こんにちは!
freee専門の開業・経理サポーターの春崎なるみです。
個別サポートをする中で「開業前に購入したものはどうやって登録したらいいですか?」とよくご質問いただいたので、今回は何が開業費になるのか?どうやって開業費をfreeeへ登録するのか?ここをお話していきます!
・開業したばかりで何をしたらいいのかわからない…
・開業する前に買ったものは経費になるのかな?
・そもそもどうやって登録したらいいかがわからない…
・簿記の知識がないけど、そんな私でも大丈夫かな?
そんなあなたはぜひ最後まで読んでいってくださいね〜
はじめに
開業日前までに開業準備のために使ったお金を「開業費」といいます。
例えば次のようなものが一般的には開業費となります。
・パソコンやiPadなどの購入費用
・プリンターやデスク、オフィスチェアといった事務用品や備品
・チラシやポスターの制作・印刷費用
・ホームページの作成費用
・広告の掲載費用
・開業のためのセミナーへの参加費用
・打ち合わせ費用 など
また開業費とは一般的に認められないものは次のようなものがあります。
・開業後にかかった費用
・10万円以上するもの
・仕入れ代金
・個人的な生活費 など
注意していただきたいこととしては、
開業費にするには領収書もしくはレシートといった支払いを証明するものが必要となります!
また開業費は経費ではなく、「資産」に分類されます。
資産は基本的には一気に経費にすることができず、毎年少しずつ段階的に経費にしていくこととなります。このことを「償却(しょうきゃく)」といいます。
ですが、開業費は特別で好きな年(任意のタイミング)で経費にする金額を自由に決めることが出来ます!
例えば開業費が30万円あったとすると、利益が大きく出た開業から2年後に一括で30万円を経費にすることも可能ですし、開業した年に30万円のうちの一部10万円だけを経費にするといったことも可能です◎
開業費はfreeeにどうやって登録するの?
ということでここからは実際にfreeeのスクリーンショットを使用して登録手順をご説明していきます。
開業費は2つの登録が必要となります!
❶開始残高への登録
❷固定資産への登録
まずはじめに1つ目の開始残高についてですが、
開始残高というのは計算期間の最初の日(開業日)時点の金額のことを言います。
また基本的に開業した年は開業日からが計算期間となるためfreeeへ登録していくのは開業日以降の分からとなります。
なので開業日前までの開業準備に使ったお金(開業費)の合計金額をこの開始残高に登録します。
❶開始残高への登録
1.ホーム画面から「その他の設定」をクリック
2.「開始残高」をクリック
3.「開始残高の設定」をクリック
4.「開業費」の欄の金額を入力
※開業日前までの開業準備に使ったお金(開業費)の合計金額を入力します。
5.「開始残高を設定」をクリック
これで❶開始残高への登録は完了です!
❷固定資産への登録
1.ホーム画面から「確定申告」の中の「固定資産台帳」をクリック
2.「+固定資産を登録」をクリック
3.資産の名前は「開業費」と入力
4.取得日は「開業日」で入力
※取得日を入力すると自動で事業共用開始日も同じ日が反映されますがそのままで大丈夫です◎
5.取得価額は「開業費の合計金額」を入力
※❶開始残高への登録と同じ金額を入力します
6.勘定科目は「開業費」を選択
7.償却方法は「任意償却」を選択
8.「保存」をクリック
※その他は特に入力はせず、そのままで大丈夫です◎
これで開業費の登録は2つとも完了です!!
開業前の仕入れの登録方法はこちら▼
ここからはさらに
freeeがなんで簿記の知識がなくても簡単にできるという言われているのか?
ここをご紹介していきます!
