「あれ、どういう意味?」|職場で言われた一言を家まで引きずってしまう理由と3つの整理法

「あれ、どういう意味?」|職場で言われた一言を家まで引きずってしまう理由と3つの整理法

記事
コラム
「今日も頑張ってるね。でも、真面目すぎるんじゃない?」
「手伝おうか?あなた遅いから、手伝っていいですかって聞いておいたよ」
「ありがとう。で、なんでこんなに時間かかったの?」

その場では笑って流したり、「はい」と答えたりしたのに、なぜか心に引っかかる。

そして家に帰ってから、
「あれ、どういう意味だったんだろう?」と考え始める。

「嫌味だったのかな」
「仕事が遅いってこと?」
「それとも、私が気にしすぎ?」

考えても答えは出ないのに、頭の中では何度も同じ会話を繰り返してしまう。

私も以前は、職場で言われた何気ない一言を家まで持ち帰り、ずっと考えてしまうことがありました。

特に、人の顔色や評価を気にしてきた方は、意味のはっきりしない言葉をそのままにできないことがあります。
アダルトチルドレンの中にも、相手の表情や言葉の裏を読み取り、自分に原因がないか考え続けてしまう方がいるのです。

この記事では、職場で言われた一言を家まで引きずってしまう理由と、気持ちを整理する3つの方法をお伝えします。
相手の「本当の意味」を探し続けるのではなく、自分の気持ちへ戻るための方法です。

その場では流せても、後からじわじわ気になってくる


以前、パートで働いていた職場を辞めることになった時のことです。

私は正社員として働きたいと思い、就職活動をして、次の仕事を決めることができました。

仲の良かった同僚も、
「おめでとう!」
「いいところに決まってよかったね」
と、とても喜んでくれました。

私も嬉しかったのですが、その後に言われた言葉が引っかかりました。

「でも、あなた仕事遅いし、大した仕事できるわけでもないのに、正社員で採ってもらえるなんてすごいよね」

そんな意味のことを言われたのです。

「え……?」

お祝いしてくれていたと思っていたのに、急に突き落とされたような気持ちになりました。

仲が良かった人だったからこそ、余計にショックでした。

「今のって冗談?」
「それとも、本当にそう思ってたの?」
「今までずっと、私のことを仕事ができないと思ってた?」

その場では何も言えませんでした。

でも、家に帰ってから何度も思い出しました。

相手の本当の気持ちが分からない。

その「分からない」が、ずっと心に残っていたのです。

「頑張ってるね」の後の一言が気になる


別の職場では、一人で残業していた時のことです。

指導担当の人から、
「また残業?よく頑張るね」と言われました。

ところが、その後に、
「真面目すぎるんじゃない?」
「そこまで残業してやらなくてもいいんだよ」
と言われたのです。

でも、その時にやっていたのは、仕事として頼まれていたことでした。

「終わらないから残ってやっているんだけど……」

そう思いながらも、その場では言えませんでした。

家に帰ってから、
「要するに、私の仕事が遅いってこと?」
「ちゃんと仕事ができていないと思われてる?」
と考えました。

同僚が仕事を手伝ってくれた時にも、似たようなことがありました。

「また残業になりそうだから手伝うよ」

そう言ってくれること自体は、とてもありがたかったのです。

でも私が、
「上司に確認してからじゃないと、手伝ってもらっていいか分からないよ」
と言うと、
「あなた遅いから、手伝ってもいいですかって聞いておいたよ」
と言われました。

