午前中のリズムあそびが終わり
「給食の時間だよ〜」
先生の声が響く
その瞬間
Aくんは
「ごはんだ〜♪ ごはんだ〜♪」
とうれしそうに歌いながら
廊下を駆け出した
すると保育者が
「走っちゃいけないって言ったよね?」
と声をかける
Aくんは黙り込み
そのまま保育室へ
夕方
その場面を思い出した保育者
「ルールを伝えることばかり考えていて
“うれしい気持ち”を受け止める余裕がなかったな」
「感情に共感して繰り返しルールを教えてあげることもできたのに…」
「もっと寄り添ってあげなきゃ」
それを聞いていた新人保育者がボソッと
「2歳児ですよ
ちょっと厳しく言っても
どうせすぐ忘れますよ」
「問題ない」
その声に
「それは違うんじゃない」
その強い口調に謝って去っていた
「また明日
関わり方を考えてみよう」
Aくんの「ごはんだ〜♪」には
うれしい気持ちがたくさん詰まっていた