(私はfreeeからお金をもらっているとかではないので、ただfreeeが簿記の知識がない方にも優しくて私が便利で好きなので勝手に語っていきます。笑)
簿記の知識がなくて不安なあなたはぜひ最後まで読んでみてくださいね〜
(会計の専門用語の解説とかも盛り込んでお話していくので、読み終わった頃には「簿記の知識なんてないし、専門用語の意味も読み方もわからない」というあなたの不安も減っているかもしれませんよ!笑)
ということで今回はクレジットカードを例に簿記の観点から、そしてなぜfreeeが簿記の知識のない方にも優しくて簡単なのか?その理由をお話していきます。
現代ではキャッシュレスが進み、クレジットカードでの支払いをする機会も多くなっています。またペーパーレス化も進んでいることもあり、インターネットでクレジットカードの利用明細をほぼリアルタイムでみることが出来たりします。
しかし、従来はクレジットカードは利用明細が郵便で届き、その届いた明細をもとにそれぞれの経費を勘定科目ごとに合計金額を求めていました。
またその反対側の勘定科目はまだ支払いが完了していないという意味である「未払金(みばらいきん)」を使って処理をするといった方法が一般的でした。
そして銀行口座から利用金額が引き落としされた場合には、「未払金」としていた分の支払が終わったという処理として、下の画像の赤枠のようにクレジットカードを利用した時とは反対側に「未払金」がきて、支払いが完了した処理をすることになります。
このように複雑な仕訳(freeeで明細を登録することを簿記では仕訳(しわけ)といいます)が必要となってきますが、freeeではそもそもこの左側の借方(かりかた)、右側の貸方(かしかた)という概念がありません。
この借方と貸方という概念が必要ないのがfreeeの1番の特徴で他の会計ソフトとの大きな違いでもあり、簿記の知識がない方にも簡単で優しい会計ソフトとしておすすめできるポイントでもあります!
またfreeeでは現代に合わせて、インターネットで確認できる利用明細をfreeeに自動で取り込み、明細それぞれを登録していくことでリアルタイムで経営状況を把握することが可能となっています。
クレジットカードの利用が多いと、明細ひとつずつの登録に伴う事務処理が増えてしまいますが、それを考慮して事務処理を軽減するためにfreeeでは自動で明細を登録できる機能があります。
「自動で経理」から明細を登録する際に【自動登録ルールとして設定】に✓をつけて登録することで、次回から似たような明細があった際に自動で登録してくれるというものです!
さらにこれはAIが学習していくので、日々明細が取り込まれていき、登録が増えれば増えるほど精度が上がっていくようになっています。
また経費処理をしていく上で一番迷うのがどの勘定科目を使用するのかといったことがあるかと思います。
freeeでは購入したお店や金額から勘定科目を自動で推測してくれるようになっています。
さらには一般的に使われる勘定科目が一覧から選択できるようになっているので、勘定科目に迷ったとしても別の画面を開きながら調べるといった手間もかかりません。
このようにfreeeには簿記の知識がない方にもわかりやすいように、簡単にできるように、さらには経理を効率化することで自由(freee)になって欲しいという熱い想いが詰まっていると私は感じています。
freeeに込められた熱い想いと同様に、
私はあなたに
・確定申告で悩んで調べて大切な時間を無駄にしてほしくない!
・経理が苦手で事業を辞めて欲しくない!
・悩んで調べる時間を自由時間に!事業発展の時間に使って欲しい!
・毎年訪れる確定申告という不安や恐怖、焦りから解放されて自由に幸せに生きていって欲しい!
そう心の底から強く本気で思っています。
どうすればあなたから確定申告の不安を取り除けるのか?
その答えはやはり、
①私の持っている知識をインストールしてもらう
②わからない時や行き詰った時はいつでも気軽に聞ける環境を用意する
この2つだと考えました。
私はあなたにあなた自身で確定申告ができるようになって頂くためにも、このブログのように操作手順や設定方法だけでなく、会計・簿記の知識をサポート内でも惜しみなく、お話しています。
あなたに寄り添いたった1人のサポーターとして、誠心誠意サポート致します。
▼いつでも気軽に聞ける環境をあなたに!▼
ちょっとでも気になる方はぜひご覧くださいね~
▼確定申告の提出までを7STEPでまとめた手順書▼
おわりに
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。
「freee活用講座」ではあなたの「この場合はどうしたらいいの?」「私にあてはまるケースが見当たらなくて…」といったお困りごとを少しでも解消できるよう、freeeに関するお役立ち情報を発信していきます!
もし何か知りたいことや聞いてみたいことなどありましたらお気軽にDMよりリクエストをお送り頂けると幸いです。出来る限りリクエストにお応えして記事にしていきます。
ではまた!春崎なるみでした~