はじめに
仕事をしていると、ふと「同じことの繰り返しで飽きた」「新しい挑戦や学びがない」「自分の成長を感じられない」と思うこと、多くの方が経験しているはず。日々、同じルーチンや変わり映えのないタスクに取り組んでいると、どうしてもやる気が下がる瞬間がやってきます。「仕事なんて、生活のためだし、充実してなくても、つまらなくてもいいや」と正当化してみることもできますが、やる気が出ない状況が継続する場合、貴重な人生の多くの時間をつまらないことに消極的に費やしていくのはちょっと悲しいですよね。
この記事では、やる気のない状態になってしまった時、どうやってモチベーションを取り戻し、仕事に対する前向きな姿勢を再構築できるかについて紹介していきたいと思います。
1. 今の仕事に対するモチベーションの源泉を探る
まず、「そもそもなぜ自分はこの仕事をしているのか?」と自問してみましょう。やる気の源泉は人それぞれですが、以下のような要因がよく挙げられます。
例)
- 給料や出世:金銭的な報酬や昇進などの成果が目的。
- 社会貢献:社会に役立つことがモチベーションの源。
- 夢や自己成長:自分の理想やスキルの向上を追求。
やる気の源泉が明確になると、どうして今やる気を感じられないのかの理由も見えてくるでしょう。
この時考えるべきは、就活や転職活動時に準備するような、他者向けの回答ではなく、自分の正直な感情・気持ちを思い返すことを意識することです。
それは今の会社・組織・仕事ではどのように達成されている・達成されゆくでしょうか?ぜひ、今少し考えてみてくださいね。
(数値化してみる、簡単にグラフにしてみるのも効果的)
2. やる気がなくなる理由を理解する
今度は、自身のモチベーションが低下する理由を探ってみてください。
例)
- 仕事の内容自体がつまらない:やりがいを感じられない。
- 自己成長が感じられない:スキルや知識の向上が見られない。
- 将来が心配:キャリアに対する不安がある。
- 会社での存在価値が薄れている:貢献や認められている実感がない。
複数の項目がある場合は、なんの要因がどれくらい自分のモチベーションの低下を招いているのか、ざっくりとイメージしてみるのも良いです。
こちらも少し考えてみてくださいね。
3. モチベーションのからくり:内発的動機と外的要因
やる気には大きく分けて「内発的動機」と「外的要因」があります。
内発的動機とは、興味や関心、好きなことから生まれるもので、これが強いほど自然にやる気が湧きます。一方で、外的要因(給与や上司からの指示など)はやる気の低下につながりやすいものです。
このバランスを意識し、自分がどれだけ「内発的動機」に基づいて仕事に向き合っているかを考えてみましょう。
今のご自身の、仕事のやる気につながるもの(モチベーションの源泉)は、どちらの要因によるものが大きかったですか?
また、どのような要因で仕事のやる気を損なってしまっていましたか?
外的要因ばかりに偏っていたあなたは、少し注意が必要かも。
元々、今の仕事・職場では、モチベーションが下がりやすい状況だったということができそうです。
4. やる気を取り戻す3つの方向性
では、実際にやる気を取り戻すために何をすべきか、いくつかのステップを紹介します。
① 今の職場・環境でできることを見つける
まず、今の会社や職場環境の中で、やりがいを感じられる仕事や新しい挑戦がないか探してみましょう。具体的には、上司と相談して新しいプロジェクトに参加させてもらう、社内公募のポジションに応募してみるなどがあります。自分にとって少しでも新鮮さを感じる仕事に触れるだけで、モチベーションが変わることがあります。内発的動機を感じる方向性に、うまく調整ができる場合は、今からその働きかけやプランを持っておきたいですね。
② 会社外での興味を見つけて活かす
仕事以外の場で、自分の興味や関心、情熱を満たす活動を始めてみましょう。たとえば、趣味や副業、ボランティア活動など、やってみたいことを始めることで、仕事に対する新たな視点が生まれることもあります。
このような活動を通じて見つけた情熱やスキルが、今後のキャリアに良い影響をもたらすかもしれません。仕事に直接関係しないことや、仕事の時間外でも、内発的動機を増やすことそのものが、あなたの人生におけるモチベーションや日々の気分を高めることに繋がりますよ。
③ 環境を変えることも検討する
今の職場環境に限界を感じている場合、自分にとって理想的な仕事や職場環境を思い描いてみましょう。すぐに転職や異動を決断する必要はありませんが、「どんな状態が自分にとって理想的か?」を時間をかけて想像するだけで、やる気が湧いたり、新たな目標が見つかることがあります。
実際にそれを実現するにはどうすればいいか?今考えているのは現実的なのか?ということについては、この段階で考えなくてもいいです。むしろ、考えない方がいいです。現実的な思考はアイデアを制限し、「どんな状態が理想か?」ということについての自由に発想を持つことができなくなるからです。
まとめ
仕事に対するやる気を取り戻すためには、まず自分のモチベーションの源泉を明らかにし、そこからやる気が失われた原因を考えることが大切です。小さなことから内発的動機を満たす行動を日常に取り入れ、自分らしいやる気のスイッチを見つけましょう。そして、自分にとって最も自然にモチベーションが湧く仕事や活動、職場を見つけること、それに自分の日常を擦り合わせていくことで、仕事が飽きることなく、やりがいを持って取り組めるようになっていくはずです!