夏休み、ゲームばかりの子どもに怒って自己嫌悪|アダルトチルドレンの「ちゃんとさせなきゃ」を緩める3つの方法

夏休み、ゲームばかりの子どもに怒って自己嫌悪|アダルトチルドレンの「ちゃんとさせなきゃ」を緩める3つの方法

記事
コラム
「宿題、そろそろ始めた方がいいんじゃない?」

最初は、穏やかに声をかけていた。

けれど、子どもはゲームやYouTubeを
見るのをやめようとしない。

何度言っても動かない姿を見ているうちに、
だんだん言い方が強くなっていく。

「いい加減にしなさい」
「早く宿題をやりなさい」

怒ったあと、今度は自分に向かって、
「どうしてまた怒ったの」と責め続ける。

夏休みになるたび、
この繰り返しに苦しんでいませんか。

この記事では、怒りの奥にある不安に気づき、
「ちゃんとさせなきゃ」を緩める
3つの方法をお伝えします。

その方法は、次の三つです。

・子どもの行動と自分の不安を分ける
・誰の課題なのかを考える
・失敗も経験として認め、子どもの可能性を信じる

怒ってしまったあとの自己嫌悪を、
親子関係の修復へ変える方法もお伝えします。

夏休み、ゲームばかりの子どもにイライラするのはなぜ?


夏休みは、親の負担が増えやすい時期です。

毎日の昼食や家事に加えて、
宿題や生活リズムも気になります。

子どもと過ごす時間が長くなり、
一人で落ち着ける時間も減っていく。

そのような中で、子どもが朝から
ゲームやYouTubeを見続けていたら、
イライラするのも無理はありません。

ただ、怒りの原因は、
ゲームだけではない場合があります。

「このまま宿題をしなかったらどうしよう」
「生活リズムが乱れてしまう」
「勉強についていけなくなるかもしれない」

目の前の姿から、
まだ起きていない未来まで想像してしまう。

さらに、その問題を解決する責任まで、
親が一人で抱えていることもあります。

ゲームをしている子どもの姿が、
積み重なった不安の引き金になるのです。

子どもの行動が「母親としての評価」に変わるとき


子どもが宿題をしない。

それは本来、
子ども自身の行動に関する問題です。

しかし、母親である自分の責任として、
次のように考えてしまうことがあります。

子どもが宿題をしない
 ↓
先生や家族に私が責められる
 ↓
私がやらせなければならない
 ↓
何度も注意して、最後には怒る
 ↓
親が手伝って宿題を終わらせる
 ↓
子どもは自分で困る経験をしない
 ↓
次も親が何とかしてくれると思う
 ↓
親は、さらに管理しようとする