「ありがとう」と思う。

でも同時に、
「私って、そんなに仕事が遅いと思われているんだ」とモヤモヤしました。

相手は親切で言ってくれたのかもしれません。

でも、「あなた遅いから」という部分だけが、いつまでも頭に残ってしまうのです。

家に帰ってから、言葉の「本当の意味」を探していた


こうしたことは、一度だけではありませんでした。

仕事中は普通に話している。
仲が悪いわけでもない。
冗談を言い合うこともある。

それなのに、家に帰るとものすごく疲れていました。

そして、
「あの言葉って、どういう意味だったんだろう?」と考え始めます。

「あれは嫌味だった?」
「本当は私のこと嫌いなのかな?」
「私の言い方が悪かった?」
「仕事ができないと思われている?」

人づてに注意された時には、さらに不安になりました。

「○○さんが、そこ毎回間違ってるから直してほしいって言ってたよ」

そんなふうに言われると、
「私がいないところで、私のことを話しているんだ」と思ってしまう。

すると今度は、職場で誰かが小声で話しているだけでも、
「もしかして私のこと?」と気になるようになりました。

実際には、自分のことを話していたのか分かりません。

それでも、気になってしまう。
仕事は終わっているのに、頭の中ではまだ職場にいる。

私は、そんな状態になっていました。

では、どうして答えが出ないと分かっていても、相手の言葉の意味を探し続けてしまうのでしょうか。

なぜ「あれ、どういう意味?」を繰り返してしまうのか


アダルトチルドレンの中には、子どもの頃から周りの表情や声に敏感になってきた方がいます。

「怒ってないかな」
「私、何か悪いことした?」
「今の言い方、大丈夫だったかな?」

相手の表情や言葉から、
「本当はどう思っているのか」を読み取ろうとする。

私自身も、相手の顔色や機嫌をとても気にして生きてきました。

だから大人になってからも、意味がはっきりしない言葉をそのままにしておくことが苦手でした。

特に気になったのが、
「頑張ってるね。でも……」
「ありがとう。でも……」
のような言葉です。

褒められているのか。
否定されているのか。
どちらなのか分からない。

だから、
「結局、どういう意味?」と答えを探したくなります。

相手の本当の気持ちが分かれば、安心できるような気がしていたのです。
でも、いくら考えても相手の心の中までは分かりません。

私は、分からない答えを探し続けることで、さらに自分を疲れさせていました。

そのことに気づくきっかけになったのが、今でも覚えている職場での一言です。

「ありがとう。で、なんでこんなに時間かかったの?」


仕事で、Androidのタブレットを2台セットアップすることになりました。

私はずっとiPhoneを使っていたため、Androidの設定をしたことがありませんでした。
そのことは、事前に上司にも伝えていました。
それでも、他にできる人がいないのでやってほしいと言われ、仕事を引き受けました。

通常の仕事もしながら、一つずつ自分で調べました。
間違った設定をしないよう、何度も確認しながら進めました。
そして、指定された期限までに2台とも使える状態にしました。

設定した内容も分かるように残し、「できました」と報告しました。

すると、
「ありがとう」と言ってもらえました。

ところが、その直後です。

「で、なんでこんなに時間かかったの?」そう言われました。

その瞬間、
「だったら、もっと早くできる人に頼めばいいじゃん!」と思いました。

Androidを使ったことがないと最初に伝えた。
他の仕事もしながら調べた。
間違えないように何度も確認した。
指定された期限までには終わらせた。

「私、頑張ったのに」
そんな悔しさがありました。

ところが家に帰ると、今度は自分を責め始めました。

「途中で報告しなかった私が悪かった?」
「もっと早く相談すればよかった?」
「やっぱり私は仕事が遅いのかな?」
「でも、期限には間に合わせたよね?」
「他の仕事もしながら頑張ったのに」
「そんなに困っていたなら、どうして途中で聞いてくれなかったんだろう?」

頭の中では、相手の一言を何度も検証していました。
「相手が何を思っていたのか」を考えているつもりでした。

でも実際には、その言葉を材料にして、自分まで評価し続けていたのです。

今なら、そんな時は相手の言葉の意味を探し続ける前に、自分の中を整理します。

職場で言われた一言を引きずる時の3つの整理法


ここからは、私が今行っている3つの整理法をお伝えします。

大切なのは、相手の言葉を無理に忘れることではありません。

相手の気持ちを推測し続ける状態から、一度自分のところへ戻ってくることです。

①「どういう意味?」より先に、自分の気持ちを認める


まず考えたいのは、
「相手はどういう意味で言ったの?」ではありません。

「私は、どう感じた?」
こちらを先に考えます。

「悲しかった」
「悔しかった」
「頑張ったのに認めてもらえなかったようで嫌だった」
「そんな言い方しなくてもいいのに、と思った」

まずは、その気持ちを自分で認めます。

相手に悪意があったのかどうかは分かりません。
悪気なく言った可能性もあります。
だからといって、自分が傷ついたことまで否定する必要はありません。

「こんなことで気にする私がおかしい」
と、自分の気持ちまで責めなくていいのです。

相手が何を思っていたのかを考える前に、
「私は嫌だった」
「私は悲しかった」
と、自分の気持ちを自分で知る。

まずは、そこからです。

② 言われた「事実」と、自分が考えた「意味」を分ける


次に、実際に起きたことと、自分がそこから考えたことを分けます。

Androidの件なら、実際に言われたのは、
「なんでこんなに時間かかったの?」です。

でも私は、そこから、
「私は仕事が遅いと思われている」
「仕事ができないと思われている」
と考えました。

さらに不安が大きくなると、
「他の人もそう思っているかもしれない」
「陰で私のことを言われているかもしれない」
と、話がどんどん広がっていきます。

でも、それらは実際に言われたことではありません。
本当に相手がそう思っている可能性はあります。
反対に、そこまで考えていない可能性もあるでしょう。
相手の心の中までは分かりません。

