ハンニバルの話の続きでね、じゃあ次はカエサルでもいくか、いやいやアレクサンドロス大王も捨てがたいよな、なんて思ってたんですよ。
思ってたんだけどね。
本棚ちょっと整理してたら、手が止まっちゃって。
ああ、これか、って。はい、古代中国。
……いや、流れどうしたって話なんだけど。(笑)
で、「古代中国」って言うと、だいたいみんなこう思うんですよね。
「ああ、孫子でしょ?」って。
うん、まあ、そうなんだけど。
そこをあえて外していくスタイルでいこうかなと。
で、今回いくのが——六韜(りくとう)。
……って言われても、「は?」ってなるよね。(笑)
いいんですよ、それで。むしろ正常です。
で、さらに言うと、その六韜の中心人物。
太公望(たいこうぼう)。
……うん、「誰それ?」が続くよね。(笑)
いやね、これちょっと面白い構造してて。
歴史って、わりと“現場で暴れた人”はちゃんと覚えられるんですよ。名前もエピソードも派手だから。
でも、その裏で設計してた人って、なぜかちょっと影が薄くなる。
ハンニバルとかカエサルって、いわば“プレイヤー”なんですよね。試合に出て、点を取って、勝ち負けがはっきりするタイプ。
でも太公望って、どっちかというと“設計者”なんですよ。
ルール作ってる側。これ、どこの業界でも似たようなもんで。
営業でめちゃくちゃ数字出す人は目立つけど、その営業の仕組み作ってる人って、意外と語られないじゃないですか。
で、いなくなってから「あれ、なんか回らなくなったな」って気づくやつ。
あのポジション。
太公望って、たぶんあっち側の人間なんですよね。で、その人のエピソードがまた、なかなかクセ強くて。
川辺で釣りしてるんですよ。
……まあここまでは普通なんだけど。
問題はその釣り方で。針がね、まっすぐなんですよ。
しかも、水の中に沈めてない。ちょっと浮かせてる。
いや、どうやっても魚釣れない仕様。(笑)
普通に考えたら、「この人、何してんの?」ってなるじゃないですか。
で、実際に通りかかった人もそう思ったらしいんだけど、本人は平然としてる。
で、「何してるんですか?」って聞かれたときの返答がね、
「魚じゃなくて、主君を釣ってる」
……いや、クセ強すぎるでしょ。(笑)
で、そこに来るのが、周の文王。
この人もまたちょっと面白くて、その日、占いしてるんですよ。
そしたら、「今日は獲物じゃなくて、“覇王の師”を得る」みたいな結果が出る。
いやいや、そんなピンポイントある?って思いながら外に出たら、なんか変な釣りしてるおっさんがいる。
で、話してみたら、めちゃくちゃ頭いい。
ああ、この人か、ってなる。
で、「うちの先祖が待ち望んでた人物だ」っていう話になって、「太公が望んでた人」→太公望って呼ばれるようになる。
……はいはい、来ましたよ。
運命の出会い、眠れる賢者、選ばれる瞬間。
もうね、ストーリーとしては満点なんですよ。(笑)
ただね、ここでちょっと夢を壊すようで申し訳ないんだけど。
この話、まあまあ盛られてる可能性高いです。(笑)
っていうのも、この六韜自体、「太公望が書いた」って言われてるけど、実際にはもっと後の時代にまとめられたんじゃないか、っていう説が強いんですよね。
いわば、“名義貸し”みたいなやつ。
まあ、あるよね。ブランド力強い人の名前借りて出すやつ。(笑)
でも、これが逆に面白くて。
つまりこれ、「一人の天才の思想」っていうより、「いろんな時代で煮詰まってきた知恵の集合体」なんですよ。
誰か一人のひらめきじゃなくて、何回も失敗して、何回もやらかして、その結果残ったやつ。
いわば、“人間のバグ集”みたいなもの。
で、その中に出てくるものを、今回のテーマにする。
「十過(じゅっか)」。
……いや、名前からしてちょっと嫌な感じするでしょ。(笑)
ざっくり言うと、「リーダーがやらかしがちな10パターン」なんだけど、
これね、読んでいくとだんだん気づくんですよ。「あれ、これ欠点の話じゃなくない?」って。
むしろ——
“強みがそのまま裏返ったやつ”なんですよね。
ここ、ちょっと面白いポイントで。
