リユース店で働きはじめてぶち当たる人が多い壁、
「腕時計は難しい」という先入観があります。
中古で数百万といった高級品かつ精密機器のため、扱いが怖いですよね。
それまで馴染みのなかった人には入りづらい、高級機械式時計。
実は、腕時計の理解をややこしくしている
二つの数字があります。
逆に言うと、それをしっかり理解すれば、するっと高級時計へのハードルが下がります。
例えば、
ref. 16610(cal. 3135)
この数字を見るだけで、
ロレックスのサブマリーナデイト、1988年〜2010年ごろ生産の製品であることがわかります。
1分でわかる用語:
* ref.(Reference No.)
→ リファレンスナンバー。その時計“製品としての型番”。値札・保証書・在庫管理は基本これ。
* cal.(Calibre)
→ キャリバー。搭載ムーブメント(機械)の型式。部品適合・整備費用・相場の微差に関わる。
※ものによっては、同じref.で何種類かcal.がある場合もあり(つまり、機械を変えたが型番を変えていない)、場合によっては確認は必要。
リユース店頭実話:
cal.3135を覚えたとしても、店頭接客ではこの数字の出番はほぼありません。
お客様から問い合わせもありません。
社内の報連相でも聞いたことはありません。
商品を説明する値札にref.は書いてあるが、cal.は書いていない。必要ないからです。
ただし、販売する側はこれが何を意味するのかを知っておくべきです。
一応プロなので、この数字が何かわからん、というところは超えておきましょう。
もう一度言いますが、
それをしっかり理解すれば、するっと高級時計へのハードルが下がります。
でも、ソラで言える必要はありません。
機械式時計の特性上、機械にこだわるマニアもいるため、専門性が売りのお店なら別です。
また、店頭スタッフは使わないが、修理関係などの専門家だったり、聞く人によっては必要な番号です。
例に戻りますが、
ひとくちに「ロレックスのサブマリーナ」といっても
バリエーションがあり、どのサブマリーナ?という確認が必要になります。
それによって相場が変わります。
なので仕入れなど相場の動きに直面する部署ではref.で会話します。
内部機械が変わったが外見はマイナーチェンジ程度の場合は、
お客様にとってはあまり大きな問題ではない。
つまり売れ行きにさほど違いがない。
一般のお客様にはあんまり関係ないです。
しかし文字盤などの色はもちろん、ケースのサイズ感など一目でわかる違いの場合、
見た目の好き嫌いやトレンド、腕の太さや身長体格とのバランスなどの着用感が変わります。
外見の大きな違いは相場の差がつきやすい。
内部機械の技術的な面には、一般のお客様にとって関心の優先度は高くありません。どれも、そのブランドという信頼がすでにあるのだから。
ref.によって相場が違い、販売金額に差が出る。
店頭で時計を選ぶお客様にとっては、値段が大事です。
予算や、二つの時計で迷っているけど、値段の差がある場合。
その値段の根拠として、ref.や年式、cal.が影響しているということになります。つまり値付けをするプロ、マニアレベルでの差です。
※余談ですが、
バッグでも同じ要領で、ルイ・ヴィトンやシャネルも、ど定番、頻出の型番ref.は覚えてしまいます。
著者紹介:
私はフリーランスの古物商です。
私の活動については、自己紹介記事もございますので是非ご覧ください。
・機械式時計の分解組み立ての勉強を少しだけ(全然進んでない)
・古物市場への参加
・オンラインでのハイブランド中古品販売
・オフラインのワークショップ
など
ちなみに家事育児、趣味の音楽も忘れず余生を爆走中!