無料公開!ショートストーリー【勘違いの滝登り】

記事
小説
自分で言うのもおかしいが俺はモテる
もちろん女性に困ったとこはない

周りからも顔が良いとよく褒められる
まぁ自他共に認めるイケメンというやつだ

スタイルも良く適度に筋肉もある
周りからも結構一目置かれるタイプで周りに女性は絶えない

まぁそのせいもあり、俺はそれなりに遊んでる
彼女はいたが、先日チクチクうるせぇから振ってやった

あまりタイプではないが身体の関係の女性もいる
向こうは俺にゾッコンなのもあり、日々言い寄られいる
俺は身体だけで特別好きとかではない

最近少しめんどくさくなったし、仕事も忙しくなったから連絡をシカトしていた

ある日その女性からこんなLINEがきていた
「身体の関係だけなのも限界で付き合う気がないならここで終わりにしたい」

俺は去る者を追うほど困っていない
「好きにすれば?」
と返信をした

どうせそのうちやっぱり俺じゃなきゃヤダとか言って戻ってくるし

それから仕事の忙しさも増したせいで家と会社の往復の毎日が過ぎていった


2ヶ月経ち、仕事もだいぶ落ち着いてきた頃
心に余裕が出てきたせいもあり少し寂しくなってきた

身体の関係の女性に連絡をした

「久しぶり!最近どう?」
1日待ったが返信はない

次の日も連絡してみた

「今日暇なんだけど飯でも行かね?」
既読もつかない

ほんとは連絡をずっと待ってたくせに
まだ怒ってんのか?

また次の日も連絡してみた

「まだ怒ってんの?」
やっぱり既読もつかない
イライラする
俺にゾッコンだったくせに調子乗ってんな

SNSを見てみたらどうやら彼氏ができたらしい

一緒に写っている写真もUPされていた
どうみても俺の方がイケメンだ
俺に相手にされなくて妥協したか(笑)

次の日は電話をしてみた
以外にもすぐに電話に出た

「なんで連絡返さねーの?」
・「あなたが嫌いになったし彼氏もできたから連絡を返す必要もないし」
「俺が彼女いる時も相手してやってたのに、自分に彼氏ができたら、さよならか?都合よくね?」
・「それはその時は好きだったから、でもあなたは別に私のこと好きでもないじゃん。身体だけ目当てで都合よく私を使っていたのはあなたでしょ?」

俺はカチンときた
実際身体だけが目当てだったがこの女性は俺の物だ
他のやつと付き合ってるのも腹が立ってきた
なんとかして取り返したかった俺は

「いや、あの時は忙しくてイライラしてたからお前に当たっちゃっただけで、、、俺だってお前が好きなんだ!」
本当は思っていないが、彼氏に俺が負けてるという事実を変えたくて、つい言ってしまった

・「私はもう好きじゃない」
彼女をはそのまま電話を切った

何回電話をしてもその後繋がることはなかった

だがイライラが止まることは無かった
毎日SNSをチェックした
たまたまを装って会おうと思いわざと家の前を通った
生活リズムを知らなかったからなかなか、会えなかった

1ヶ月そんなことをしていた
何回か見かけることはあったのだが、彼氏と一緒の時で声をかけられなかったが
その日は1人で歩いていた

俺は声をかけた

するとかなりびっくりしていた
そして

・「あそこに車止めてずっとみてるの知ってるし、気持ち悪いから二度と近づかないで」
カチンときて腕を掴んだが、思いっきり振りほどかれて走って行ってしまった。
追いかけたが途中で馬鹿らしくなってきてやめた

あんなブスこっちから願い下げだ

なんとも言えない虚しさがあった
虚しさを紛らわせたくて元カノに連絡することにした

あいつも俺にゾッコンだったから
たまには遊んでやろう

「久しぶり!元気?」
1時間くらいで返信が来た
・「元気だよー」

さすが元カノ、どーせまだ俺が忘れられないんだろ?
「たまには飯でも行かね?」
絶対乗ってくるだろうなと思っていたが
・「いや忙しいから大丈夫」
まさか断られると思ってなかったがここは紳士にいこう
「じゃあ明日でもいいよ?」
・「明日も忙しい」
「明後日は?」
・「そもそも会う気ないよ」
俺はカチンときて返信をしなかった

所詮この女もこの程度だ

俺は学生時代に告白された女性をSNSで探した
簡単に見つかってDMをした
「久しぶりー!覚えてる?」
割とすぐに返信が来た
・「覚えてるよ!元気?」

他愛のない連絡を繰り返して
明日ご飯を食べに行くことになった

ほらな?俺はモテるだろ?

【勘違いの滝登り】

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す