内紛の原因は役割のズレ!

内紛の原因は役割のズレ!

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コラム

1.外部環境により役割を強制される



もし、役割理論の基本を「周囲からの期待」と捉えるのであれば、人口減少の影響によって、例えば地方の病院に求められている役割、さらに奥地にある隣接地域の医療機関に求められている役割はどうなるでしょうか?


生活圏域や医療圏域の見直しも含め、ある意味で「選択の余地のない役割」になっているのではないでしょうか。


それは半ば強制的であり、“変わらざるを得ない”状態といえるでしょう。


そういう意味で、私はこれを「役割強制」に近いものだと感じています。


人口減少という世界規模の社会現象の波に抗うことができず、致し方なくそうせざるを得ない状況です。

昨今、話題となった青森県の市民病院と県立病院の統合、新病院建設についても、私が前職で経営支援に携わっていた当時から議論されていました。


当時、職員から聞こえてきた声としては、双方の立場やプライド、主張が噛み合わず、何度も見送りになっているという状況でした。


病床数は県立病院のほうがわずかに多いものの、機能としてはほぼ同じです。距離的にも近い中で、二つの病院を公的資金で維持し続ける必要があるのか―この問いは、常に経営課題として存在していたのです。


こうした議論も、人口減少という避けられない現実によって検討を進める必然性が高まり、ようやく前に進んだのだと思います。



2.ダーウィンの言葉



最も強い者が生き残るのではない。
最も賢い者が生き残るのでもない。
変化に適応できる者が生き残るのだ。
—1859年 チャールズ・ダーウィン

この言葉は、ダーウィンがそのまま残したものではないとも言われています。

しかし、その本質的な考え方は、その後のビジネスや教育の分野において広く語り継がれてきました。


そして今、人口減少という大きな波の中で、都市部も地方も、まさに「変化のとき」に直面しているのだと私は感じています。


本来であれば、外部から強制的に変化させられる前に、自ら状況と立場を察知し、能動的に変化していくことが求められるはずです。




3.なぜ組織に役割が必要なのか?


ここからは、一つの組織の中で働く人材の「役割」に焦点を当て、もう少し具体的に考えていきます。

なぜ、組織において役割が必要なのでしょうか。


それは、組織の定義から導き出すことができます。


「組織とは、目標・目的を達成するために、役割を持った人材が2名以上集まった集団である」


この定義に立てば、組織とは「役割の集合体」です。

そして、その組織が成長し、発展し、さらには変化し続けていくためには、役割の存在が不可欠となります。



4.認識のズレが内紛を巻き起こす



組織における問題の多くは、この役割が不明確であったり、期待されたミッションが果たされていなかったりすることから生じます。


そして最終的には、人間の負の感情と結びつき、内紛へと発展していくケースが非常に多いのです。


「役割理論」は極めて重要な概念である一方で、それだけを機械的に適用しようとすると、人間の感情を無視することになります。


そして、その先にあるのは、人間同士の感情の結果による破綻です。


だからこそ、「マネジメント」という概念が存在し、アドラーやドラッカーといった思想が今なお求められているのだと思います。


いくら仕組みを整えても、その中心にいるのは人です。


論理や制度だけではなく、人の感情や関係性に配慮した“仕事の進め方”が、いつの時代においても不可欠なのです。

Fukushi Vision Group株式会社
医療・介護・福祉経営コンサルティング
代表取締役 塚本洋介
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