「こんなに頑張ったのに、そこは見てくれないの?」
「できていないところばかり言われるけど、私がやったことは?」
仕事をしていると、そんなやるせない気持ちになることがあります。
私も以前は、仕事で評価されないと、
「こんな会社、もう辞めてやる」
と思うほど腹が立つことがありました。
でも今振り返ると、苦しかったのは、評価されなかったことだけではありませんでした。
その奥には、
「本当は、この仕事をやりたくなかった」
「でも、頼まれたらやらなきゃ」
という気持ちがあったのです。
今回は、仕事で評価されなくてモヤモヤする理由と、その気持ちに振り回されすぎないために、私がやってきた3つの整理法をお伝えします。
頑張ったのに、見てもらえなかった
以前の職場で、退職する人が続いたことがありました。
人がいなくなれば、その人がやっていた仕事を誰かが引き継がなければなりません。
「次の人が来るまで、何とかお願いできない?」
そう頼まれた時、私は、
「人がいないんだから、私がやるしかないよね」と思いました。
やったことのない仕事でした。
それでも通常の仕事をしながら覚え、残業して何とか終わらせていました。
ところが、
「前にやっていた人の方がちゃんとできていた」
「ここ、ミスしているよ」
と言われることがあったのです。
もちろん、仕事ですからミスを指摘されることはあります。
でも心の中では、「なんでだよ」と思っていました。
初めての仕事を引き受けたこと。
慣れない中で覚えたこと。
自分の仕事を抱えながら、残業して終わらせたこと。
そこには触れられず、できていないところだけを言われる。
「こんなに頑張ったのに、なんでそこは見てくれないの?」
とてもやるせない気持ちになりました。
小さな仕事も積み重なる
事務の仕事をしていた時には、細かな仕事を頼まれることもよくありました。
「これコピーしておいて」
「これ郵送しておいて」
「ちょっと買い物に行ってきて」
「この電話、お願い」
一つひとつは小さな仕事です。
でも、何人もの人から次々に頼まれると、その分だけ自分の仕事は遅れます。
結局、頼まれたことを終わらせたあと、自分の仕事を残業して片づける。
それなのに、「仕事が遅いよね」と言われる。
そんな時は、
「他の人がやっていない仕事まで、私はやっているのに」と思っていました。
頑張っている部分が見えていない。
それが、とても苦しかったのです。
ACの私は「頼まれたらやる」が基本になっていた
あとになって気づいたのは、私は「評価されないこと」だけに腹を立てていたわけではないということでした。
その前から、
「本当はやりたくない」
「私の仕事じゃないのに」
「頼まれたから仕方なくやっている」
という気持ちがあったのです。
アダルトチルドレン傾向のある方の中には、子どもの頃から周囲の顔色や期待を気にしてきたことで、自分の気持ちより相手を優先することが当たり前になっている方もいます。
「困っているなら助けなきゃ」
「断ったら迷惑をかける」
「私がやれば丸く収まる」
「できませんと言ったら、どう思われるだろう」
私も長い間、そんな考え方が当たり前でした。
だから仕事を頼まれた時も、
「私は今これを引き受けたい?」
と考える前に、
「やらなきゃ」
と引き受けていました。
本当は忙しい。
本当は増やしたくない。
でも、その気持ちは後回しにして頑張る。
だからこそ、その頑張りまで見てもらえなかった時に、
「こんなにやっているのに」という思いが強くなっていたのだと思います。
こんなとき、モヤモヤした時には3つのことを確認するようしています。
1.「本当はどうしたかった?」と自分に聞く
まずやるのは、無理に前向きになることではありません。
「私、この仕事をどう思っている?」
と自分に聞いてみます。
すると、
「やりたくなかった」という答えが出てくることがあります。
それなら、
「今は忙しいから増やしたくなかったよね」
「本当は断りたかったよね」
「また私なの?って思っていたよね」
と、その気持ちを認めます。
