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学び
「やりたいことが分からない」まま 転職活動を始めてはいけない理由
記事
学び
スガケン|採用者の心をがっちり掴む転職術
2026/06/08 08:40
1. 「やりたいことが分からない」まま動いている人へ
転職したい気持ちはある。
でも、
「何をしたいか」が分からない。
「やりたいことが分からないまま
転職活動を始めてもいいのかな」
と思いながら、
とりあえず求人を
見てみる。
でも、
「どれが自分に
合っているのか」が
分からない。
エージェントに相談しても
「どんなお仕事がご希望ですか」と
聞かれると止まってしまう。
「やりたいことが見つかってから
動こう」と思っていたら、
6ヶ月が経っていた。
「やりたいことが分からなければ
動けない」という
状態にはまっていませんか。
この記事では、
「やりたいことが分からない」まま
転職活動を始めることの問題と、
「やりたいこと」の前に
やるべき整理について
お伝えします。
2. なぜ「やりたいこと不明」のまま始めると問題が起きるのか
先に答えを言います。
「やりたいことが分からない」まま
転職活動を始めると、
「何を基準に選べばいいかが
分からないまま動く」
ことになります。
求人を見ても
「これがいいのかあれがいいのか
分からない」。
エージェントから求人が来ても
「何を基準に判断すればいいか
分からない」。
面接に行っても
「なぜここを選んだのかが
うまく説明できない」。
そして最悪の場合、
「なんとなく決めた転職先」に
入社して、
「なんか違う」を
また繰り返す。
つまり、
「やりたいことが分からない」は
転職活動がうまくいかない原因の
一番根本にある問題です。
ただし——
「やりたいことが
見つかるまで動けない」も
また問題です。
なぜなら、
「やりたいこと」は
じっとして考え続けても
見つからないからです。
答えは
「やりたいことを見つけてから動く」でも
「やりたいことが分からないまま動く」でも
ありません。
「やりたいことの前にやるべき整理をして
動き始める」です。
3. 「やりたいことが分からない」の3つのパターン
「やりたいことが分からない」には、
実は3つの違うパターンが
あります。
自分がどのパターンにいるかで、
次にやることが変わります。
パターン①:
「やりたいこと」を
探しすぎている
「これだ!という強い確信がある仕事」を
探しているが見つからない状態。
「夢中になれること」
「情熱を持てること」
「使命感を感じること」
そういう「強い感覚」を
基準にして探しているから、
どれも「違う気がする」
になります。
実際には、
転職で必要なのは
「これだ!という確信」では
ありません。
「今よりこっちの方向のほうが
自分らしい」という
程度の方向感で十分です。
パターン②:
「嫌なこと」は分かるが
「やりたいこと」が出てこない
「今の仕事が嫌だ」
「この環境が合わない」
ということははっきり分かる。
でも「では何をしたいか」と
問われると出てこない。
このパターンは、
「やりたいこと」を
「嫌なことの反対」として
探そうとしているから
出てきません。
「嫌なこと」と
「やりたいこと」は
別の軸です。
嫌なことを整理した後で、
「好きだったこと・楽しかったこと」を
別に探す必要があります。
パターン③:
「やりたいこと」はあるが
「言っていいか分からない」
「こんな仕事、現実的じゃないかな」
「年収が下がりそうだから言い出せない」
「そんな仕事に就けるか分からないから言えない」
実は「やりたいこと」は
うっすらあるのに、
「言っていいか分からない」で
封じている状態。
このパターンは、
「やりたいことが分からない」
ではなく
「やりたいことを認めていない」
です。
4. 「やりたいこと」より先に言葉にすべきこと
じゃあどうするか。
「やりたいことが分からない」人が
転職活動を始める前に
言葉にすべきことを
3つ紹介します。
言葉にすること①:
「これだけはイヤだ」を3つ書く
「やりたいことより嫌なことのほうが
言葉にしやすい」という
人は多い。
それでいいです。
「どんな仕事・環境・関係性が
自分には合わないか」を
3つだけ書いてください。
・細かく管理されること
・成果が数字で見えない仕事
・同じことの繰り返し
この「イヤリスト」が
転職先を
「選ばない基準」に
なります。
「やりたいことが分からない」人でも、
「この条件は外す」という
基準は作れます。
言葉にすること②:
「仕事以外で没頭できること」を1つ書く
仕事のことを一度横に置いて、
「趣味や日常生活の中で気づいたら
時間を使っていること」を
1つだけ書いてください。
「人に何かを教えるのが好き」
「もの・空間を整理するのが好き」
「調べて深めることが苦じゃない」
仕事の外側に、
「向いていること」の
ヒントが
落ちていることがあります。
「趣味をそのまま仕事にする」
という話ではありません。