人って、ダメだから失敗するんじゃなくて、むしろ“ちゃんとしてるからズレる”ことの方が多い。
……まあ、この話は、ここからなんだけどさ。今日はね中だるみするよ。グダグダ語るやつだからね。
で、その「十過」なんだけど。
名前だけ並べると、ちょっと道徳の教科書みたいに見えるんですよ。
勇があるが軽率に死ぬ者、とか。誠実だが他人を信じすぎる者、とか。知恵があるが臆病な者、とか。
……ね?なんかこう、「ちゃんとしなさい」って言われてる感じするでしょ。(笑)
でも、ここでちょっと立ち止まって見てみると、違和感が出てくるんですよ。
あれ?って。これって、「ダメな人の特徴」じゃないよな、って。むしろ全部、「いいやつ」なんですよ。
勇気がある、誠実、優しい、頭がいい。普通に考えたら、評価される側の人たち。で、なのに「過ち」って言われてる。
ここ、ちょっと面白いポイントで。
つまりこれ、「欠点リスト」じゃなくて、“良さが暴走したときの形”なんですよね。
たとえば一個目。勇があるが軽率に死ぬ者。
これ、言い換えるとどうなるかっていうと、「行動力ある人」なんですよ。決断が早い。迷わない。突っ込める。
で、これってビジネスでも恋愛でも、めちゃくちゃ強いじゃないですか。「考えてるうちに終わる人」より、よっぽど結果出す。
でも、そのままアクセル踏み続けるとどうなるか。
……壁に突っ込むんですよね。(笑)いや、ほんとに。
止まらないっていうのは、裏返すと「止まれない」でもある。で、これ本人は気づかないんですよ。
だって今までそれでうまくいってきてるから。「自分は行動できる人間だ」っていう成功体験がある。
だから、さらに踏む。で、あるとき、ちょっと大きめの壁に当たる。
で、「なんで?」ってなる。……いや、今までの延長線上なんだけどね、っていう。
これ、あるあるですね?
で、次。
誠実だが他人を信じすぎる者。これもね、めちゃくちゃいい人なんですよ。約束守るし、裏切らないし、人のこと疑わない。で、周りからの評価も高い。
「あの人はちゃんとしてる」って。
でもね、ここにちょっとだけ罠がある。信じることと、見極めることって、別なんですよね。これ混ざると、どうなるか。
……まあ、普通に利用される。(笑)
いや、笑えないんだけど。でもこれ、ほんとによくある。で、これも本人は悪くないんですよ。むしろ正しいことやってる。
でも、「正しさ」って、相手が同じ前提で動いてるときしか機能しない。ここズレた瞬間に、一気に危うくなる。
で、さらに面白いのが、
こういう人ほど、「裏切られた」っていう経験をしたときに、極端に振れるんですよね。
急に誰も信じなくなる。0か100か。
これもまた、別の過ちに入っていく。
……忙しいでしょ、人間って。(笑)
で、もう一個いこうか。
知恵があるが臆病な者。これね、たぶん一番多いんじゃないかな。分析できる人。リスクも読めるし、先も見える。
「これやるとこうなるよね」っていうのが、ちゃんと見える。で、これ、本来めちゃくちゃ強い。
なんだけど——
見えすぎるんですよね。リスクも、失敗パターンも、全部見える。で、「やめとこうか」ってなる。
いや、間違ってはないんですよ。むしろ合理的。
ただ、それを繰り返していくと、どうなるか。
……何も起きない。
これ、静かなやつ。事故らないけど、進まない。
で、これもまた厄介で。本人は「ちゃんと考えてる」と思ってる。実際考えてるし。
でも、外から見ると、「ずっと準備してる人」になる。
永遠にスタートしない。
これ、なんか心当たりある人、いるでしょ。(笑)
……まあ、僕もたまにやるけどね。
でね、ここまで見てくると、なんとなく共通点見えてくるんですよ。
どれも、「良い性質」なんだけど、“単体で強すぎる”と、バランス崩す。
つまり——
強みって、そのまま弱みにスライドする。
ここなんですよ、この話の肝。
あ、この後もさっきと同じ『強みの裏返し』の構造なんだけどね。
まあ、ここから多少はね、面白くはなってくるんだけども。
でね、この「強みがそのままズレる」って話、さっきの3つだけじゃなくて、ちゃんと全部に当てはまるんですよ。
