あなたにとって「モヤモヤ」することってありますか?
それはどんな時に起こりますか?
「誰かと一緒にいるからこそ、煩わしさやモヤモヤは増える。
でも、誰かがそばにいるからこそ、ぬくもりも増える」
「19番目のカルテ」の徳重先生の名言。
このモヤモヤが意外にも、身体の病と関係していることがあるんですよね。
今日は、そんな夫婦のお話です。
(今回のあらすじ)
健康診断で糖尿病が発覚した今回の患者さんは、浜野謙太さん演じる安城さん。
診察の際は、必ず妻の早智さんが付き添うのですが、
治療に熱心なのは、患者本人の安城さんより、
夫の食事管理を徹底している早智さんです。
半年も治療をサポートしているのに、検査結果が改善していないことに、
早智さん自身が苛立ちを感じ始めています。
安城さん自身は、自分の身体のことなのに、
糖尿病にはどこか後ろ向きで、真剣さが伝わりません。
早智さんは、夫のやる気のなさ、検査数値が全く改善しないこと、
また、若手内科医の鹿山が自分の話を聞かないことに、
ますますイライラが募り、病院にクレームを入れることになります。
内科医 鹿山は総合診療科にこの件を丸投げしようとしますが、
総合診療医の徳重は、すべてを引き受けようとはせず、
「内科医 鹿山は夫を診る。総合診療医 見習いの滝野は妻を診る」
と、夫と妻の別々の観点から診察することを提案します。
そこから見えてきた安城さんの特徴です。
・気が弱い、優しい⇒ 優柔不断(妻の言葉)
・糖尿病に消極的
・「みんないい人だから断れない」⇒ 空気を壊すかもしれない
仕事で昼食に誘われても、断れない
妻から毎日作ってくれる徹底管理されたお弁当を断れない(ダブルランチしている)
⇒血糖値が下がらない
自分を抑圧している
・真面目、責任感がある(妻を幸せにしていないという気持ち)
・困ったときに首を掻く⇒ 主張したいけれど、自己表現しきれない
・妻を怒らせたくない ⇒ 自分のせいで悲しませたくない
・妻に対して申し訳ない気持ち
・怖い 子供のこと、老後のこと
・自分が嫌になる ⇒ 自己肯定感が低い
・糖尿病
・コルチゾール値が高い ⇒ ストレスが多い
・野菜が嫌い
・家族歴: 父 糖尿病(足壊疽) 母親が看病していた
ホメオパシーでは、どのレメディが近いでしょうか。
Carcinosinumカシノシン 乳がんのレメディ
このレメディは、家系に糖尿病の既往歴を持つ人にも使われるレメディで、
過剰な期待をかけられても断れずに受け入れてしまう人です。
それは、生い立ちに起因していることがあり、
親からの厳しいルールを課せられていたり、虐待を受けていたり、
とても真面目に自分をコントロールして従っていた過去もあります。
幼いころから感情の抑圧を受けているため、
ほとんど不可能なことも超人的に成し遂げようとするところがあります。
働きすぎたり、自分の限界まで自分を追い込みます。
はたから見ると、そんなことは全く感じさせないのですが、
本人はとてもそれをコントロールして見せているところがあります。
妻・早智さんの食事管理に対する必死の努力をプレッシャーに感じながらも、
断れずに受け入れてしまうところが、Carcinosinumカシノシンのように感じました。
安城さんは、糖尿病で寝たきりの看護に付きっきりの母親を見て育ったので、
自分の病気が周りの人を巻き込むことに苦しみ、
仕事での食事の誘いや、早智さんからのお弁当を断れずにいたのですね。
それは、優しさではありますが、他人軸で生きてるともいえるのではないでしょうか。
一方で、結婚式で「幸せにする」と心に決めたにもかかわらず、
早智さんを悲しませてはいけないという安城さんの責任感もあることが伺えます。
夫婦長年いると、お互いが近すぎるがゆえに、
こういった心の機微を伝えることもなく過ごしてしまうので、
他愛ない会話は本当に大切だと考えさせられますね。
徳重先生は、「病気とは、疾患と病。両方から人は苦しむ」と言われていました。
疾患と病。それは、似て非なるものなのです。
疾患は、検査結果や病名などですが、
病は、患者さんの病気によって起こった心情や、
家族との関係、環境、また生い立ちも含まれると思います。
それはホメオパシーも同じで、
身体症状はもちろんのこと、その患者さんの環境や生い立ち、
またそこから起こる患者さん自身の心の機微も、
あらゆる側面から患者さんを観察していきます。
「木を見て森を見ず」のように、身体症状だけに着眼するのではなく、
患者さん全体を見て癒していくホリスティックなセラピーなのです。