プロスペクト理論にはシステムトレードで対抗しよう
株式投資では、人の感情が判断を誤らせる要因となることがあります。
プロスペクト理論をご存じでしょうか。
プロスペクト理論とは、人が利益と損失を対称的に評価せず、損失の痛みを利益の喜びよりも強く感じるという行動経済学の理論です。
このため、投資家は損失を抱えた株をなかなか手放せずに塩漬けにしたり、わずかな利益が出るとすぐに売却してしまう傾向があります。
こうした問題への対策として有効なのがシステムトレードです。
システムトレードとは、あらかじめ決められた売買ルールをコンピュータに実行させる取引手法であり、投資判断から人の感情を排除できます。
この結果、損失回避や早すぎる利益確定といった心理的な偏りを防ぎ、統計的な優位性に基づいた安定的な取引が実行できます。
システムトレードツールは複数ありますが、TradingViewのストラテジーテスターを利用すれば無料(※)でシステムトレードを試すことができます。
※TradingViewにログインする必要があります
今回、私はTradingViewのストラテジーテスターで使用可能なトレンドフォロー型ストラテジーを作成しました。
ストラテジーの内容は、以下の通りです。
● 上昇トレンドの起点を見つけて買いトレードを実行
● 下降トレンドに転換しそうなタイミングで買い玉を決済
今回は、任天堂(7974)を対象にトレンドフォロー型ストラテジーの効果を確認します。
ちなみに、他の銘柄に対するトレンドフォロー型ストラテジーによるバックテスト結果は、下記の記事を参照ください。
TradingViewストラテジーテスターによるバックテストの結果概要
実際に、任天堂(7974)を対象にバックテストを行った結果の一部を以下に示します。
バックテストの実行結果 その1(出典: TradingView)
2020年8月7日のローソク足の下に△(ピンク)が表示されていますが、これが買いトレードのエントリーサインです。
このサインが表示された場合、翌営業日の始値で買いトレードを実行(成行買い)します。
続いて、2020年10月2日のローソク足の上に▽(ネイビー)が表示されていますが、これが買いトレードのイグジットサインです。
このサインが表示された場合、翌営業日の始値で買いトレードを決済(成行売り)します。
他の株式トレードも確認してみましょう。
バックテストの実行結果 その2(出典: TradingView)
上記は、任天堂(7974)の2017年2月から7月の日足チャートです。
約4か月におよぶ上昇トレンドに対して、理想に近い形で買いトレードが実行されているのが確認できます。
もちろん、中には失敗する株式トレードもあります。
しかし、全体的には良い結果を得ることができました。
任天堂(7974)を対象としたバックテストの条件と結果を以下に記載します。
● バックテストの条件
- 期間: 2015年~2024年の10年間
- 売買手数料、税金、等は考慮しない
● バックテストの結果
- 損益合計(1株あたり): 3,335円
▪ 総利益(1株あたり): 5,655円
▪ 総損失(1株あたり): 2,320円
- プロフィットファクター: 2.438
- 株式トレードの合計: 32
▪ 未決済トレード数: 1
▪ 勝ちトレード数: 17
▪ 負けトレード数: 15
- 株式トレードの勝率: 51.52%
通常の株式トレードでは100株単位となるため、損益合計は333,500円となり、1年平均では33,350円です。
ただし、バックテストでの最大保有株式は1単位株です。
このため、投資資金に余裕があれば、同時に200株単位、300株単位、等での売買を行うことで、さらに利益を増やせる可能性があります。
また、このストラテジーを他の銘柄に適用し、さらに条件の良いものがあれば、そちらを対象に株式トレードを行うこともできます。
このトレンドフォロー型ストラテジーに興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。
また、ご自身で考案されたストラテジーを試してみたい方向けには、下記のサービスもご用意しております。
さらには、私がストラテジーを作成するサービスもご提供しています。