「今日も疲れたな」
「明日も仕事か」
そんなことを考えながら、家に帰る日ってありませんか。
ものすごく嫌なことがあったわけではない。
仕事で大きな失敗をしたわけでも、誰かと揉めたわけでもない。
それなのに、なんだか毎日楽しくない。
朝になると、「今日も仕事か」と少し気が重くなる。
でも、会社を辞めたいほどではない。
休みは取りやすいし、給料や仕事内容にも大きな不満はない。
だから自分でも、「仕事なんて、こんなものだよね」と思っている。
良いところがあるのも、ちゃんと分かっている。
では、どうしてこんなに疲れるのでしょうか。
振り返ってみると、大きな出来事ではなく、
職場の人間関係で起きる小さな「嫌だな」が、少しずつ溜まっていることがあります。
「あの言い方、嫌だったな」
「本当は違うと思っていたのに、また合わせちゃった」
「なんで私ばかり気を遣っているんだろう」
一つ一つなら、その場で流せるくらいのこと。
でも、それが毎日のように重なると、いつの間にか、
「なんか仕事が嫌」
「会社に行きたくない」
という大きな気持ちに変わっていくことがあります。
今回は、私自身の経験から、
会社全部が嫌になる前に、職場で何がつらかったのかを整理する3つの方法をお伝えします。
大きなトラブルはない。でも、小さな「嫌」が残っていく
私も、仕事をしていて同じようなことがありました。
たとえば私は、電話対応が苦手でした。
電話が鳴ると緊張し、言葉につまることもあります。
一生懸命やっていても、「その言い方はよくないよ」と指摘されることがありました。
もちろん、仕事なので教えてもらうことは必要です。
それでも心の中には、「頑張ってるんだけどな」という気持ちが残っていました。
別の仕事では、スーパーなどで試飲をおすすめする仕事をしたことがあります。
私は、一人のお客様でも家族連れでも、気になった方には声をかけたいと思っていました。
その場では買わなくても、商品を知ってもらえれば、あとで思い出してもらえるかもしれない。
そんなふうに考えていたのです。
でも同僚から、
「家族連れには声をかけなくていいよ。一人の人の方が買ってくれるから」
と言われることがありました。
その場では、「そうですよね」と笑顔で返します。
でも心の中では、「私はそうは思わないんだけどな」と感じていました。
一つ一つは、大きな出来事ではありません。
だから、その場では流せます。
でも、
「あの人にも言われた」
「この人にも言われた」
「また我慢した」
と重なるうちに、少しずつ受け取り方が変わっていきました。
最初は一つの出来事が嫌だっただけなのに、
「みんなから否定されている気がする」
「私は評価されていない」
「この仕事、向いていないのかな」
と、会社全体まで嫌になっていったのです。
アダルトチルドレンは「嫌だった」を飲み込みやすいことがある
アダルトチルドレン傾向のある方には、子どもの頃から周りの顔色を見てきた方もいます。
「こんなことを言ったら、空気が悪くなるかな」
「相手の機嫌を悪くしたくない」
「みんなとうまくやっておきたい」
そんな気持ちから、自分の意見を飲み込んでしまうことがあります。
職場でも同じです。
「わざわざ反論するほどでもないし」
「ここで言ったら面倒なことになるかもしれない」
「私が合わせれば済むし」
そう考えて、その場では笑顔で終わらせる。
でも、言わなかった気持ちまで消えるわけではありません。
「私は嫌だった」
「本当は違うと思っていた」
そんな小さな気持ちが、心の中に残っていきます。
大きなトラブルではないからこそ、
「こんなことで気にする私がおかしいのかな」
と、自分の気持ちまで否定してしまうこともあります。
だから私は、小さなストレスのうちに、自分が何を嫌だと感じたのかを整理するようになりました。
①「会社が嫌」になる前に、一番嫌だったことを一つに戻す
まず、「今日、一番嫌だったことは何だった?」と考えてみます。
「会社が嫌」
「仕事がつまらない」
と大きくまとめるのではなく、一つの出来事まで小さくします。
「あの言い方が嫌だった」
「頑張ったのに、何も言ってもらえなかった」
「本当はやりたくなかったのに、また引き受けた」
それだけです。
私の場合なら、
「家族連れには声をかけなくていいと言われたことが嫌だった」になります。
会社全部が嫌なのではなく、その出来事が嫌だった。
まず、そこまで戻してみます。
一つの出来事に戻すだけでも、
「もう全部嫌」と感じていた気持ちと、少し距離を取れるようになりました。
②「私はこう思っていた」を、自分だけは認める
次に、「私は、本当はどう思っていた?」と考えます。
そして、「なぜ、私はこんなに嫌だと感じたんだろう?」と、もう一つ自分に聞いてみます。
