クラスの子に学校一詳しい先生

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コラム
あなたの「推し」は?
皆さんの「推し」*の野球チームはどこですか。
「推し」のアーティストは?
「推し」のことをもっと知りたくて、深堀りして調べた方はいませんか。

わたしの知人には、電車のモーター音を聞き分けられる人や平成仮面ライダーシリーズに精通している人、劇団四季の講演にあわせて全国をとびまわる人など「推し」をもっている人たちがたくさんいます。
その友人たちの「推し」に詳しいことといったら驚くばかりです。

人は「推し」の人やモノ、コトのことを、知りたいと思い、詳しくなります。

そこで、考えてみてほしいのは
担任している子どもたちがあなたの「推し」だとしたら・・・
ということです。

生まれたところ、学校までの道すじや時間、家族構成、習い事はなにをしてるか、好きなゲームやアニメ、好きな本、休み時間はどう過ごしているか。
得意なことは?苦手に感じていることは
その子が張り切るとき、しり込みするときはいつか?
目玉焼きには塩か醤油か…などなど。
知りたくなるのではないでしょうか?

その子たちのことに学校中で一番詳しい先生。それが担任の先生です。

生徒指導は「生徒理解に始まり生徒理解に終わる」と言われます。
「生徒理解」はシンプルに「その子に関心をもつこと。その子に詳しくなること」で、わたしはそれが大切だと考えています。

「誰かに自分をわかってほしい」
そんな気持ちは大人も子どもも一緒です。
子どもは、自分がわかってもらえないとすねたり、他の子に意地悪したりそんなことをしがちです。

担任の先生が自分に関心をもってくれていて、話を聞いてもらえる。
その安心感が子どもたちを成長させる基盤になります。
クラスの子ども全員がそのように感じて生活している時、トラブルは解決しやすくなり、いじめは起こりにくくなります。

担任の先生は、必須なことからそうでもないことまで、クラスの子に学校一詳しい先生でいてほしいです。


*「推し」・・・「他の人に勧めること。また、俗に人に勧めるほど気に入っている人や物」元は、推薦するという意味の「推す」であり近年「推している」という現在進行形表現になったと考えられる。
(デジタル大辞泉・小学館)


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