むしろ、どんどん「うわ、それ自分かも」ってなってくる。(笑)
たとえばね、
仁があるが他人を忍びない者。これ、どういう人かっていうと、めちゃくちゃ優しい人。相手の痛みがわかるし、困ってる人を見ると放っておけない。
で、こういう人って、組織にいるとすごく大事なんですよ。空気が柔らかくなるし、人が辞めにくくなる。でもね、これも行き過ぎるとどうなるか。
「切れない人」になるんですよ。
本当は切った方がいい関係、本当はやめた方がいい仕事、本当は止めるべき判断。
全部、「いや、でも…」で残す。
で、気づいたら、全体がちょっとずつ弱っていく。これ、優しさが原因なんだけど、結果はわりとシビア。
……いや、優しいって難しいよね。(笑)
で、逆にちょっと硬そうなやついこうか。
剛毅だが独断的な者。これ、いわゆる「ブレない人」。信念がある。軸がある。周りに流されない。これもね、めちゃくちゃ評価されるやつ。
「芯がある人」って、かっこいいし。でもね、その“ブレなさ”が固定化するとどうなるか。
……誰の話も聞かなくなる。(笑)
いや、これほんとある。最初は「意見を持ってる人」だったのに、気づいたら「意見しかない人」になる。で、周りがだんだん何も言わなくなる。
で、本人は「やっぱり自分が正しかったんだ」って強化される。……怖いループ入ります。(笑)
で、もう一個いくと、
清廉潔白だが人を愛さない者。これ、ちょっと表現きついけど、要するに「正しい人」なんですよ。ルール守るし、不正しないし、筋通ってる。で、こういう人、組織には絶対必要。
なんだけど——
正しさだけで動くと、人がついてこない。これもまた、よくある話で。「言ってることは正しいんだけどね」ってやつ。あれ、だいたいこれ。
正しいことと、人が動くことって、ちょっとズレてるんですよね。
で、そのズレを無視すると、孤立する。で、孤立すると、さらに「自分は正しい」って強くなる。
……もうね、どこ行ってもループなんですよ。(笑)
でね、ここまで見てくると、だんだん笑えなくなってくるんですよ。最初は「あるある」だったのに、「あれ、自分どれだ?」ってなってくる。
で、おそらくなんだけど。
これ、ひとつじゃないんですよね。人によっては2つ3つ普通に持ってる。しかも状況によって変わる。
仕事では「剛毅で独断的」なのに、プライベートでは「誠実すぎて信じすぎる」とか。
……忙しいでしょ。(笑)
で、ここで一回整理すると、これ全部、“欠点”じゃないんですよ。全部、“機能”なんですよね。
ただ、その使い方とか、出るタイミングがズレると、そのまま「過ち」って呼ばれる形になる。
つまり——
人間って、「壊れてる」んじゃなくて、“調整が難しい設計”してるだけなんですよ。
ここ、ちょっと救いでもあるし、逆に逃げられないところでもあるんだけどさ。
で、ここまで来ると、ちょっとだけ景色が変わってくるよね。
最初は「十個もあるの?」って思ってたやつが、だんだん「ああ、これ全部“自分の中のパターン”だな」って見えてくる。
で、もう少しだけ踏み込むと、これって別に“やっちゃいけないことリスト”じゃないんですよね。
むしろ逆で、「どういうズレ方をするかの地図」みたいなものなんですよ。ここ、ちょっと大事で。
人って、「間違えないようにしよう」とすると、だいたい間違えるんですよ。(笑)
いや、ほんとに。
気をつけようとすればするほど、変に固くなるし、動けなくなるし、結果ズレる。
じゃあどうするかっていうと、「自分はどっちにズレやすいか」を知っておく方が、まだマシなんですよね。
たとえば、
自分は“突っ込みすぎるタイプ”なのか。それとも、“考えすぎて動かないタイプ”なのか。人を信じすぎるのか、疑いすぎるのか。
ここがわかってるだけで、ちょっとブレーキのかけ方が変わる。
これ、車みたいなもんで。アクセルが強い人は、ブレーキを意識しないと危ないし、ブレーキ強い人は、アクセル踏まないとどこにも行かない。
でも面白いのが、