私の場合は、
「今すぐ買ってもらうことだけが大切だとは思っていなかった」という気持ちがありました。
商品を知ってもらい、あとで思い出してもらえることにも意味がある。
私は、そんな考えでお客様に声をかけていたのです。
だから、「家族連れには声をかけなくていい」と言われたことが嫌だった。
そこまで考えて、ようやく自分が何に引っかかっていたのかが分かりました。
相手には、相手の考えがあります。
その考えを訂正して、私の考えを分かってもらう必要はありません。
相手を自分の思うように変えることはできないからです。
でも、「私はこう思っていたんだよね」と、自分だけは分かってあげられます。
相手が正しいか、私が正しいかを決めることよりも、自分が何を大切にしていたのかに気づく。
それだけでも、私の場合は気持ちがずいぶん違いました。
③嫌だったことと同じように「良かったこと」も一つ探す
嫌だったことを一つ見つけたら、そこで終わりにせず、もう一つ探します。
「今日、会社で良かったことは何だった?」
大きなことでなくてかまいません。
電話に出た時に、「ありがとう」と言ってもらえた。
予定していた仕事を一つ終わらせられた。
同僚と少し笑えた。
そんな小さな「悪くなかった」で十分です。
人は、一つ嫌なことがあると、その出来事だけではなく、
その日の仕事も、人間関係も、会社も、全部嫌だったように感じてしまうことがあるのです。
私自身も、嫌だったことばかりを思い返していた時期がありました。
でも、嫌だったことと良かったことの両方を見るようにすると、
「今日は全部嫌だった」ではなくなります。
嫌だったことを無理に良いことへ変える必要はありません。
嫌だったものは、嫌だったままでいい。
そのうえで、「でも、これだけは悪くなかった」という出来事も一つ残しておく。
私はそれを意識するようになりました。
一つの「嫌」から、会社全部を嫌いにしないために
仕事以外に、自分が楽しめるものを持つことも大切です。
趣味でも、勉強でも、副業でもいい。
「これ、やってみたいな」と思うことに夢中になる時間があると、
会社だけが自分の世界ではなくなります。
私自身も、会社の外に楽しみを見つけたことで、気持ちはずいぶん変わりました。
ただ、私には一つ落とし穴もありました。
家に帰ればやりたいことがある。
休日は楽しい。
そうなるほど、
「早く帰りたい」
「早く休みにならないかな」
と、会社にいる時間そのものを嫌だと感じるようになったのです。
だから私は、会社の外を楽しむことと一緒に、
会社の中で起きた出来事を「全部嫌だった」で終わらせないことも意識しています。
会社を大好きになる必要はありません。
仕事に毎日ワクワクしなくてもいい。
嫌な人がいてもいいし、「今日は疲れたな」と思う日があってもいい。
でも、一つ嫌なことがあったからといって、
「この会社にいる時間は全部嫌」まで広げなくてもいいのです。
会社以外の人生を楽しみながら、会社の中にも小さな「悪くなかった」を残しておく。
それが、会社を自分の中で「地獄」にしないために、私が意識していることです。
今日、一つだけ振り返ってみませんか
今日も仕事から帰って、
「疲れたな」
と思ったら、3つだけ振り返ってみてください。
「今日、一番嫌だったことは何?」
「私は本当はどう思っていた?」
「今日、良かったことは何?」
すぐに答えが出なくても大丈夫です。
まずは、「あれが嫌だったな」と気づくところから。
小さな「嫌」を、小さなうちに拾ってあげる。
そして、自分がどう思っていたのかを、自分だけは分かってあげる。
それだけでも、職場で起きた一つの出来事を、
「会社全部が嫌」まで広げずに済むのです。
今日一日を振り返るなら、まず一つ。
嫌だったことを見つけたら、良かったことも一つだけ探してみてください。
今あったことを、ちょっと誰かに話したい方へ
「今日こんなことがあってさ」
「聞いてほしいだけなんだけど」
そんな話でも大丈夫です。
相談としてまとまっていなくてもかまいません。
今感じていることをそのまま話したい時は、
電話相談「ちょっと話そ♪なおママの『ゆるっとおしゃべり処』」でお話しください。
話しながら、「私は何が嫌だったんだろう」と一緒に整理しましょう。
同じモヤモヤを繰り返す理由まで整理したい方へ
「どうして私はいつも我慢してしまうんだろう」
「なぜ職場の人の言葉をこんなに引きずるんだろう」
そんなふうに、今の出来事だけではなく、繰り返してしまう理由まで整理したい方は、ビデオ相談をご利用ください。
今起きていることだけでなく、その時に感じたことや、自分の中にある考え方もゆっくり確認していきます。
あなたのペースで、一緒に気持ちを整理していきます。