「あんなこと言わなきゃよかった」
と、会話が終わってから何度も考えてしまうことはありませんか。
言いすぎてしまった。
本当は嫌だったのに、「いいよ」と答えてしまった。
必要なことを伝えただけなのに、
相手が不機嫌になると「黙っていればよかった」と後悔する。
相手の顔色を気にしやすかったり、
自分の気持ちより相手を優先してきた方は、
言ったあとに自分を責めやすいことがあります。
私も以前は、
「どうしてあんなことを言ったんだろう」
と、何度も会話を思い返していました。
でも振り返ってみると、私の後悔にはいくつか似たパターンがありました。
後悔を減らすために、まず大切なのは、
自分がどのパターンに入りやすいのかを知ることです。
自分のパターンが分かると、
次に似た場面が来たとき、
「またいつものパターンに入りそう」と少し早く気づけます。
今回は、「あんなこと言わなきゃよかった」と後悔しやすい5つのパターンと、
後悔したときに自分を責めるだけで終わらないための3つの整理法をお伝えします。
「あんなこと言わなきゃよかった」5つのパターン
同じ「言わなきゃよかった」という後悔でも、そう思うまでの流れは人によって違います。
「私はこれが多いかも」と思うものがないか、探しながら読んでみてください。
1.頼まれて「いいよ」と引き受けたあと後悔する
誰かに何かを頼まれると、
「いいですよ」
「私がやります」
「じゃあ行こう」
と、その場では答えて引き受けてしまう。
でも後になって、「本当はやりたくなかったのに、言わなきゃよかった」と後悔する。
私には、このパターンがとても多くありました。
以前、職場で同僚の愚痴を聞いていたときもそうです。
私は、人の悪口や愚痴をずっと聞き続けることが、あまり好きではありませんでした。
自分も一緒になって、誰かの悪口を言いたいわけでもありません。
それでも、その場では相手に合わせて、
「そうだよね」
「うちもそうだよ」
と話を聞いていました。
そこから、
「今度みんなで飲みに行こうよ」
「飲んで発散しようよ」
という話になる。
本当は行きたくないのに、私は、
「いいね、行こう」
と笑顔で答えてしまうのです。
そして後になって、「また愚痴を聞きに行くのか」と憂うつになる。
その場では、「断る」という選択肢がほとんど浮かんでいませんでした。
空気を悪くしたくない。
嫌われたくない。
付き合いの悪い人や、空気の読めない人と思われたくない。
そんな気持ちが、自分の「行きたくない」より先に出て、毎回後から後悔するを繰り返していました。
2.本心とは違うことを言って後悔する
本当は嫌だったのに、
「大丈夫」
「気にしてないよ」
「どっちでもいいよ」
と言ってしまう。
本当は意見が違っていても、
「私もそう思う」と合わせてしまう。
その場では、何事もなく終わります。
「私はどう感じている?」より先に、
「相手はどう感じる?」を考えて、相手が望む答えを返してしまう。
「本心は違うのに」と、自分をないがしろにしている感覚が消えない。
日常のそんな小さな行動の一つ一つが、心にモヤモヤをためていくことに繋がります。
でも一人になると、「本当はそう思っていなかったのに、言わなきゃよかった」と苦しくなる。
相手を困らせたくない、
空気を悪くしたくない、
そんな気持ちから、自分の本心に蓋をして我慢をためていく。
小さな我慢が降り積もり、最終的に後悔として現れてしまうのです。
3.その場の雰囲気に合わせて、話しすぎて後悔する
「あそこまで話さなきゃよかった」
「最後の一言はいらなかった」
「愚痴を言いすぎた」
そんなふうに、会話が終わってから後悔することもあります。
私自身、仕事で失敗をしてしまい、その悔しい思いを同僚に聞いてもらったことがありました。
親身に聞いてもらって甘える気持ちがあったのかもしれません。
いつしか、仕事のことだけでなく夫の愚痴まで話していました。
その場では、相手との距離が近づいたようにも感じ、安心しきって自分のプライベートなことまで話してしまっていたのです。
でも家に帰ると、
「なんで家のことまで話したんだろう」
「そこまで言う必要はなかった」
と気になってきます。
案の定、一週間ほどすると、私が話した家族のことを、ほかの人まで知っていました。
「あの話、みんなに知られているんだ」
そう気づいたときは、本当に後悔しました。
その場を盛り上げたい。
沈黙になるのが気になる。
相手に合わせたい。
そんな気持ちから、話しているときには気づかないまま、自分が本当は話したくなかったことまで口にしてしまうことがあるのです。
