「収入の激減」――同じ仕事でも、地域でこんなに差があるなんて
私は昨年まで、看護師として18年間、現場で働いてきました。
やりがいのある仕事で、たくさんの学びと出会いがありました。
でも、看護師としての収入に地域差があることを痛感したのは、愛知県から沖縄に戻ってきたとき。
看護師3年目の頃、愛知では手取りで30万円以上あったのに、沖縄では同じような総合病院で手取りが半分に。
仕事内容はほとんど変わらないのに、地域が違うだけでここまでの差があることに、大きなショックを受けました。
「ママ、熱がある…」でも仕事は休めない
子どもが増えるにつれ、夜勤もできなくなり、収入はさらに減っていきました。
私は比較的休みやすいとされる総合病院に勤めていましたが、それでも、誰かが休めば周りに負担がかかります。
月に1回程度ならまだしも、2回、3回と子どもの体調不良が続けば、職場での立場が気になってしまう。
「母親として子どもを守りたい自分」と「職場の一員として責任を果たしたい自分」がぶつかり、心がすり減っていきました。
「母親か、看護師か」…心が折れそうになった夜
そんな中、8年勤めた部署から突然の異動通告。まったく経験のない「透析」分野への配属。
40歳近い私は、子どもを寝かしつけたあとに勉強やレポートを書く毎日。
ただでさえ両立が大変な中、さらなる負担がのしかかってきました。
そしてある日、末っ子(当時2歳)が熱性けいれんを起こして救急搬送されました。
その日は仕事で、熱のある子を祖母にお願いして出勤。スマホを確認できないため、息子が自分の勤める病院に運ばれてきたことを、勤務後に初めて知りました。
家に戻ったあと、息子は再びけいれん。私は119番通報しながら、横でレポートの準備をしている自分に気づきました。
「入院になるだろうな…入院中にレポートを進められるかも」と、一瞬でも考えてしまった自分が、心底怖くなりました。
処置が終わり、病棟に移動したとき、ようやく我に返りました。
「私は今、何を優先してるんだろう…」
大切な我が子より、仕事のことを考えてしまった自分に、ショックを受けました。
私が選んだ「子どものそばで働く」という選択
そんな日々を経て、私は看護師の仕事を一度手放す決意をしました。
そして今、フリーランスのベビーシッターとして、自分の子どものそばで、
大好きな子どもたちと関わる仕事をしています。
もちろん、フリーランスになったからといって不安がゼロになるわけではありません。
でも、
子どもの急な体調不良にも自分で対応できる
スケジュールを自分で決められる
そして何より、子どもの成長をすぐそばで見守れる
この働き方は、今の私にとって、とても自然で心地よいものです。
同じように悩んでいるママへ
看護師という仕事は、社会にとって本当に大切で、誇りある仕事です。
でも、それを担っている私たち自身もまた、母であり、ひとりの女性であり、一人の人間です。
「今の働き方にモヤモヤしている」
「もっと子どもとの時間を大切にしたい」
そんな気持ちを抱えているママがいたら、どうか知ってほしい。
いろんな選択肢があるということを。
そして、自分や家族のために「一度立ち止まって考えること」は、
決して逃げでも弱さでもないということを。
私は、自分の気持ちに正直になり、勇気を出して一歩踏み出しました。
今、子どもと過ごす時間を大切にしながら、心から楽しいと思える仕事ができています。
それは、私にとって本当に大きな幸せです。