

C. 成人期を四季に例えた「ライフサイクル」に焦点を当て、児童期と青年期、成人前期、中年期、老年期の4つの発達期を経て発達が徐々に進むと考えた。

D. 個人と職業との関係のダイナミズムに着目し、職業選択を援助する手段として、能力とパーソナリティから構成される「職業的適合性(vocational fitness)」という概念を示した 。

1. A と B
2. A と C
3. B と D
4. C と D

出典:第27回 国家資格キャリアコンサルタント 学科試験

✅ 正解は…記事の途中で!

1. 過去問をチェック!


ではさっそく
冒頭の過去問を一緒に見ていきましょう。
スーパー(Super.D.E.)の理論に関する次の記述のうち、適切なものの組み合わせはどれか。

A. 生涯を通じた一連のライフ・ステージをマキシサイクルと呼び、開始、探索、確立、適応、維持、解放(衰退、下降)という6つの段階で構成されるとした。

B. 人が生涯に果たす各役割の重要性は、情意的側面、行動的側面、認知的側面の3要素によって多重的に決定されると考えた。

C. 成人期を四季に例えた「ライフサイクル」に焦点を当て、児童期と青年期、成人前期、中年期、老年期の4つの発達期を経て発達が徐々に進むと考えた。

D. 個人と職業との関係のダイナミズムに着目し、職業選択を援助する手段として、能力とパーソナリティから構成される「職業的適合性(vocational fitness)」という概念を示した 。

1. A と B
2. A と C
3. B と D
4. C と D

出典:第27回 国家資格キャリアコンサルタント 学科試験

A:誤り
→ スーパーのマキシサイクルは
  「成長」「探索」「確立」「維持」
  「解放(または下降)」の5段階です。
 選択肢にある「開始」や「適応」は
 含まれません。

B:正しい!
→ スーパーは、役割の重要性は
  情意的・行動的・認知的な側面から
  なると述べています。

C:誤り
→ これはレビンソンの理論です。
  発達を「四季」にたとえたのは
  スーパーではなく、レビンソンの発想です。

D:正しい!
→ スーパーは「職業的適合性」という用語を
  使い職業選択は静的な適合ではなく
  能力×パーソナリティの動的な関係性で
  捉えるとしました。

✅ 正解は…3です!

🔍 ポイント:
今回のような「組み合わせ問題」は
消去法を使って解くことが有効です。

例えばCの選択肢は「四季=レビンソン」で
すぐに切れるため、最初にCを除外すれば
1か3に絞ることができます。

2. 支援の現場ではどう活かす?


試験対策として
覚えるのはもちろんですが
実際のキャリア支援の現場でも
スーパーの視点は非常に役立ちます。

例えば…

① 利用者が現在どのマキシサイクルにいて
  どんな発達課題を抱えているか?

②「やりたいこと」の語りに
  どんな自己概念が反映されているか?

③ 家庭人・労働者・市民など
  今どんなライフロールが重なっているか?

こうした「支援の言語」として
活かしてこそ理論は実践に変わります。

スーパーに関する解説は
今回で一区切りとなります。

次回はシャインの相互作用モデル
取り上げ「個人と組織」の
関係性について深掘りしていきます。
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