「ウチの担当ECコンサル、なんだか頼りない気がする…」
「そもそもECコンサルタントって、何をどこまでやってくれるの?」
「どうすれば、もっとお店の売上アップに貢献してくれるんだろう?」
ECサイト、特に楽天市場のようなモールに出店されている店舗様の中には、担当のECコンサルタントとの付き合い方に悩んでいたり、その役割や能力について疑問を感じていたりする方もいらっしゃるのではないでしょうか。
何を隠そう、私自身も長年ECコンサルタントとして多くの店舗様と関わってきました。その中で、残念ながら「この付き合い方では、なかなか成果に繋がりにくいな…」と感じるケースもあれば、「この店舗様は、コンサルタントを本当に上手く活用して成長されているな!」と感心するケースも見てきました。
この記事では、ECコンサルタントと上手に連携し、彼らを**あなたの店舗を成長させる“最強の味方”**に変えるための、3つの具体的な秘訣をお伝えします。
第1章:まず理解すべき!ECコンサルタントの「リアルな姿」
「ECコンサルタント」と聞くと、何でも解決してくれるスーパーマンのような存在を期待してしまうかもしれません。しかし、まずご理解いただきたいのは、彼らも一人の人間であるということです。
そして、これはあまり知られていないかもしれませんが、特に大手ECモールの場合、担当コンサルタントは社会人経験の浅い若手(例えば1~2年目)であることも決して珍しくありません。 もしかしたら、出店歴の長い店舗様から見れば、「え、こんなに若いの?」と驚かれることもあるでしょう。
「そんな若手に何ができるんだ?」と思われるかもしれません。しかし、この“現実”をまず受け止め、理解することが、彼らと効果的に付き合っていくための最初の、そして最も重要なステップになります。
第2章:担当コンサルを"最強の味方"にする!「付き合い上手な店舗」3つの共通点
では、具体的にどのように接すれば、ECコンサルタントの能力を最大限に引き出し、店舗の成長に繋げることができるのでしょうか? 私が見てきた「付き合い上手な店舗様」に共通する3つのポイントをご紹介します。
秘訣①:相手の経験年数に関わらず、まずは「真摯に話を聴く」姿勢
たとえ担当者が社会人1年目や2年目であっても、彼らは彼らなりに一生懸命考え、あなたの店舗のために提案を持ってきています。その提案を、頭ごなしに否定したり、むげに扱ったりするのは得策ではありません。
まずは、相手の話を最後までしっかりと聴く。 これが基本です。
ただし、ここで重要なのは**「鵜呑みにしない」**ということ。提案内容をしっかりと吟味し、
自社の状況に合っているか?
本当に効果が見込めるか?
間違っている点や、もっと改善できる点はないか?
といった視点で冷静に判断することが大切です。 もし内容に誤りがあれば、優しく訂正してあげる。自社にとって有益だと判断すれば、積極的に実行に移す。時には、実現が難しい提案や、自社の方向性と異なる提案が出てくることもあるでしょう。その場合は、なぜ難しいのか、どうすれば実現可能になるのか、といった建設的な対話を通じて「折り合い」をつけていくことが重要です。
秘訣②:「丸投げ」はNG!具体的な「目的」と「仮説」を持って相談する
「どうすれば売上が上がりますか?」 このような漠然とした質問をしてしまう店舗様も、残念ながら少なくありません。しかし、これではECコンサルタントも的確なアドバイスをすることが非常に難しくなります。
伸びる店舗様は、相談の仕方が違います。例えば、
「今、この主力商品を、〇月までに現在の月間売上〇〇円から△△円に伸ばしたいと考えています。そのために、まずは□□という施策を試してみようと思っているのですが、他に何か効果的な方法はありますか? また、この施策の注意点があれば教えてください。」
といったように、**「具体的な目標(何を・いつまでに・どれくらい)」「現在考えている打ち手(仮説)」「懸念している点や知りたいこと」**などを明確に伝えてくれます。 このように具体的な情報があるからこそ、ECコンサルタントもより深く、的確なアドバイスや提案ができるのです。
秘訣③:自社の「リアルな情報」を積極的に開示する
ECコンサルタントは、RMS(店舗運営システム)などからアクセス数や転換率といったデータを見ることはできます。しかし、あなたの会社の財務状況、人員体制、在庫状況、商品開発の背景、経営方針といった社内の詳細な情報までは把握していません。 彼らは中小企業診断士でも、税理士でもないのです。
「うちは今、こういう経営状況で、これくらいの予算感でプロモーションを考えている」 「実は、この商品の原価率はこうで、これ以上は値引きが難しい」 「現在、顧客対応にかけられる人員は〇名で、これ以上業務が増えると厳しい」
といったように、自社のリアルな情報を(可能な範囲で)開示することで、ECコンサルタントはより現状に即した、無理のない、そして効果的な提案をしやすくなります。まさに**「二人三脚で戦略を練る」**という関係性を築くためには、情報共有が不可欠です。
第3章:大切なのは「共に店舗を育てる」という温かいマインドセット
ECコンサルタントとの付き合い方で、私が最も大切だと感じるのは、**「自社に来てくれた新卒1年目や2年目の若手社員と一緒に、この店舗を育てていくんだ」**というような温かい気持ちで接することです。
彼らの提案に耳を傾け、良いところは褒め、改善点があれば一緒に考え、時には指導する。そんなスタンスで関わることで、担当コンサルタントも「このお店のために頑張ろう!」と、より一層モチベーションを高めてくれるはずです。 年齢や経験だけで判断せず、彼らのポテンシャルを信じ、引き出すような関わり方を心がけてみてください。
まとめ:信頼関係が成果を生む。ECコンサルタントを最大限に活用しよう!
ECコンサルタントも人間です。店舗様との間に信頼関係が築ければ、彼らは期待以上の力を発揮してくれることも少なくありません。もちろん、人間同士なので「合う・合わない」といった相性の問題もゼロではないでしょう。
しかし、今回ご紹介したようなコミュニケーションの秘訣を意識していただくことで、担当のECコンサルタントは、あなたの店舗成長にとって、間違いなく強力なサポーター、そして“最強の味方”になってくれるはずです。
ぜひ、今日から担当コンサルタントとの関係性を見直し、より良いパートナーシップを築いていってください。
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