アプリ開発における依頼側と受注側の認識のズレとは?

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IT・テクノロジー
皆さん、こんにちは!

ココナラでSharePointやPower Apps/Power Automateの利活用支援をさせていただいている、naoshi56と申します。

おかげさまでPower Apps/Power Automateを活用したアプリ開発のご相談を多くいただき、うれしい限りなのですが、見積りを提示すると「こんなに費用が掛かるとは思わなかった」「費用が見合わない」ということで成立しないケースが多くあります。

今回のブログでは、費用観のズレが起きる原因についてまとめてみました。

費用観のズレの原因とは?

では、なぜこのような費用観のズレが生じるのでしょうか?
当方は本業での経験も含めてアプリ開発に対する発注者側の認識間違いがあると考えており、主な認識間違いには以下のようなものがあります。

●ローコード開発なら安価 かつ 短納期で開発してもらえると勘違いしている
●開発工程(要件定義>実現性確認>設計>開発>テスト)の無理解
●要件定義を提案(=無償)の一部だと勘違いしている

要件定義は提案とは別物であり無償で行われるべきものではない

※はじめに「受注者(会社)によって有償・無償の考え方は異なります」ので、あくまでも当方の考えであることをお伝えしておきます。
アプリ開発の要件は依頼者によって千差万別です。
要件をまとめて依頼者と受注者間で合意を得るのが「要件定義」の役割です。

提案:案件を獲得するためのセールス活動
要件定義:契約後に行われる具体的な要件を決める作業

当方が本業のアプリ開発案件で実際に経験した中には、正式な契約を行う前に何回も打ち合わせを設定されて、要件定義に相当するやり取りを無償対応させられたことがあります。

しかし、要件定義はセールス活動ではなくアプリ開発を行うための工程の1つであることから、無償で行われるべき作業ではないと考えています。

要件定義と設計・開発はフェーズを分割して契約することが望ましい

当方のこれまでのアプリ開発案件の経験から「要件定義」と「設計・開発」はフェーズを分けて契約することが望ましいと考えます。
【理由】
要件定義では具体的なアプリの機能要件や非機能要件を決めてゆくことになりますが、要件を決めてゆく中で実現できない要件が出てくる可能性が多分にあることから、要件定義フェーズが終わった段階で設計・開発に進むかどうかを判断してもらえるようにフェーズを分けて契約することが望ましいです。
仮にフェーズを分けずに一気通貫でアプリ開発を受注して実現できない要件や機能が出てきてしまった場合には「できるといったじゃないか」というようなトラブルに繋がるリスクも出てくることから発注者、受注者の双方を守るためにもフェーズを分けて契約することが望ましいのです。

安価な対応を求めるなら依頼者が要件を明確に伝える必要がある

当方がココナラでよく相談いただくのは「アプリ開発初心者ですが、こんなアプリは作れますか?」という内容です。

依頼者によっては画面イメージや具体的な機能要件を添付してくださる方もいるのですが、大半が複数回の質問をしないと具体的な要件が出てきません。

要件をヒアリングするために有償の打ち合わせを提案するのですが音信不通になったり辞退されるケースが多くあり、結局のところ要件定義にお金が掛かることを認識していなかったり、無償で対応してくれるものだと勘違いしている依頼者が多いのだと実感しています。

アプリ開発におけるITエンジニアの役割は大きく分けて2つだと考えます。

①要件を整理して、設計や開発に向けた具現化支援(要件定義)
②アプリの設計・開発作業

従って、アプリ開発においては依頼者自身が「どんなアプリを作りたいのか」を明確に示せなければ、ITエンジニアも設計や開発はできません。
つまり「丸投げはダメ」だということです。

アプリ開発における即興レクチャーは不可能

当方がココナラでサービス提供しているPower Apps/Power Automateを活用したアプリ開発支援においては、既に依頼者にて作成を行っていて部分的に分からないところをレクチャーするだけなら即興でもレクチャー可能ですが、いくらローコード開発でもゼロベースでのアプリ作成を即興でレクチャーすることはできません。

レクチャーするためには要件に合わせたモックアプリ(試作品)を作ったうえで確実に動くことが確認できてからでないとレクチャーはできません。当然、モックアプリ(試作品)を作るにも工数は掛かるので有償となります。

ローコード開発=安価・短納期という認識は間違い

ローコード/ノーコード開発が拡大する中で非ITエンジニアでもアプリ開発が気軽にできるようになったのは事実です。近年ではAIの進化により開発コードの生成もAIがしてくれるようになり、よりアプリ開発が身近になりました。

しかしながら、業務で使えるアプリを作るうえでは様々な配慮が必要となり、それらの配慮や設計ができるのがITエンジニアであると私は思っています。

ローコード開発が安価というイメージは「非ITエンジニアでも作れるんだからITエンジニアなら短納期&安価に作れる」という発想にあると思っています。

しかしながら、ローコード開発だとしても外注すれば、それなりの費用が掛かることを認識したうえで、外注いただければと思います。


本気で仕事を効率化したい、仕事ですぐに使えるアプリを作って欲しいという依頼者様がおりましたら、お気軽にご相談いただければと思います。

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