いつの間にか、子どもの宿題が
「母親としての評価」に変わっています。

すると、宿題をしない姿を見るたびに、
「私が責められる」という恐れが生まれます。

怒りの奥にあるのは、
子どもの将来への心配だけではありません。

「きちんと育てられない母親だと
思われたくない」という不安が、
隠れている場合もあるのです。

この不安に気づかないままでは、
怒らないように我慢しても苦しくなります。

必要なのは、怒りだけを抑えることではなく、
自分が何を恐れているのかを知ることです。

アダルトチルドレンの「ちゃんとさせなきゃ」が強くなる理由


子どもの頃、失敗すると強く責められた。

親や周囲の機嫌を読み、
問題が起きないように行動してきた。

そのような経験があると、
失敗を必要以上に恐れる場合があります。

「失敗したら怒られる」
「できない自分には価値がない」
「問題が起きる前に防がなければならない」

こうした考え方が、
大人になっても残ることがあるのです。

アダルトチルドレンだから、
子どもに怒るという意味ではありません。

ただ、子どもの頃に身につけた心のクセが、
現在の子育てに影響する場合はあります。

自分の失敗だけでなく、
子どもの失敗まで自分の責任だと感じる。

その結果、
「私がちゃんとさせなきゃ」という思いが、
強くなることがあるのです。

私も、息子に怒って宿題をさせることを、やめられなかった

私の息子も、夏休みになると、
スマホでYouTubeを見続けていました。

宿題をする様子がない息子に、
最初は穏やかに声をかけていました。

「そろそろ勉強した方がいいんじゃない?」

けれど、息子はなかなか動きません。

顔を見るたびに、
「宿題はやったの?」と聞く。

最後には我慢できなくなり、
「早く勉強しなさい」と怒っていました。

夏休みの終わりになっても、
宿題が残っていたことがあります。

私は息子と一緒に、
深夜まで宿題を終わらせようとしました。

それでも間に合わなければ、
先生から連絡が来ることもありました。

夫からは、
「どうしてきちんと管理しないんだ」
と責められた経験もありました。

そのため、私の中には、
「やらせなければ私が怒られる」
という恐れがあったのです。

当時の私は、息子のためだけではなく、
自分が責められないためにも、
宿題をやらせようとしていました。

「私がきちんと管理しなければ」

その思いを手放せず、
息子にも自分にも苦しい関わり方を
繰り返していたのです。

息子を守ることと、失敗させないことを混同していた

私はこれまで、失敗して挫折するたびに、
何度もつらい思いをしてきました。

本当は親に守ってもらいたかった。

「あなたならできるよ」
「失敗しても大丈夫、頑張ったね」

そう言って、信じてほしかった。
失敗しても認めてもらいたかった。

過去の私が求めていたのは、
失敗しても見放されない安心でした。

その安心を息子にも与えたいと思う一方で、
私は息子を失敗から守ることと、
失敗させないことを混同していました。

息子が傷つかないように、
困る前に先回りして何とかする。

宿題が遅れないように管理し、
最後には一緒に終わらせていたのです。

そこには息子への愛情だけでなく、
自分と同じつらい思いを
させたくない気持ちもありました。

「息子の失敗は、親である私の失敗」

そう思っていたのです。

「親にそうやって守ってほしかった」
その思いから私は、無意識のうちに、
行動してしまっていました。

けれど、私が失敗をすべて防ごうとして、
息子が自分で困り、考える機会まで
奪っていたのです。

「宿題をしなければ、あとで困る」
「次は早めに始めた方がよい」

本来は、息子が経験を通して得られる気づきを、
私が先回りして消していました。

今振り返れば、
私は間違っていました。

でも、自分を責め続ける必要はありません。

自分と息子の関わり方を見直し、
考え直すきっかけをくれた
大切な気づきだったからです。

過去の私が親に求めていたことと、
今の息子に必要な関わり方は、
同じとは限らない。

子どもを信じるとは、
失敗をすべて防ぐことではない。

失敗も、その子にとって必要な
経験の一つとして認めること。

その経験から自分で考え、
次へ進める力があると信じてあげること。

それが、親にできる関わりだと
気づくことができたのです。

「ちゃんとさせなきゃ」を緩める3つの方法


「ちゃんとさせなきゃ」と思ったときは、
親子の間で何が起きているのかを整理します。

怒らないように我慢する方法ではありません。

親が抱えすぎている責任を見直し、
必要な支援を選ぶための方法です。

1.子どもの行動と自分の不安を分ける

まず、目の前で確認できる事実と、
自分の中に浮かんだ不安を分けます。

たとえば、事実は次のような内容です。

・午前中に2時間ゲームをしていた
・宿題には、まだ手をつけていない
・2回声をかけたが始めなかった

一方、不安は次のようなものです。

・このまま勉強しなくなる気がする
・先生から注意されるのが怖い
・家族から管理不足を責められそう
・私の育て方が悪いと思われそう

事実と不安が混ざると、
まだ起きていないことまで現実に感じます。

「今すぐやらせなければ大変なことになる」

その焦りが、
子どもへの強い言葉につながるのです。

さらに、自分の過去にも目を向けます。

「私は失敗したとき、
親にどうしてほしかったのだろう」

「子どもには、私と同じような
つらい思いをさせたくないのではないか」

「その不安から、失敗する前に
先回りしていないだろうか」

「自分は守ってもらえなかった。
だから、この子は守ってあげたい」

その思いから、子どもが困らないように、
怒ってしまっていないだろうか。

子どもを守りたい気持ちは、愛情です。

ただ、過去のつらい経験から生まれた不安が、
今の子どもに必要な関わり方よりも、
強く表れている場合もあるのです。

それに気づくことは、
自分や親を責めるためではありません。

今の子どもに、どこまで支援が必要なのか。
落ち着いて考えるためなのです。

2.誰の課題なのかを考える

宿題をするのは、子どもの課題です。

ただし、子どもの年齢や発達段階によって、
親に必要とされる支援は異なり、
一人で計画を立てるのが難しい年齢なら、
親が一緒に考えることも必要です。

親には、取り組みやすい環境を整えたり、
相談に乗ったりする役割があります。

しかし、宿題を終える責任まで、
親がすべて背負う必要はありません。

迷ったときは、次の点を考えてみます。

・宿題をするのは誰か
・終わらずに困るのは誰か
・親ができる支援はどこまでか
・子どもの代わりにしていることはないか