嫌だと思うことと、実際に断ることは別です。
会社で働いていれば、やりたくなくても必要な仕事はあります。
でも、自分の気持ちまで否定する必要はありません。
まずは、「私は嫌だったんだ」と自分が分かってあげる。
そこから始めます。
2.「やらされる」から「私はどうする?」に戻す
本音に気づいたら、次は、
「じゃあ、私はどうする?」と考えます。
今回は引き受ける。
難しいと伝える。
期限を相談する。
今抱えている仕事との優先順位を確認する。
たとえば、
「この業務を引き受ける場合、今の仕事はどれを優先すればいいですか?」
と上司に相談することもできます。
以前の私は、
「頼まれたから、やらなければならない」で終わっていました。
でも、
「大変だけど、今回は私がやると決めた」
と自分で選ぶだけでも、感じ方は変わりました。
反対に、
「今は抱えられない」と思ったなら、それを伝える方法を考える。
相手の都合だけで決めるのではなく、自分の状況や気持ちも考えて決める。
私はそれを意識することで、「こんなにやってあげているのに」
というモヤモヤが少しずつ減っていきました。
3.自分がやったことまで、他人の評価に任せない
もう一つ続けているのが、小さなことまで自分で認めることです。
メールを一通送ったら、「送れた。よし」
電話に出たら、「ちゃんと対応できたね」
郵送を終えたら、「一つ片づいたね」
本当に、このくらい細かく自分を褒めます。
会社では、自分がやったすべての仕事を誰かが見てくれているとは限りません。
小さな仕事ほど、やって当たり前になりやすいものです。
だからこそ、誰にも気づいてもらえなかったとしても、自分まで自分の頑張りを見落とさない。
評価されなかったことと、私が何もしていなかったことは同じではありません。
夜寝る前には、
「今日できたことは何かな」
「今日感謝できたことは何かな」
「今日よかったことは何かな」
と振り返るようにもしています。
他人から言われた一言だけで、その日全部を悪かったことにしない。
自分ができたことも、同じように見てあげます。
評価してほしいと思っていい
頑張ったら、「頑張ったね」と言ってほしい。
工夫したら、そこを見てほしい。
誰かのために動いたら、少しくらい気づいてほしい。
そう思うのは、おかしなことではありません。
私も、認めてもらえたら嬉しいです。
でも、
「頑張ったのに、どうして見てくれないの?」
という気持ちが強くなった時には、一度だけ自分に聞いてみてください。
「私は、この仕事をどう思っている?」
「私は今、やらされていると思っていないかな?」
アダルトチルドレン傾向があると、相手の期待に応えることが先になり、
「私はどうしたい?」を考える前に動いてしまうことがあります。
だからこそ、評価されないことだけを見るのではなく、
自分の気持ちが置き去りになっていないかも確認してみてください。
本当の気持ちを認める。
自分でどうするかを選ぶ。
自分がやったことは、自分でも認める。
まずは今日、仕事を一つ終えた時に、
「一つできたね」と心の中で言ってみてください。
自分が一番近くで、自分の頑張りを見てあげてもいいのだと思います。
ちょっと誰かに聞いてほしい時は
「会社のことを少し愚痴りたい」
「これって私が気にしすぎなのかな?」
そんな話でも大丈夫です。
話しているうちに、「私、本当はここが嫌だったんだ」と見えてくることがあります。
電話相談「ちょっと話そ♪なおママの『ゆるっとおしゃべり処』」では、愚痴や雑談からでもお話しいただけます。
ただ聞いてほしい時も、少し整理したい時も、その時のあなたに合わせてお話を伺います。
繰り返すパターンまで、ゆっくり整理したい方へ
「どうして私はいつも仕事を引き受けてしまうんだろう」
「なぜ評価されないと、こんなに苦しくなるんだろう」
そんな繰り返すパターンまで整理したい方は、ビデオ相談でゆっくりお話しいただけます。
無理に答えを出すことはしません。
今感じていることを一緒に言葉にしながら、あなた自身がどうしたいのかを整理していきます。