こんにちは。
普段は重度精神障害者施設で、生活支援員の主任として働いています。宿泊型自立(生活)訓練施設というところです。
ちょうどご縁がありまして
面白そうだったので
「副業」で相談支援専門員の仕事を始めてみました。始めてから半年以上たちましたので、今回は、その実情や働き方、率直な感想を綴ってみたいと思います。
副業を考えている人や、相談支援に興味がある方の参考になれば嬉しいです。
相談支援専門員とは?
まず、「相談支援専門員って何をする人?」という話を簡単に。
相談支援専門員は、障害のある方(児童・成人問わず)と面談し、その人が必要とする福祉サービスを一緒に考えていく役割です。
・サービス利用の契約
・サービス等利用計画の作成
・サービス担当者会議の開催
・モニタリングや評価
など、障害福祉制度の入口として欠かせない存在です。
利用者さんがサービスを使うには、まず相談支援専門員との契約が必須です。
言い換えると、「この人がいないと制度が使えない」というポジション。
だからこそ、制度上は重要なんですが、“担い手不足”が深刻な資格でもあります。
副業としての実情:給料と体制
働き方は大体こんな感じ
・雇用形態:業務委託
・給与体系:固定給4万円+成功報酬(受け持った件数など)+移動費
・勤務時間:本業のフルタイム以外の時間を計上(ここは作業スピードによる)
・業務委託という形なので、勤務時間も柔軟。
しかも仕事の大半が「書類作成」なので、家でできるのが魅力です。
本業で1日8時間取られている僕でも、十分回せています。
法人としての売上は2拠点で月100万円前後。
税金の関係を考えると、120万円くらいを目指しています。
社長と僕以外のもう1名も業務委託。社員3名の超スモール体制でやっています。
連絡を密に取り合って柔軟に動くことが必要です。一番動いているのは社長です。
なぜ勤務時間の調整が必要なのか?
ここは少し制度の話になりますが、重要なポイントです。
福祉事業所では「加算」という仕組みがあります。
これは、配置職員の質や人数によって報酬が加算・減算される制度。
相談支援専門員の配置も、「〇時間以上勤務していること」が求められます。
でも、他の職務と同一時間帯に兼務できないというルールがあります。
僕の場合、本業では「主任(生活支援員)」、副業では「相談支援専門員」。
この組み合わせは問題ありません。
でも、例えば同じ時間に“サービス管理責任者”と“相談支援専門員”を兼ねることはできないのです。
そのため、「副業時間をずらす」「業務委託で別管理する」といった対応が必要になります。
このあたりは制度的な細かさがあるので要チェックになります。
業務内容
実際にやっている仕事です。
・初回相談・契約
・サービス等利用計画の作成
・本計画への移行
・サービス担当者会議の調整と開催
・モニタリング
・継続更新の計画作成
などなど…。
実働としては「書類作成:8」「対面・電話対応:2」くらいの割合でやってます。
書類作成については、慣れればスピードアップできます。
僕は本業でも個別支援計画など毎月書いているので、その経験が生きています。
また、副業先で使っている独自の書式やツールがめちゃくちゃ使いやすい。
業務時間が圧縮されて、短時間で質の高い計画が作れるのもポイントでした。
副業としてのメリット・デメリット
メリット
家でできる
本業の経験がフルに活かせる
少ない時間でそこそこ稼げる(稼働次第で報酬アップも)
デメリット
書類が多い(業界慣れしてないとしんどい)
業務委託してくれるところを見つけることがそもそも難しい(再現性に欠けるところがある)
事業所によっては制度理解が不十分で、トラブルに発展しかねない
「副業だからちょっとやってみよう」という気持ちで始めましたが、普通に大変です。
でも、稼働率と報酬のバランスを考えると“割に合う仕事”とも言えます。
今後の展望
結論から言うと、相談支援専門員は今後ますます必要とされる職種です。
なぜなら、制度上必須の存在であるにもかかわらず、担い手がいないから。
報酬単価はすでに低く抑えられており、これ以上、下がることは考えづらい。
むしろ、一定の加算が維持される可能性は高い。
とはいえ、これ一本で食っていくには“量をこなすしかない”のが実情です。
だからこそ、「副業×業務委託」という形が現実的にハマる。
僕たちの法人では、地域のニーズをほぼカバーできるくらいの業務効率を保っています。
でもそれはあくまで3人体制だからこそ。
全国的に見れば、「サービスを使いたいけど相談員がいない」→「契約できずに詰む」という事例がゴロゴロあります。
今、「質」よりもまず「量(=人手)」が求められているフェーズ。
働き方の多様化が進み、もっと柔軟に相談支援専門員を増やせる仕組みが必要です。
今後新設されるサービスを鑑みても必須になってきます。