だからこそ、
「実際に言われたことは何?」
「そこから私が考えたことは何?」
と、一度分けてみます。

事実と自分の解釈を分ける。

それだけでも、頭の中で大きくなっていた不安を整理しやすくなります。

③ 自分がやったことは、自分でも評価する


そして、私が今とても大切にしているのが、自分がやったことを自分でも評価することです。

Androidの設定なら、
「初めてだったけれど、自分で調べた」
「間違えないように何度も確認した」
「他の仕事もしながら進めた」
「期限までにやり遂げた」

これは、誰かが褒めても褒めなくても変わらない事実です。

だから、
「私、頑張ったじゃん」
「分からないところから調べて、ちゃんとやり遂げたよね」
と、自分でも認めてあげる。

もちろん、
「途中で一度、進捗を報告すればよかったかもしれない」
と思うなら、次に活かせばいいのです。

「今回は自分なりに頑張って、期限までにやり遂げた」

でも、
「相手には不満があった」
この二つは、同時にあっていい。

自分を認めることは、
「私は何も悪くない」
「改善するところは何もない」
と思うことではありません。

できたことは、できたこととして認める。

改善できることがあれば、次に一つ活かす。

自分を否定しなくても、次へ進むことはできます。

自分の評価は、自分でも一つずつ積み上げていく


自分の評価をすべて他人に任せていると、誰かの一言で自分への評価まで揺れてしまいます。

褒められた日は、
「私、ちゃんとできてる」

何か言われた日は、
「やっぱり私はダメなんだ」

それでは、とても疲れてしまいます。

もちろん、仕事をしていれば周りからの評価や指摘も大切です。

改善した方がいいところもあるでしょう。

でも、自分の評価まで全部、相手に預けなくていいのです。

「昨日も仕事をやった」
「今日も一つ終わらせた」
「分からないことを自分で調べた」
「今回も自分なりに頑張って、やり遂げた」

そんなふうに、自分がやってきたことを自分でも認めてあげる。
一つずつ、自分の中に積み上げていきます。

そのうえで、相手から言われたことに改善できる部分があれば、次に活かせばいい。

自分が頑張ったことを、一番近くで見ているのは自分です。

だから、自分の頑張りを自分まで見落とさないでほしいのです。

誰かの一言から、自分のところへ戻ってくる


職場で何を言われても、平気になる必要はありません。

悲しくなる日もあります。
腹が立つ日もあるでしょう。

「あれ、どういう意味だったんだろう?」
と考えてしまう日もあると思います。

そんな時は、
「私は、どう感じた?」
「実際に言われたことは何?」
「今日の私は、何をやった?」
と、自分のところへ戻ってみてください。

そして、
「今日も私なりに頑張ったよね」と、自分が自分を見てあげる。

誰かの一言に、自分の一日すべてを決めてもらわない。

私は、これは初めの一歩だと思っています。

最終的に目指したいのは、ただ傷つかなくなることではありません。
人からどう評価されたかだけで、自分の気持ちや人生まで決めないこと。
自分が何を感じ、何を大切にしたいのかを知ることです。

できたことを自分で認める。
嫌だったことにも気づく。
嬉しかったことや、幸せだと感じたことにも目を向ける。

そうやって少しずつ、自分の気持ちを自分で受け取れるようになる。
それが、自分を大切にすることにつながっていくのだと思います。

そして、その先には、
「私は今、幸せだな」
と自分で感じられる時間も少しずつ増えていく。

誰かに幸せにしてもらうことだけを待つのではなく、自分でも自分を幸せにしていく。
私は、そこを目指していきたいと思っています。

誰かの一言に、自分の一日まで決めてもらわないことは、そのための初めの一歩です。

今日のモヤモヤ、ちょっと話してみませんか?


「今日、職場でこんなことを言われた」
「あの言葉がずっと引っかかっている」
「これって私が気にしすぎなのかな?」

そんな時は、よかったら「ちょっと話そ♪なおママの『ゆるっとおしゃべり処』」で聞かせてください。

相談というほどじゃなくても大丈夫です。
愚痴でも、まとまっていない話でも、そのまま話してもらえます。

「どう思う?」と聞いていただければ、一緒に状況を整理することもできます。

誰かに話しているうちに、
「ああ、私はこれが嫌だったんだ」
と、自分の気持ちが見えてくることもあります。

今日のモヤモヤを一人で抱えたくない時に、気軽に使ってくださいね。


繰り返してしまう理由まで、ゆっくり整理したい方へ


「いつも人の言葉を深読みしてしまう」
「相手からどう思われているのか気になって疲れる」
「頭では考えすぎだと分かっているのに、やめられない」

そんな時は、ビデオ相談でゆっくりお話を伺っています。

今起きている出来事だけではなく、
「どうして私は、こんなに人の評価が気になるんだろう?」
というところまで、一緒に整理していきます。

無理に答えを出したり、考え方を変えたりする必要はありません。
今感じていることを一つずつ言葉にしながら、自分の気持ちを知っていく時間です。

人の言葉に振り回されないことだけが、ゴールではありません。
自分がどう感じ、どう生きたいのか。
その気持ちを少しずつ知りながら、自分自身の幸せにつなげていく。

そのための時間として使ってもらえたらと思っています。


サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す