精神保健福祉士の仕事って何をやっているの?

精神保健福祉士の仕事って何をやっているの?

記事
コラム
「また薬を捨てたの?」「明日からどうやって生活していきますか?」

怒るでも、責めるでもなく、その理由を聞くのが僕の仕事だ。
答えはいつも、関係性の中にある。

「死にたい」と言われたときから考えるようになった。

精神科の重度障害者施設で働いていると、何度も「死にたい」という言葉に出会います。その瞬間は、今でもはっきり覚えている。
「死にたい」と言う声の裏には、「生きているのが辛い」「誰にも話せない」「もう頑張れない」という感情が隠れている。言葉の裏側に隠れている意味を汲み取ること、精神保健福祉士という仕事について考えている。
パズルのピースのように制度をあてはめることだけでなく、人に向き合う。言葉や感情、状況、関係を汲み取る。そして、その人がもう一度、自分の人生を少しでも歩めるような設計をする。
精神保健福祉士は、そんな仕事です。

精神保健福祉士とは?

精神保健福祉士(通称PSW)は、精神に障害のある人の生活と社会復帰を支援する国家資格の専門職です。医療、福祉、教育、司法など、さまざまな分野と連携しながら、その人が「その人らしく生きる」ことを支える役割を担っています。
簡単に言えば、“社会と人をつなぐ仕事”。
病気によって仕事を失ったり、住む場所がなくなったり、人とのつながりを断たれてしまう人がいます。そんな時、支援制度や地域資源を使って「生活を立て直す」ための調整を行うのが精神保健福祉士です。
ただ手続きをするだけではありません。いやただ手続する時もあります('ω')
「どんなふうに生きていきたいか」を一緒に考え、それに合わせた支援を作る。それがこの仕事の本質です。

日々の業務内容

僕は、重度の精神障害を抱えた方が暮らす入所施設で働いています。
毎日さまざまなケースに対応しますが、主な業務は以下のようなものです。


・金銭管理のサポート(お金の使い方の練習や記録)
・服薬管理(薬の飲み忘れ防止、訪問看護と連携)
・就労継続支援B型などの日中活動の調整
・自立に向けてのモニタリング
・支援計画の作成と見直し
・家族との面談や情報共有


「通帳をなくした」「ATMの操作ができない」といった悩みにも付き添います。薬を隠してしまう方がいれば、「なぜそうしたのか」を焦らず聴き、病院と連携して飲み方や薬の内容を見直すこともあります。
大事になる前に対処することも必要です。逆に先回りするのではなくある程度の失敗を許容しつつ先の対応を考えていくことも必要です。
その中で
日々の中での一つひとつの行動が、本人の安心や自立に繋がるよう心がけています。

精神保健福祉士が社会にもたらすもの

この仕事は、華やかでも目立つものでもありません。でも、誰かの人生の裏側に静かに関わりながら、大きな意味を持つ仕事だと信じています。

精神障害という言葉には、まだまだ偏見や誤解があります。家族が抱える孤独や不安も大きい。精神保健福祉士は、その「声にならない声」に対してアプローチをして意見や状況を汲み取る必要があります。

就労支援、金銭管理、医療調整、生活支援。それらを横断的に扱えるのが、この専門職の強みです。今後は、地域生活支援の中核としてますます必要とされる存在になるでしょう。

誰かの「生きる」を支えるということ

精神保健福祉士の仕事には、正解がありません。
でも明確な失敗はあります。
“人の命と向き合う仕事”として関わる“人間くささ”が、僕は好きです。
あなたの近くにいるかもしれない、精神保健福祉士。 もし困っていたら、遠慮せず声をかけてください。きっと一緒に、道を探せます。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す