♠︎23 悔し涙とデザートタイム

記事
学び
2歳のAくん
最近は「ぼくがやる!」が増えてきて
毎日が小さな挑戦

この日の給食には大好物のリンゴ

ごはんを頑張って食べ終え
うれしそうに手を伸ばしたその瞬間——

つるんっ

リンゴが床にゴロン

Kくんは固まったまま
「リンゴが落ちちゃった……」

近くでその様子を見ていた保育者は

昼食後の午睡準備を優先しようと
声かけもせず
次の活動へ誘導しようと思ったが

「Aくんいつも先生の言うことを聞かないから
リンゴさんも逃げちゃったのかも」

残念そうにリンゴを拾った

保育者のちょっと反省させようとする
伝えた方を見ていた園長が素早く
そうの保育者に声をかけた

「その言い方は違います」

園長の動きと同時
担任の先生がAくんの元へいき

「リンゴ大好きだもんね
悔しかったね
悲しかったよね」

Aくんの気持ちを受け止め

「落ちたリンゴは食べられないから
新しいリンゴを用意するね」

リンゴを落としてしまった
でもその出来事の中で“悔しい”を少しずつ覚えている

「保育士」から「保育志」へ
「想い」
6話:保育士試験の先にある『志』
5話:気合いで埋める現場
4話:”子どものため”の競争
3話:書類の向こうに子どもはいるか
2話:保育の静かなSOS
1話:”子どものため”の難しさ
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