4.我慢した末に、怒りや正しさをぶつけて後悔する
ずっと我慢していたのに、
「なんで私ばっかりなの!」
「そんな言い方しなくてもいいでしょ!」
「あなたの方がおかしいでしょ!」
と、強い言葉をぶつけてしまう。
そして後になって、「あんな言い方しなきゃよかった」と自分を責める。
この後悔は、誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。
私の場合は、怒りをためつづけ、最終的にこの後悔に行きつく、を繰り返していました。
例えば、この流れです。
頼まれたときには断れず、嫌だと思いながら引き受ける。
引き受けたからには、一生懸命やっていた。
それなのに、思うようにできなかったことで責められたり、
「あなたのせいだ」と言われたりすると、怒りが一気に噴き出しました。
「本当はやりたくなかったのに」
「無理だと思っていたのに」
「それでも、こんなにやったのに」
そんな不満が、すでに自分の中にたまっている状態だったのです。
だから私は、目の前の責められた一言だけに怒っていたわけではありませんでした。
怒りをためこみ、今まで飲み込んできた気持ちまで、一緒に出てしまっていたのです。
5.本音や必要なことを伝えたのに後悔する
これは、少し違う後悔です。
「私はそれをやりたくない」
「家事をもう少し手伝ってほしい」
「今日はできない」
そんなふうに、自分の気持ちや希望を伝えただけなのに、あとから後悔することがあります。
私も夫に自分の気持ちを伝えたあと、夫が不機嫌になると、
「私があんなことを言ったからだ」
「言わなきゃよかった」
と思っていました。
本音を言ったことで相手が不機嫌になると、自分が関係を悪くしてしまったように感じていたのです。
でも、相手が不機嫌になったことと、自分が希望を伝えてはいけなかったことは別です。
断られて残念に思うことも、腹を立てることも、相手の感情です。
相手の機嫌まで、すべて自分が引き受ける必要はありません。
後悔から、自分のパターンを見つける
ここまで読んで、「私はこれが多い」と思うものはあったでしょうか。
大切なのは、5つ全部を直そうとすることではありません。
自分がどんなときに、「あんなこと言わなきゃよかった」となりやすいのかを知ることです。
私の場合は、1番の「頼まれると引き受ける」と、4番の「我慢した末に怒る」がつながっていました。
その場では「いいよ」と答える。
嫌だという気持ちを飲み込む。
我慢しながら頑張る。
そして限界になると、怒りが一気に出る。
別々の問題に見えていましたが、振り返ると一つの流れ。
それ以外にも、日常的に2番の「本心を言わない」もやり続けて我慢をため続けていたのもあったのです。
「私は頼まれると、すぐ引き受けやすい」
「私は我慢が続くと、最後に怒りが出やすい」
そう分かっていれば、次に似た場面が来たとき、「言ってしまいそう」と気づきやすくなります。
後悔してから自分を責めるだけではなく、後悔する前の自分に気づくことが少しずつ増えていきます。
そして私の場合、もう一つ気づいたことがあります。
それは、心に余裕がないときほど、いつものパターンに入りやすかったということです。
以前の私は、「何かしなきゃ」といつも考えていました。
予定表を見ても、
「まだここが空いている」
「まだできる」
と予定を入れ、休む時間まで「何かできる時間」として使っていたのです。
そこへ頼みごとまで入ると、さらに余裕がなくなります。
疲れている。
嫌だと思っている。
本当は怒っている。
そんな自分の気持ちに気づく前に、反射的に「いいよ」と答えたり、限界になって怒りをぶつけたりすることを繰り返していました。
今振り返ると、余裕がないときほど、「私は本当はどうしたい?」
と自分に聞く前に、いつもの反応をしていました。
自分がどんな相手といるとパターンに入りやすいのかだけでなく、
自分がどんな状態のときに、そのパターンが出やすいのか
を知っておくことも大切です。
アダルトチルドレンは、なぜ言ったあとに自分を責めやすいのか
アダルトチルドレンという言葉は、病名や診断名ではありません。
子どもの頃の家庭環境などの影響から、大人になっても生きづらさを抱えている人を表す言葉として使われています。
子どもの頃から、親の顔色を見てきた。
怒らせないようにしてきた。
自分の気持ちより、相手の気持ちを優先してきた。
いい子でいようとしてきた。
そんな経験があると、大人になってからも、
「私はどうしたい?」
より、
「どうすれば相手が嫌な顔をしない?」
と顔色をうかがうことを先に考えてしまうことがあるのです。
