♠︎29 うれしさとルール

♠︎29 うれしさとルール

記事
学び
午前中のリズムあそびが終わり

「給食の時間だよ〜」

先生の声が響く

その瞬間
Aくんは

「ごはんだ〜♪ ごはんだ〜♪」

とうれしそうに歌いながら
廊下を駆け出した

すると保育者が

「走っちゃいけないって言ったよね?」

と声をかける

Aくんは黙り込み
そのまま保育室へ

夕方
その場面を思い出した保育者

「ルールを伝えることばかり考えていて
“うれしい気持ち”を受け止める余裕がなかったな」

「感情に共感して繰り返しルールを教えてあげることもできたのに…」

「もっと寄り添ってあげなきゃ」

それを聞いていた新人保育者がボソッと

「2歳児ですよ
ちょっと厳しく言っても
どうせすぐ忘れますよ」

「問題ない」

その声に

「それは違うんじゃない」

その強い口調に謝って去っていた

「また明日
関わり方を考えてみよう」

Aくんの「ごはんだ〜♪」には
うれしい気持ちがたくさん詰まっていた
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