自分を〇〇と決めつけることを自己分析とは言わない。自己分析で迷子にならない考え方

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フリー面接トレーナーのnoriさんです。
面接初心者🔰のための面接対策コーナー、略して【めんたいこ
悩んでいる人も、これから考える人のためにも、今みなさんが向き合っていくことについて書きますよ。


3月も3分の1も過ぎ、就活生のみなさんは意識が高まっていると思います。
3月は、24卒の方にとっても転職を考えている方にとっても、本格的に履歴書やエントリーシートに自己PRなどを書き出しているころでしょうか。

自身の強みや経験から学んだことなどアピールしたいことはあるはずですが、うまく言語化できなかったり、自分に自信が持てずにいる方もいらっしゃるかもしれませんね。
今回は自己分析を行うことで、面接に必要なアピールポイントを探るための考え方をお話します。
前回の自己PRの土台となるお話です。

今日の【めんたいこ】自己分析

自己分析はもはや面接とワンセットで考えられているのではないでしょうか。
言葉としては理解があるものの、進めていく中で迷ったり、わからなくなったりする方も少なくはないはずです。
学生さんと話をしていると、自己分析にいくつかの勘違いがあると感じます。
例えば、このような会話がありました。

nori 自己分析はしましたか?

Cさん はい。やったにはやったんですけど・・・

nori どうしたの?

Cさん はい。長所は責任感があるところだと思うんですが。本当にそうなのかなって思うんです。
nori 本当にそうかなって?なぜそのように思うんですか?
Cさん 大学のサークルで部長をしていて、責任感を持って行動したつもりではあるんですが、自分がやったことって大したことない気がして、本当に責任感があるかわからなくて。それに、就活で自己PRといえば、「責任感」とか「協調性」ってワードはよくあるって聞いて、インパクトのある長所じゃない気がするんです。

Cさんも自己分析に取り組んたみたいですが、自己分析の途中で迷子になった一人です。

このように自身の長所を探すこと自体は、自己分析として間違っていないのですが、探し方には問題点があると思います。

それは自己分析を自分一人だけで行っていることです。

誰でも自己分析の途中で迷子にる

Cさんの事例は、決して他人事ではなく、誰でも迷子にはなります。
そもそも自己分析は難しいものです。

何かしらの手法も世の中にはたくさん紹介されていますが、自分だけで行うセルフ自己分析は効果が決して高いとは言えません。

アドラーさんはこんなことを仰っています。
人間は意味付けの世界に生きている。我々は純粋な環境を経験することはできない。我々は、我々人間にとっての重要性に関係づけてしか、環境を経験できない。・・・いかなる人も、意味づけからのがれることはできない。我々はいつでも、現実を、我々がそれに対して与えた意味づけを通してのみ経験する。
すなわち、現実それ自体ではなく、何かしら解釈されたものとして経験する
アドラー・A 『人生の意味の心理学』(高尾利数訳、春秋社)

よく、「人は、物事を自分の色眼鏡を通して見ている」と表現されます。

例えば、「道端で、子供が一人でこちらの方を見ている」という状況があったとして、それを私は「迷子かな?助けを求めている?」と思うかもしれませんし、そうすると、声をかけに行く行動をするかもしれませんし、「いや、このご時世、下手に子供に声をかけたら誘拐と思われるかも・・警察に連絡しよう」と思うかもしれません。

子どもは、ただ単にこちらの方向を向いているだけかもしれませんが、私の勝手な思い込みが働き、現実(子供がこちらの方を見ている)に対して、「迷子」や「声をかけたら誘拐と勘違いされるかも」などと、その現実に私が勝手に意味づけ(解釈)した状態で見てしまっています。

前置きが長くなりましたが、要は、人は思い込みがある生き物なので、自分だけで自己分析しても、自分の解釈したように自分を見てしまうので、偏った結果になってしまいがちです。