この思考は、子供の頃に自分を守るために獲得した思考のクセであることがほとんどです。
その場では「いいよ」と言う。
本音を飲み込む。
怒りも我慢する。
そして言ったあとや、限界になったあとで初めて、
「本当は嫌だった」
「こんなに怒っていたんだ」
と気づく。
さらに相手が不機嫌になると、
「私が悪かったんだ」
と、また自分を責めてしまう。
こうして、「言わなきゃよかった」という後悔につながっていくのです。
自分だけでなく、相手との組み合わせも見てみる
自分の性格や考え方だけではなく、誰と一緒にいると、そのパターンが強く出るのか、自分の周りの人間関係を見てみることも大切です。
世の中には、人に頼ることにあまり抵抗がない人もいます。
「これお願い」
「あれもやって」
「できるなら、これもやって」
やって貰えるのが当たり前と思っている人を含め、気軽に頼んでくる人は一定数いるものです。
もちろん、人に頼ること自体が悪いわけではありません。
でも、相手は、「嫌なら断るだろう」と軽く思っている場合もあるのです。
そこに「頼まれると断れない人」がいると、関係が苦しくるような状況が作り出されてしまいます。
この関係に、上司と部下、亭主関白な夫と従順な妻など、上下関係が関わるともっと厄介になっていきます。
私の場合は、頼まれるたびに「いいよ」と引き受けていました。
相手から見れば、「頼めばやってくれる人」でした。
断らないので、どんどん頼んでくるのです。
でも私の中では、
「また頼まれた」
「本当はやりたくない」
「どうして私ばっかり」
と、不満が少しずつたまっていきました。
それでも言わないため、相手は私が嫌がっていることに気づきません。
そして限界になると、
「なんで私ばっかりなの!」
「こんなにやってるのに!」
と突然キレる。
相手からすれば、「今まで何も言わなかったのに、どうして急に怒ったの?」となったはずです。
全然悪気もなく、頼めば引き受けてくれるから、頼んでただけだったのに、とそう思ったと思います。
大切なのは、相手を悪者にすることではありません。
相手が頼むことと、私が引き受けることは別です。
頼まれたからといって、必ず応えなければならないわけではありません。
ですが、まずは、
自分がどんな相手といると、いつものパターンに入りやすいのか。
それを知ることが大切です。
そこまで見えてくると、次に気づくための手がかりが増えていきます。
そうすれば、抜け出すための方法を考えることができるようになるからです。
後悔を繰り返さないための3つの整理法
では、「またいつものパターンに入りそう」と気づいたとき、どうすればいいのでしょうか。
私が大切だと思っているのは、次の3つです。
1.気づいたら、すぐ答えずに立ち止まる
まず、「すぐに答えなくてもいい」と自分に許可してあげましょう。
会話が少し途切れても構いません。
「傷つけられた」
「言い返したい」
「分からせたい」
「好かれたい」
「嫌われたくない」
「今すぐ言ってやりたい」
いろいろな感情が出ていて大丈夫です。
まずは、
「私は今、そう思っているんだな」
と気づきます。
感情をなくそうとする必要はありません。
今すぐ言葉にせず、一呼吸置いてみる。
頼まれたときも、その場ですぐ「いいよ」と答えなくて構いません。
「ちょっと確認してから返事するね」
そんな一言でも、考える時間を作れます。
立ち止まる目的は、その場で正しい答えを出すことではありません。
反射的に相手に合わせたり、感情のまま言葉をぶつけたりする前に、自分の感情に振り回されるのではなく距離をおくこと。
「私は今、どう思っている?」と自分に戻る時間を作ることです。
ですが、ここが一番難しいポイントです。
ここで少しでも立ち止まることができれば、その後、心の整理はスムーズに進んでいくでしょう。
2.「私は本当はどうしたい?」と自分に聞いてみる
少し立ち止まれたら、次は自分の気持ちを見てみます。
もちろん、その場で分からなくても大丈夫です。
立ち止まれなかった場合でも、言ってしまったあとから振り返っても構いません。
「本当は、引き受けたくないんじゃない?」
「嫌われるのが怖くて『いいよ』と言おうとしていない?」
「傷ついたから、相手にも同じ思いをさせたくなっていない?」
「私は正しいと分かってほしくて、言い返そうとしていない?」
「本当は嫌なのに、いい顔をしようとしていない?」
そんなふうに、自分に聞いてみます。
そして、自分の心に浮かぶ言葉をそのまま受け止めてみてください。
その思いは、
「これは本当に私がやりたいこと?」
