♦︎❤︎12♠︎♣︎ ラクするために考える

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小説
平日の夜
赤提灯がぶら下がる賑わいを見せる居酒屋の中に
仕事終わりのハルさん
アキくん
みき先生
プランナーのヨルの4人が集まっていた

テーブルにはビールジョッキにワイングラス
シェア用のピザ
枝豆が並んでいる

ハルがスマホを見ながらため息をつく

「“また今月お金使っちゃったな…”って毎月言ってる気がする」

笑みを浮かべていう彼にアキも笑って返す

「わかります
うちも最近ベビー用品見始めたんですけど
“これも必要?”ってなります」

「抱っこ紐見て
ベビーカー見て
肌着見て…気づいたらすごいことになってました」

みきが笑いながら言う

「子ども関係って
“必要そう”に見えるもの多いんだよね」

「しかも“今しか使えないからちゃんとしてあげたい”って気持ちも乗るし」

ヨルが静かにうなずく

「だからこそ
“節約しなきゃ”より“先に計画する”の方がラクだったりしますよね」

ハルが首をかしげる

「計画か…」

「“余ったら貯金”じゃなくて
“先に分けておく”感じですかね」

アキが前のめりになる

「どういうことですか?」

ヨルが紙ナプキンに軽く書きながら説明する

「例えば給料入った日に
生活費
貯金
子ども費をざっくり分ける」

「“今月は子ども関係1万円まで”って先に決めると後から焦りにくい」

ハルが苦笑いする

「俺それ逆だわ…
気づいたら使ってて“今月ヤバい”ってなる」

「結構みんなそうだと思うよ」

みきが笑いながらフォローする

「細かく記録しすぎると疲れるって人は多いよ」

アキが安心したように言った

「それ聞くとちょっと気がラクです」

「家計簿アプリ入れても3日で終わるタイプなんで…」

ヨルが続ける。

「やっぱり“子どものため”って思うとつい全部必要に見えるんだよね」

「でも実際は“今必要なもの”と“不安で欲しくなってるもの”ってが混同していってついつい無駄遣いしちゃうんだよな」

ハルが「あー…」と声を漏らす

「この前もSNSで“絶対買った方がいい育児グッズ10選”みたいなの見て」

「おしりふきとかオムツとか本当に必要なものはいつも忘ていて
怒られてたな」

ハルが真剣な顔になる

「でも子どものためにお金使うのって悪いことじゃないですよね?」

ヨルがすぐ答える

「ただ“未来が不安だから今を苦しくしすぎる”と続かないし
逆に何も買えたくなる」

「教育費も
習い事も
貯金も“長く続けられる形”がかなり大事」

ハルがコーヒーを飲みながらつぶやく

「なんか“ちゃんとしなきゃ”で苦しくなるんだよな」

みきがうなずき

「“いい親でいたい”って気持ちは強いからね」

「でも子どもって案外“高いもの買ってもらった”より“一緒に楽しそうにしてた”を覚えてたりする」

少しだけ空気がゆるむ

アキが笑いながら言う

「それ聞くと“全部完璧に揃えなきゃ”じゃなくていい気がしてきます」

ヨルが続ける

「例えば“毎月5000円だけ積み立てる”でも立派な計画だと思う」

「最初から“教育費2000万!”って考えると重いけど“今月できること”まで小さくすると続けやすい」

ハルがうなずく

「“気合い”じゃなく“仕組み””計画性”で考えるとラクになっていくってことか」

「そうそう」

ヨルが指を振りながら同意した

「頑張るより“迷わない状態を作る”」

みきも続ける

「あと“使っちゃった…”で終わるより“今月はここに使ったんだな”って見るだけでも違うと思う」

「子どもと動物園行ったとか
家族で外食したとか
それもちゃんと意味あるお金だし」

ハルが少し笑う

「最近“減ったお金”ばっか見てたかもな」

アキも頷く

「“準備しなきゃ”ばっか考えてました」

窓の外では仕事帰りの人たちが駅へ向かって歩いている

ヨルが最後に言った

「お金って“完璧に管理する”より“先に少し整えておく”だけでかなりラクになる」

4人は笑いながら最後の枝豆をつまんでいた
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