本人はだいたい“自分の強み”しか見てないんですよ。アクセル強い人は「自分は行動力ある」と思ってるし、ブレーキ強い人は「自分は慎重だ」と思ってる。
どっちも正しいんだけど、その裏にある“偏り”までは見てない。で、そのまま走る。
……まあ、どっかでガタがくるよね、っていう。(笑)
でね、これをもう一段だけ広げると、組織とかチームも、同じこと起きてるんですよ。
トップが“突っ込むタイプ”だと、全体が前のめりになる。
トップが“慎重タイプ”だと、全体が止まる。
で、厄介なのが、そのトップの性質が“文化”になること。
つまり、個人のクセが、そのまま組織のクセになる。
これ、ちょっと怖くて。
本人は「自分のやり方」でやってるだけなんだけど、気づいたら周りも同じズレ方をするようになる。
で、それが積み重なると、「あれ、この組織なんかおかしくない?」ってなる。
……でも原因は、わりとシンプルだったりする。(笑)
で、ここで最初の話にちょっと戻るんだけど。
ハンニバルって、“人で動かす”ことに関してはほぼ完成してたじゃないですか。
信頼もあるし、求心力もあるし、結果も出す。
でも、それが強すぎたからこそ、そのやり方自体を“外に持ち出せなかった”とも言える。
一方で、こういう「十過」みたいな考え方って、めちゃくちゃ地味なんだけど、再現性がある。
誰でも読めるし、誰でも当てはまるし、誰でもズレる。
だからこそ、長く残る。ここ、ちょっと皮肉なんだけどね。
派手な勝ち方より、地味なズレの方が、ずっと普遍的だったりする。
……疲れてきた?僕は疲れてきたよ。じゃあこの話、そろそろ最後のまとめにはいるね。
ここまで引っ張ってきて、結局なにが残るかっていうとね。すごくシンプルな話に戻るんですよ。
人って、ダメだから失敗するんじゃない。
むしろ——“ちゃんとしてるからズレる”んですよね。
これ、ちょっと逆説っぽく聞こえるんだけど、でも実感としては、わりとこっちの方がしっくりくる人、多いんじゃないかなって思うんですよ。
無責任な人がやらかすのは、まあ想像つくじゃないですか。
でも実際にややこしいのって、責任感ある人が抱え込みすぎて潰れるとか、優しい人が切れなくて全体崩すとか、頭いい人が考えすぎて動けなくなるとか。
……こっちの方、見たことあるでしょ。(笑)
でね、ここがちょっと厄介で。本人はちゃんとやってるつもりなんですよ。むしろ「ちゃんとやろう」としてる。
でも、その“ちゃんと”の方向が、ちょっとだけズレる。ほんの数度。
でも、そのまま進み続けると、気づいたときには結構離れてる。これ、航路みたいなもんで。
最初のズレは小さいのに、距離が伸びると大きな差になる。で、そのズレって、だいたい自分では見えない。
なぜかっていうと、それが“自分の強み”だから。疑わないんですよね。
「これでうまくやってきた」っていう実感があるから。
だから修正が入らない。で、あるタイミングで、ちょっとした違和感が出る。
でも、そのときにはもう、“やり方”が固定されてる。
……まあ、人間らしいっちゃ人間らしいんだけどさ。(笑)
で、ここまでの話をまとめると、この「十過」って、結局なにを言ってるかっていうと、「気をつけろ」じゃないんですよね。
たぶん。
そんな単純な話じゃない。むしろ——
「どうズレるか、知っておいた方がいい」
それだけなんだと思う。
止めることはできないし、ゼロにもできない。
でも、「あ、自分これやりがちだな」ってわかってるだけで、ほんの少しだけ軌道修正できる。
それくらいの話。で、これってリーダーに限らないんですよ。仕事でも、恋愛でも、日常でも。
むしろ日常の方がよく出る。ちょっとした判断とか、ちょっとした言い方とか、そういうところに、だいたい出る。
で、あとから「あーやっちゃったな」ってなるやつ。
……あれ、だいたいこのどれかです。(笑)
だからまあ、今回の話、無理に覚えなくていいと思うんですよ。十個もあるし。ただなんとなく、
「ああ、人ってこうズレるんだな」っていう感覚だけ、頭のどっかに置いとく。
それくらいでちょうどいい。で、たまにでいいから、
「あれ、今の自分どのパターンだ?」って、ちょっとだけ立ち止まってみる。
