今回は思いきり趣味にはしります...『遺跡探検』

記事
コラム
『砂留』というものをご存じでしょうか。
中世に作られた砂防ダムのようなものです。
当時のことなので人力で、石を積み上げて作られています。

以前、新聞に載っていたので興味がありました。
私は歴女です。主に市井の人々の暮らしに興味があります。
古戦場や刀、甲冑はどろりとした念が強すぎて、気分が悪くなります。

さて、その砂留ですが、仕事で近くに行くことがありましたので、一人で探検してきました。
里山に近い山中に、30基くらい、砂留があると書いてありました。
今もその砂留は現役で、土砂流出や土砂崩れを防いでいるそうです。

マイナーな遺跡ですので、見に行く人も少ないのでしょう、里山から歩いて上がっていると、近所の人が珍しそうに見ておられました。目があった人には、「こんにちは、砂留を見せてくださいね」とあいさつをしておきます。

砂留に入る入口にはイノシシよけの鉄の扉がありました。里山に降りてこないように、電流の流れる柵もあります。
『クマ出没注意』『マムシに注意』『イノシシ注意』注意の看板が並びます。横目に見ながら、進みます。看板にはありませんが、ダニにも気を付けなければいけません。ダニで命を落とすこともあります。

山道は舗装されていません。砂利がまいてありますが、湿った道には草が生えています。
山の入口で、オスのキジを見かけました。オスは派手で目立ちます。キジはつがいでいることが多いのでメスもいたのかもしれませんが、気づきませんでした。
茂みがガサガサすると、恐ろしいのですが、相手も人間は好きではないはずです。知らんふりをして歩きます。
黄色で黒い毛の生えた毛虫を多く見かけました。
アザミの花が可憐です。
夏楓の葉の透け具合は本当に爽やかです。楓といえば紅葉の代名詞のようになっていますが、薄い緑の葉が重なる夏楓の美しさも負けていません。
山の斜面にシダが群生しています。ウラジロです。原始の森に来たみたいです。湿った土のにおい、懐かしいような若葉のにおいがします。

20分ほど歩くと、第一の砂留がありました。
道から少し降りなくては砂留が見えません。
しかし砂留までが湿地になっていて、明らかに野生動物が歩いたような跡や穴がありましたので、次へ行くことにしました。
ここは人間のテリトリーではありません。私がお邪魔しているのです。野生動物が水飲み場にしている所へ長居は無用です。
そばの椎の木には、大きめの鳥の巣がありました。どんな鳥が巣をかけているのか気になるところですが、まさか木に登るわけにはいきません。

第二の砂留、第三の砂留は山道のそばにありました。
近くに行ってみました。
高さ8メートル(と書いてあった)の石垣が谷川の途中にある、それが砂留でした。谷川が石垣のところで消えていて、8メートル下からまた谷川が現れるという具合です。
石垣といっても、お城の城壁のように、きっちりと角をとった石垣ではありません。そこもまた、実用のための石組みで胸がきゅんとします。
石垣が崩れないように、川岸にも石垣が積んであります。水流はそれほど多くはありませんが、砂留に水が流れている音がしました。

砂留のそばにはシイタケのほだ木が積んでありました。
第四の砂留から上流を見上げると、第五、第六の砂留も見えます。
第四の砂留までが初心者でも行けるコースのようでしたので、そこで引き返しました。

私が見た砂留は整備されていて、道も草刈りなどを地域の人がしておられるそうです。地元の小学生にも知ってもらえるように出張授業をしていると新聞にありました。300年前から続く郷土の遺産だから大切に引き継いでいきたいとの思いでしょう。

これほどの治水事業をするためには、たいへんな労力と時間がかかったことでしょう。

上流には手入れの行き届かない砂留がたくさん残されていると看板に書いてありました。荒れ果てた砂留も見たいものだと思いながら岐路につきました。

登るのは息が切れて大変ですが、下りは楽です。
あっという間に帰りました。

いつも思いますが、遺跡探検は、冬か早春が適しています。
クマとイノシシに季節は関係ないと思いますが、マムシとブヨは暑い季節限定です。
今日はマムシに出会いませんでしたがブヨはずっと飛んでいて、顔の周りを手ではたきながら歩きました。山道には40センチくらいある巨大なミミズがうねうねと移動していました。

1時間足らずの遺跡探検でしたが、この目で砂留が見られて満足しました。
一人でも探検はできますが、同じような趣味の人がいれば楽しいだろうか、いやいや一人が気軽でいい、などと思う今日この頃です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
下の♡をポチっとしていただけますと、嬉しいです。




サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す ココナラコンテンツマーケット ノウハウ記事・テンプレート・デザイン素材はこちら