午後、
私は久しぶりに
一人でカフェに入った。
窓際の席に座って、
コーヒーを頼む。
静かな店内。
誰かの小さな話し声と、
コーヒーの香りが
ゆっくり広がっていた。
私はスマートフォンを
テーブルの上に置いた。
前の私なら、
きっと何度も
画面を見ていた。
彼からLINEが
来ていないか。
何度も
確認していたと思う。
でもその日は、
少し違った。
コーヒーを飲みながら、
ぼんやり外を見ていた。
「あ、楽しい」
ふと
そう思った。
少し前までの私は、
彼がいない時間を
うまく楽しめなかった。
どこか寂しくて、
どこか
物足りなかった。
でも今は、
こうして
一人でいる時間も
悪くないと思えた。
もちろん、
彼が一緒にいたら
もっと楽しいと思う。
それでも、
一人でも
ちゃんと楽しめる。
そんな自分に
少しだけ気づいた午後だった。
私はコーヒーを
ゆっくり飲んだ。
窓の外では
人が行き交っていて、
いつもと変わらない
午後の時間が流れていた。
スマートフォンは
テーブルの上に置いたまま。
私はそれを
しばらく触らなかった。
恋が終わったわけじゃない。
彼を好きな気持ちも
消えたわけじゃない。
ただ、
前みたいに
恋だけが
私の世界じゃなくなっていた。
私はコーヒーカップを
そっと置いた。
そして、
少しだけ
笑った。
恋は、
まだ続いている。
でも、
私の時間も
ちゃんとここにあった。
完
~あとがき~
ここまで読んでくださって、
本当にありがとうございました。
この物語は、
恋に振り回されていた私の
小さな記録です。
嫉妬したり、
不安になったり、
自分でも嫌になるような気持ちも
たくさんありました。
それでも、
その時間を通して
私は少しだけ
自分の気持ちに気づくことができました。
もしこの物語のどこかに、
あなたの気持ちと
重なる部分があったなら、
それだけで
とても嬉しいです。
最後まで読んでくださって、
本当にありがとうございました。
恋は、これからも続いていきます。
※この物語は、過去の出来事や感情をもとに再構成し、
一部フィクションを含んで描いています。
心葉(ここは)♡