「何に自分のエネルギーが向かいやすいか」を
知るための作業です。
言葉にすること③:
「過去に充実感を感じた
仕事の場面」を1つ書く
これまでの仕事を
振り返って、
「あのとき仕事している感じがした」
「やって良かったと思えた場面」を
1つだけ思い出してください。
「あの件がうまくいったとき」
「あの人に感謝されたとき」
「あの問題を解決できたとき」
その場面に
「何が充実感をくれていたか」が
「やりたいこと」の
素材になります。
この3つが
言葉になったとき、
「やりたいこと」が
なくても
「向かいたい方向」は
見えてきます。
その「方向」が、
転職活動を
始めるための
十分な軸に
なります。
5. 採用担当者から見た「やりたいことが言えない人」の話
ここで採用する側の
本音を話します。
転職者が思っていること:
「やりたいことがはっきりしていないと
採用されない」
「具体的なビジョンを持っていないと
弱く見られる」
採用担当者が
実際に見ていること:
「やりたいことがこれです!」と
強く言える人より、
「こういう経験からこういう方向に
進みたいと考えています」と
自分の経験と
つながった言葉で
話せる人のほうが、
採用担当者には
「自分を理解している人」
として映ります。
採用担当者が心配するのは、
「やりたいことが具体的かどうか」より
「なぜここに来たかが説明できるかどうか」です。
つまり、
「やりたいこと」は
強い確信でなくても構いません。
「今の自分の経験から見えてきた方向性と
この仕事がつながっている」
という文脈が語れれば、
採用担当者には
「ちゃんと考えてきた人」として
届きます。
*元採用担当として言うと、
「やりたいことが明確すぎる人」は
むしろ注意することが
ありました。
「御社でこれをやりたい」が
強すぎると、
「うちでそれができなかったときに
すぐ辞めそう」と感じることがある。
「この方向に向かいたいと
考えていて、御社で
それが実現できると
感じた」という
柔軟さのある人のほうが、
入社後のことを
イメージしやすかったです。
6. 整理してから動いた人の話
私が支援したクライアントの話をします。
30代前半・女性・
人材サービス会社の
営業職のMMさんは、
「やりたいことが分からなくて転職活動が
1年以上止まっている」
という状態で相談に来ました。
「情熱を持てる仕事を探しているが
見つからない」と。
3つのことを
一緒に言葉にしました。
「これだけはイヤだ」
→「成果が自分の動き方に
関係なく決まる仕事」
→「ひたすらルーティンをこなす仕事」
「仕事以外で没頭すること」
→「困っている人の話を聞いて、
整理して、次の行動を考えること」
「充実感を感じた場面」
→「担当した求職者が内定をもらって
泣いて喜んだとき」
3つが揃ったとき、MMさんは
「情熱がある仕事を探していたけど、
実は今の仕事の『この部分』が
好きだったと分かった」と
言いました。
「転職したいのではなく、今の仕事の比率を
変えたいのかもしれない」
という気づきでした。
その後MMさんは、
転職ではなく社内での異動申請を
選択しました。
「やりたいことを探していたが、
整理してみたら答えは転職じゃなかった」と
言っていました。
「やりたいことの整理」は、
転職を促すためではなく
「自分にとって何が正解かを知るため」の
作業です。
7. 「やりたいこと」は出発点じゃない
一つだけ、
大切なことを
伝えます。
「やりたいことを
見つけてから
転職しよう」は、
順番が
逆かもしれません。
「やりたいこと」は、
じっと探して
出てくるものより、
「自分の経験を
整理したとき」や
「誰かと言葉にしたとき」に
浮かび上がるものです。
「やりたいことが
分からないから動けない」より、
「今持っている言葉で
動き始めながら
精度を上げていく」ほうが、
多くの場合
やりたいことに
近づきます。
「完璧に分かってから」ではなく、
「うっすら見えてきたら動いてみる」。
その動きの中で、
「やりたいこと」は
より鮮明になります。
8. まとめ:「やりたいこと」の前に「方向」を持つ
今日お伝えしたことを
まとめます。
「やりたいこと不明」のまま動くと
「何を基準に選ぶか分からない」まま
転職活動が進む
「やりたいこと」には3つのパターン
探しすぎ・嫌なことの反対で探している・言っていいか分からない
まず言葉にすべき3つ
イヤなこと・没頭できること・充実感を感じた場面
採用担当者は「強い確信」より
「経験とつながった方向性」を評価する
「やりたいこと」は出発点ではなく
整理の結果として見えてくるもの
「やりたいことが分からない」は、
弱さでも方向感のなさでも
ありません。
「整理がまだの状態」です。
今日紹介した3つを書き出すだけで、
「やりたいこと」は
分からなくても
「向かえる方向」は
見えてきます。
その方向が見えたとき、
転職活動が
動き始めます。
応援しています。
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