仮面ライダー 本郷猛のバイク
の製作依頼をしてくださったお客様より、同時に依頼を受けていた
仮面ライダー サイクロン号の製作の様子です。
こちらの商品は、Fujimi模型から発売されている、仮面ライダー生誕50周年記念のキットとなります。
キットの作りに関しては、サイクロン号の前に製作した本郷猛のバイクと比較すると、かなり簡略化されていて、フルカウルのバイクでもあるためか、エンジン部分は数える程しかないパーツ数のみで構成されていました。
キャブレーターやエアフィルターやバッテリーなどの再現もなく、ブレーキホースなどはカウルで見えなくなるエンジンの上に自由に接着して下さいと指定されている程でした。
しかし、全体としてはとても組みやすく、パーツ数が少ないことからもサクサクと組み立てることが出来ました。
プラモデルには、『パーティングライン』と呼ばれるパーツを成型するうえで、必ず発生してしまう不要な線がフロントカウルの右側に入っていました。
プラモデルのパーツが出来上がる過程として、流し込んだドロドロの樹脂を、金型で上下から挟み込んでパーツを成型していくため、どうしても金型が合わさった部分に発生してしまう線になります。
はじめは、実写でも存在しているカウルの分割線かな?
とも思いましたが、実写を確認してもそのような分割線やカウルが分かれている様子もなく、こちらはパーティングライン(不要な線)として除去しました。
ヤスリで表面を磨き、小さなキズまで消えるように、目の粗いヤスリから順番に目の細かいヤスリを当てていきます。
修正を終えた様子がこちら。無事に消すことができました。
カウルの塗装は、透明のプラスチックスプーンに塗装をして色の確認を行うテストピースの提案や、実際に塗装した状態を見ていただき、お客様がイメージされている色味と合っているかという確認を数回行いました。
塗装の様子の一例。
塗装の色が決まったあとは、特徴的な大きな真っ赤なラインや仮面ライダーマークの水転写式デカールを貼り付けて、艶ありのクリアー塗装を行い完成となりました。
本郷猛のバイクと同様に、実際に外で自然光を浴びた状態で撮影をしたかったですが、梅雨という時期的に生憎の天気が続き撮影出来ずに納品となりました。
商品到着後は、本郷猛のバイクとサイクロン号はショーケースに飾っていただいており、バイクの横には仮面ライダー1号がポーズを取っていたりと、とても格好良い写真をお客様より頂戴いたしました。
納品後、実際に商品をみて楽しまれている様子を拝見すると、私までなんだかワクワクと嬉しくなってしまいます。
このような機会に恵まれ、プラモデルの製作をしていて良かったと常日頃から思っております。
もし自宅に組み立てていないプラモデルなどございましたら、心を込めて製作いたしますので、ぜひ皆様からのご依頼をお待ちしております。