Cさんのケースでも言えますが、なぜか自信がないにも関わらず「責任感」という言葉を選んでしまっています。これも、部長をしたということから、「責任感がある仕事」と無意識に結び付けて考えてしまい、自分の本来の良さとかけ離れた考え方になっているので、迷子になっていると考えています。

自己分析のためのパートナーをつくる

色眼鏡をかけた状態で自分を見てしまうと、偏った解釈の自己分析になってしまうなら、その色眼鏡を外すためにはどうすればよいでしょうか。
単純な話ですが、第三者に問いかけてもらうことです。
友人からフィードバックをもらう場合もある程度効果があるでしょうが、率直にフィードバックをもらうのは、意外と友人側にも抵抗が少なくありません。そして、その道のプロではありません。

そのため、学生であればキャリアセンターを。第二新卒であればハローワークを。その他の社会人であればキャリアコンサルタントなど就職・転職支援者を探すことが有効でしょう。

また学生に限りますが、最近では新卒採用を実施している企業側が自己分析の手伝いをしてくれるケースもありますので、使ってみるのも良いかもしれません。
ただし、このケースは注意が必要だと思います。なぜなら、その担当者が決して自己分析の質問とフィードバックに長けているわけではないからです。

自己分析のための質問とフィードバックはある程度訓練が必要です。

やはり、キャリアコンサルタント資格の保有者がお勧めです。

大学のキャリアセンター内でもキャリアコンサルタント資格を保有している方は増えていると考えて良いでしょう。(私ももちろん保有しています👆)

第三者を使う意味は、問いかけとフィードバックにあります。
自分でも、「なぜ?」を3~4回繰り返す方法を使われて意味を見いだせるかたもいると思いますが、限界があると思います。同じような話が堂々巡りしてしまい、最終的になんの話かわからない=迷子になりがちです。

私たちキャリアコンサルタントは来談者に問いかけを通して、振り返ってもらい、想いを言語化するプロです。といっても、実際に言語するのはみなさん自身ですが、納得感のある考えに落ち着くまでサポートをしています。

表現力、表現方法を高める

個人で自己分析をすることは、決して効果がゼロではありません。経験のある方では、一定の効果は得られると思います。
自己分析の実施者のレベルにもよりますが、言語表現が乏しいが故に、納得感のある自己分析ができない方も少なくありません。
自己分析の初心者🔰は得てして限られた言語表現に当てはめて考える方が多いと思います。

例えば、このような考え方で進める方がいます。

長所と言えば、協調性・責任感・コミュニケーション力・積極性・思考力・忍耐力だ。
この中で私の長所は協調性だ。なぜならサークルで〇〇があって・・・
と予め自分で準備した言語表現の中から選択して、そこから具体的なエピソードを振り返られています。

間違ってはいませんが、自分の知っている言葉から自分の長所を選ぶ行為で、本来の自分の良さを見つけられているのでしょうか。

答えはNOと言わざるを得ません

ステップとしては、どのような経験があったかから考え始め、その後、それらの経験を表す言語表現を見つける方が差別化された状態で自分自身を表現できます。

もちろん、そのためにもセルフ自己分析を行うためには表現力を鍛えておく必要があります。
しかし、就職活動の中の自己分析のために、改めて表現方法を高めるのはややもったいない気がします。

何度も言って申し訳ありませんが、やはりここは、キャリアコンサルタントなどの第三者、そしてプロに協力してもらうことをお勧めします。

最後に

自己分析を通して、ある人は、新たな一面に気が付き勇気がでて、面接に臨めました。
またある人は、自分の可能性は他にもあることを見つけ、選択肢を増やして就職活動に臨めました。

就活の中でもはじめに出てくるステップなので、つまづく人も多いです。、またできた気になっている人も少なくありません。

正しく効果のある自己分析を提供したいと思う今日この頃です。
自己分析に興味のある方、他の人と差別化したい方はぜひ声をかけてください。もお待ちしています^^
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今回はここまで。それじゃあまた(@^^)/~~~
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