課題を分けることは、
子どもを放置することではありません。

たとえば、次のような関わり方は、
親ができる支援です。

・取り組みやすい場所や時間を整える
・必要なら宿題の量を一緒に確認する
・計画の立て方だけ一緒に考える
・困ったときに相談に乗る
・時にはすべてを任せてみる

一方、親が代わりに宿題を終わらせれば、
子どもは自分の行動の結果を経験できません。

支援することと、
管理して肩代わりすること。

この二つを分けて考えることが大切です。

3.失敗も経験として認め、子どもの可能性を信じる

ポーランドの教育者、
ヤヌシュ・コルチャックは、
子どもの基本的人権の一つとして、
「失敗をする権利」を提唱しました。

これは、子どもが失敗から学び、
成長していく存在であることを、
大人が認めるという考え方です。

失敗を放置するという意味ではありません。

大人が先回りし続けると、
子どもが自分で決めたり、
工夫したりする機会が少なくなります。

親にできるのは、
失敗をすべて防ぐことではありません。

うまくいかなかったことも、
その子にとって大切な経験として認める。

そのうえで、失敗から何かを学び、
自分の力で次へ進めると信じてあげることです。

それが、子どもの自立や自己肯定感に
繋がっていくのです。

子どもが失敗したあとには、
頑張ったことを認め、
必要な部分だけ手助けします。

たとえば、次のような関わり方です。

・終わらなかったときの気持ちを聞く
・何が難しかったのか本人に聞く
・次はどうしたいのか本人に聞く
・求められた部分だけ手助けする

宿題が終わらなかったとしても、
その経験を責める必要はありません。

「どうしてできなかったの」と責めるより、
「どう思った?」と聞いてみる。

失敗を経験として受け止め、
子どもには自分で考える力があると信じる。
次の行動を子ども本人に決めさせること。

その可能性を信じて見守ることも、
親から子どもへの愛情です。

ただし、安全や健康に関わる場合や、
年齢的に一人では判断できない場合は別です。

そのような場面では、
親や周囲の大人による介入が必要です。

参考:[金城学院大学「子どもには失敗する権利がある?」

子どもに怒ったあとの自己嫌悪を、関係の修復に変える


どれだけ気をつけていても、
感情的に怒ってしまう日はあります。

そのあとに大切なのは、
自分を責め続けることではありません。

まず、次の二つを分けます。

・注意する必要があった内容
・強く伝えてしまった言い方

注意した内容まで、
すべて撤回する必要はありません。

親として、
子どもが大人になったときに困らないように、
「ダメなことはダメ」と伝えることは、
間違いではないからです。

約束を守らなかった。
ひどい言葉を使った。
物を大切にしなかった。

家庭外でそのような行動をしてしまったら、
恥ずかしい思いをするのは子どもです。

親が、叱ること自体に
過度におびえる必要はありません。

必要な場面で、
ダメなことはダメと伝える。

それは、親として子どもを指導する
正しい行動です。

ただし、言い方が強すぎたのであれば、
その部分について謝ります。

たとえば、次のように伝えられます。

宿題のことを伝えたかったけれど、強い言い方をしてごめんね。
親が謝ることは、
親としての立場を失うことではありません。

感情的に伝えた責任を認め、
子どもを一人の人間として尊重し、
お互いの関係を修復するための行動です。

そして、落ち着いてから、
今後どうするかを話し合います。

「宿題は、いつから始める予定?」
「困っていることはある?」
「私に手伝ってほしいことはある?」

親の答えを押しつける前に、
子どもの考えを聞いてみます。

自分責めと反省、改善は異なります。

【状態】 【考えること】
自分責め 私は母親失格だ
反  省 強い言い方になっていた
改  善 次は本人の考えを先に聞く

「私は母親失格だ」と責めるのではなく、
「言い方が強かった」
「子どもの話を聞けなかった」と、
自分の行動を具体的に振り返ります。

そして、強く言いすぎたことを謝り、
次はどうするかを子どもと話し合う。

その積み重ねが、
親子の信頼を取り戻すことにつながります。

今日からできる「事実・不安・支援」の3行整理


「また怒りそう」と感じたら、
紙やスマホに3行だけ書いてみてください。

書くのは、次の三つです。

1. 確認できる事実
2. 自分の中に浮かんだ不安
3. 親としてできる支援

たとえば、次のように整理します。

・事実:午前中に2時間YouTubeを見ていた
・不安:宿題が終わらず私が責められそう
・支援:取り組む時刻を本人と相談する

「宿題をやらせる」ではなく、
「取り組む時刻を相談する」と考える。

それだけでも、
親が背負う責任の範囲が変わります。

すぐに気持ちが切り替わらなくても構いません。

事実と不安を分けることが、
怒りに任せて動かないための第一歩です。

まとめ|失敗させないことだけが愛情ではない


ゲームばかりの子どもを見て、
イライラする原因は、
ゲームだけとは限りません。

「宿題が終わらなければ、私が責められる」
という恐れが隠れている場合もあります。

さらに、過去に自分が安心できなかった経験が、
今の子育てに影響していることもあるでしょう。

だからこそ、次の三つを意識します。

・子どもの行動と自分の不安を分ける
・誰の課題なのかを考える
・失敗も経験として認め、子どもの可能性を信じる

子どもを大切に思うからこそ、
失敗しないように守りたくなります。

けれど、子どもを信じるとは、
すべての失敗を防ぐことではありません。

失敗も、その子にとって必要な経験です。
その経験から自分で考え、
次へ進める力があると信じてあげること。

それは、子どもが自分で考えて選択した行動を
否定せず、見守ってあげることであり、
どんな結果になろうとも、
子どもの頑張りを認めてあげることなのです。
そして、子どもが必要としたときに手を差し伸べる。

それが、親にできる大切な関わり方です。

まずは今日、
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どうしても子どもを怒ってしまう。
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怒った自分を否定せず、
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【子どもを怒鳴ったあとの気持ちを話す】

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