それだけで、まあ、だいぶ変わる気がするんですよね。
……たぶんだけど。まあ、偉そうなこと言ってるけど、これ書いてる僕も、普通にどれかやってるんで。(笑)
安心してください。人間、だいたい全部やりますよ。
え?お前だけだろって?ああ、そうかもね。
…このフリ飽きてきた?連発すると飽きるよね、ってわかってるんだけどさ。
追伸。
前回さ、ローマ側があれだけの攻撃を受けたとき、あなたは逃げられますか、って書いたんだけど。
まあ、あれはかなり極端な例だけどさ。
言いたかったのは、「逃げろ」じゃなくて、「まず死なないこと大事よね」っていう話で。
敗者復活が効かない局面なら、なおさらね。恥も外見も気にするなー。って。
でもさ、こうもあるよね、「退路を断つ」って。
一方で、「逃げるが勝ち」みたいな言い方もある。
……どっちやねん、ってなる。(笑)
でもたぶんね、ここで引っかかってるのって、「逃げる」っていう言葉を“見た目の動き”で捉えてるからなんですよ。
後ろに下がる=逃げた。前に残る=勇気がある。
そんな単純な話じゃない。
実際には、「何を守るためにその場を離れるのか」とか、「何を失わないために踏みとどまるのか」とか、そっちの方が本質で。
だから同じ“退く”でも、ただの敗走なのか、態勢を立て直すための離脱なのかで、意味はまるで違う。
逆に、“踏みとどまる”ことだって、覚悟なのか、追い込まれないためなのか、単に選択肢がなくなってるだけなのかで、全然違う。
ここ、地味だけど大事で。
「逃げること」そのものが問題なんじゃなくて、「逃げるしかなくなること」とか、「そこに残るしかなくなること」の方が、よっぽど危うい。
つまり、本当に避けたいのは敗走じゃなくて、選択肢を失うことなんですよね。
で、これって言うのは簡単なんだけど、実際やるのはめちゃくちゃ難しい。
自分が追い込まれない位置にい続けるって、思ってる以上に難易度高い。
気づいたときには、「もうこれしかない」っていう盤面に入ってることも多いし。
で、その一歩手前。
まだどっちにも振れる、いわゆる“宙ぶらりん”の状態。ここが一番しんどい。
正解も見えないし、全部タラレバになるし、どっちに転んでも「もしかしたら逆だったかもな」っていう余白が残る。
でも、その状態で決めなきゃいけない。だから“決断”なんだろうね。
決めて、断つ。
つまり、自分で選択肢を狭めていく行為。
これ、ちょっと皮肉で、「選択肢を失うのは危険だ」って言いながら、最後は自分で“選択肢を断つ”しかない。
この感じ、なんとも言えないよね。(笑)
状況そのものは変えられないかもしれない。でも、その中でどう動くかは、自分に委ねられてる。
ただまあ、渦中にいるときはね、見えないんだこれが。(笑)
あとからならいくらでも言えるんだけど、当事者のときは、ほんとに見えないのよ。(大爆笑)
それでも、決めるしかない。
どっかで書いたけどさ。
どっちを選んでも、人は結局、問いからは逃げられない。
だから、「正しい選択」って言葉、あんまり信用してないんですよね。あるのはせいぜい、「引き受けられるかどうか」だって。
後悔するかもしれないし、うまくいくかもしれない。
それでも、その選択を自分で持てるかどうか、なんじゃないかな。
さて。あなたのその意思は——
そして、あなたが引き受けているその人の意思は——
ちゃんと、引き受けられるものですか。
【クライアント様へ】
本日、印刷会社から書籍が届きました。ようやく形になりましたので、これから順次発送させていただきます。
記念すべき第一巻ですが……578ページになりました。(笑)一巻目からこの分量か、というツッコミは、どうかご容赦ください。
ちくま学芸のローマ帝国衰亡史が全10巻でしたよね。ニーチェ全集も確かそれなりの巻数があったはずで……。
なんとなくですが、思った以上に長編になりそうな気配もしています。
では、またご連絡いたします。
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