こんにちは、しじま@やさしい校正屋さんです!
当ブログをお読みいただきありがとうございます。
さて、当方では主に個人の同人作品を対象とした校正サービスをおこなっております。
この「校正」と非常によく似た言葉として「校閲」がございますが、皆様はこれら二つの違いをご存知でしょうか?
また、一度書き上げた文章に対するアクションとして「添削」や「推敲」もよく聞かれる単語ですが、これらと「校正」の違いはどこにあるのでしょう。
今回は、こうした文章チェックにまつわる言葉の定義について、簡単にまとめてみたいと思います。
広辞苑によると、それぞれ以下のように定義されています。
【校正】①文字の誤りをくらべ正すこと。②校正刷を原稿と引き合わせて、文字の誤りや不備を調べ正すこと。
【校閲】しらべ見ること。文書・原稿などに目をとおして正誤・適否を確かめること。
【添削】詩歌・文章・答案などを、書き加えたり削ったりして改めなおすこと。
【推敲】詩文を作るのに字句をさまざまに考え練ること。
こうして比べてみても、やはり一番似通っているのは校正と校閲です。
事実、書かれたものの誤りを確かめて正すという点では共通していますし、出版や新聞などの業界の現場では、しばしば校閲の作業の中に校正も含まれているものと思われます。
しかし厳密に定義を噛み砕いていくと、校正は文字そのものに対するもの、校閲は文章の内容に対するもの、と分けることができるでしょう。
つまり、誤字脱字や文字の配置の入れ替わりなどの誤りを正すのは校正であり、書かれた文章の内容そのものが正しく適切であるかを調べるのは校閲の範疇になるのです。
例えば、「冨士山の標高は3,000mである。」という文章があったとして、「冨士山は誤字で正しくは富士山ですよ」と指摘するのは校正、「富士山の標高は3,000mではなく3,776mですよ」と指摘するのは校閲、といった具合ですね。
添削や推敲となると、さらに校正からは意味合いが離れていきます。
校正はあくまで誤りの箇所を修正するのみですが、添削はより良くするためなどの目的に合わせて、書き加えたり削ったりと文章そのものに大幅に手を加えることになります。
また推敲は故事が由来となった言葉ですが、その内容からも、作者が自らの作品について文章や語句を練る意味合いが強いと考えられます。
当方が行っているサービスは「校正」です。
誤字脱字や文字の表記揺れ、文字のレイアウトの不具合などをチェックすることが主な内容となります。
お預かりした原稿を読んでいる最中に偶然、内容の矛盾や情報としての誤りに気付いた際などは、そっとコメントを残すようにしておりますが…本来はそれは校閲寄りの内容となり校正の範疇外となるため、ファクトチェックの確約はできません。
また、作品を面白くするためのアドバイスや改変は添削となるため、校正サービスとしてはお引き受けしておりません。
上記のような校正の定義、校閲や添削、推敲との違いなどを知っておいていただきますと、いつか校正や添削などのサービスにご依頼される際に、イメージがつきやすいかと思います。
お役立ていただけましたら幸いです。
そして!その上で「校正」のサポートが必要だと感じている方がいらっしゃいましたら、ぜひ当方のサービスページも覗いてみてもらえたら嬉しいです!
皆様の作品づくりのお手伝いができますことを願っております。