「やりたくて、やってる?」
「自分が楽しい、から出てきた言葉?」
と考えてみることが大切です。
今は「いいよ」と思っていても、あとになって、
「やらされた」
「なんで私ばっかり」
と相手を責めたくなってしまうなら、それは本当に自分のやりたいことではありません。
そこまで分かると、自分の本当の気持ちが少し見えやすくなります。
話しているときの短い時間しかないのであれば、
「私は今、本当に話したい?」
そう一言自分に問いかけてみるのも一つです。
その場に合わせるために、自分があとで後悔することまで話そうとしているのかもしれない。
自分の良くやってしまうパターンに気づいていれば、
一度自分に聞くだけでも、言葉を選び直す時間ができるはずです。
3.今からできることを一つ選ぶ
もし、もう後悔するような言葉を言ってしまっていたとしても大丈夫です。
コミュニケーションは、その場で一度うまくいかなかったら終わりではありません。
言いすぎたと思ったなら、
「さっきは言いすぎた。ごめんね」と謝ることができます。
本当は嫌なのに「大丈夫」と言ってしまったなら、
「さっきは大丈夫と言ったけど、本当は少し嫌だった」と伝え直すこともできます。
引き受けすぎたなら、
「やっぱり全部は難しい」と、今から相談しても構いません。
話しすぎたと思ったなら、
「私は場の雰囲気に合わせると、話しすぎることがある」と覚えておく。
次に同じような場面が来たとき、途中で止めるきっかけになります。
本音を伝えただけなのに、相手が不機嫌になって後悔している場合。
そのときは、本当に自分が悪かったのかを一度考えてみます。
相手が不機嫌になったからといって、自分の気持ちを伝えたことまで悪かったわけではありません。
一度うまく言えなかったからといって、そこで関係が決まるわけでもありません。
謝ることもできる。
伝え直すこともできる。
次は違う返事をすることもできる。
コミュニケーションは、一度で正解を出さなくてもいいのです。
自分の今の気持ちを伝えてみる。
勇気を出して、その一歩を踏み出してみることが、
「あんなこと言わなきゃよかった」を終わらせる、大きな一歩になるでしょう。
「言わなきゃよかった」で終わらせず、自分のパターンを知る
「あんなこと言わなきゃよかった」
そう思うと、つい自分を責めたくなります。
でも、後悔したときこそ、
「私は5つのうち、どのパターンだった?」と考えてみてください。
全部を分析する必要はありません。
まずは、一つだけ。
自分のパターンに気づいたら、一度立ち止まる。
「私は本当はどうしたい?」と、自分の気持ちを確かめる。
そして、今からできることを一つ選ぶ。
失敗しない人になる必要はありません。
あとからでも、「私は本当はどうしたかった?」と、自分の気持ちに気づくことはできます。
次に「あんなこと言わなきゃよかった」と思ったら、自分を責める前に、「私はどのパターンだった?」と一つだけ探してみてください。
それが、同じ後悔を繰り返さないための最初の一歩になります。
今の気持ちに合う方法で、話してみませんか?
今起きているモヤモヤを誰かに話したい方と、繰り返してしまう理由まで整理したい方では、必要な時間も少し違います。
今のあなたに合う方を選んでください。
「あんなこと言わなきゃよかった」を、ちょっと話してみませんか?
会話のあと、
「あれ、言わない方がよかったかな」
「私が悪かったのかな」
とモヤモヤしているなら、そのまま話してみませんか。
相談として、きれいにまとめなくても大丈夫です。
愚痴でも、雑談でも、
「あの時こんなことがあってさ」という話からでも構いません。
「ちょっと話そ♪なおママの『ゆるっとおしゃべり処』」の電話相談では、まずはそのままのお気持ちをお聴きします。
聞いてほしいだけでも大丈夫です。
必要であれば、一緒に気持ちを整理したり、状況に応じて考え方をお伝えします。
【ココナラ電話相談「ちょっと話そ♪」へ】
繰り返してしまう理由を、ゆっくり整理したい方へ
「いつも頼まれると断れない」
「我慢して、最後に怒ってしまう」
「相手が不機嫌になると、自分が悪かった気がする」
同じパターンを何度も繰り返していると感じる方は、ビデオ相談でゆっくりお話しいただけます。
そのときの出来事だけではなく、なぜその場で断れなかったのか、なぜ相手の機嫌まで気になってしまうのか。
一緒に少しずつ整理していきます。
無理に答えを出したり、考え方を押しつけたりすることはありません。ご自身の気持ちを確かめながら、「これからはどうしたいか」を一緒に考えていきます。
【ココナラ ビデオ相談へ】