『キャリコン試験対策』<理論(5)>:スーパーの理論①~「ライフキャリア」の全体像をつかむ~
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法律・税務・士業全般
前回まで3回連続で
スーパーの理論をテーマに
お届けしてきました。
(スーパーの理論は頻出です…!)
今回はスーパー理論の全体像を
つなげて理解する構成になっています。
今回も実際の過去問を交えながら
頻出ポイントを一緒に確認していきましょう!
スーパー(Super.D.E.)の提唱するキャリアの理論に関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。
1. 個人がある職業に就きたいと語るとき、その語りには本人の自己概念が含まれていると解釈できる。
2. 個人のキャリア・パターンは、親の社会経済的レベルや本人の知的能力とと関わりなく、教育レベルなどの与えられた機会によって決定される。
3. 職業適合性(vocational fitness)に関して、個人と職業との関係をダイナミックに説明しようとした。
4. キャリア発達を表すライフ・キャリア・レインボーは、時間の次元と役割の次元から構成される。
出典:第26回 国家資格キャリアコンサルタント 学科試験
✅ 正解は…記事の途中で!
1. 「キャリア発達」は可能性の理論
スーパーの理論は複数の概念が連動しています。
ここで一度、全体像を整理してみましょう。
🔷 キャリア発達:
人はライフステージに応じて
キャリアを発達させていく存在である。
🔷 キャリア自己概念:
「自分とは何者か」という認識(自己概念)を
軸に職業を選び、キャリアを形成する。
🔷 ライフキャリア・レインボー:
人生における「時間(ライフスパン)」と
「役割(ライフスペース)」の2軸で構成。
→ 子ども・学生・労働者・家庭人などの
役割が虹のように重なりあう。
🔷 マキシサイクルとミニサイクル:
人生全体の5段階の発達
(成長・探索・確立・維持・解放)を
マキシサイクルと各ライフイベントで
そのサイクルが繰り返されることを
ミニサイクルとします。
2. 過去問をチェック!
それでは
冒頭の問題を一緒に見ていきましょう。
スーパー(Super.D.E.)の提唱するキャリアの理論に関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。
1. 個人がある職業に就きたいと語るとき、その語りには本人の自己概念が含まれていると解釈できる。
2. 個人のキャリア・パターンは、親の社会経済的レベルや本人の知的能力とと関わりなく、教育レベルなどの与えられた機会によって決定される。
3. 職業適合性(vocational fitness)に関して、個人と職業との関係をダイナミックに説明しようとした。
4. キャリア発達を表すライフ・キャリア・レインボーは、時間の次元と役割の次元から構成される。
出典:第26回 国家資格キャリアコンサルタント 学科試験
選択肢1: 正しい
→ 「やりたい仕事」の語りの中には
その人の自己概念が反映されています。
選択肢2:誤り!
→ スーパーは親の社会経済的背景や
知的能力など、教育以外の要素も
キャリア形成に影響すると考えました。
選択肢3:正しい
→ パーソンズの静的な理論に対し
スーパーは動的・発達的な視点で
キャリアを捉えました。
選択肢4:正しい
→ ライフ・キャリア・レインボーは
「時間」と「役割」の2軸で構成されます。
✅ 正解は…2です!
3. 支援の現場ではどう活かす?
キャリア支援者として大切なのは
スーパーの理論を「支援の言語」として
使えることです。
たとえば―
① 利用者が語る「やりたい仕事」の
背後にある自己概念をどう捉えるか?
② 今その人は
ライフステージのどこにいて
どんな発達課題に直面しているか?
③ 転職やブランクなどのキャリアの変化は
どんなミニサイクルとして理解できるか?
こうした視点を持つことで
表面的なアドバイスではなく
本質的な支援が可能になります。
次回は「スーパーの理論②」として
さらに深くキャリア支援の活用法に
迫っていきます。