学校から帰ってきたら勉強にたどり着けない
学校から元気よく帰ってきた、さぁ手を洗って、おやつ食べてあれれ、
勉強しないの?なんてわが子にやきもきしませんか?
本人は至ってマイペース、親が何をいってもどこ吹く風。
やり過ごして、時間を無駄にしている。
これ4年生頃まではあるある小学生です。
塾には通って、なんとなく勉強して帰ってきているけれど
いつ学校の宿題をしたのやら、管理監督もままならない状態。
要領よく勉強しているのかすらわからないわが子に
いい加減「ちゃんとやってるの?」なんて声掛けしたら
「やってるよ!うるさいな!」と返事が。
さて、このまま5年生・6年生へと進級しても大丈夫なものなのか。
このままにしておくと、ちょっと問題ですよね。
勉強が好きなのか、嫌いなのか?
そもそもどんなつもりで「受験」のこと考えているのか?すらわからない。
勉強習慣がつかないまま6年生になると
実はこの勉強習慣が身につかずに6年生になる場合があります。
もちろん本人は、受検勉強もきちんとして、学校の宿題もちゃんとしています。
それでも勉強習慣が身についていないってどういうこと?
僕の考える勉強習慣ってのは、
20分という単位の時間を学習に充てることが身についている
という状態を指します。
つまり、隙間時間があったら勉強しちゃおう、ってやつです。
いやいや待って。本人は塾にも行ってるし、学校の宿題もきちんとしてる
なのに勉強習慣が身についてないってことなの?
そうです、「勉強をやってるけど伸びない」 この原因はさまざまですが
1つには「20分という単位を惜しいと思って勉強してるかどうか」なのです。
よく考えてみてください。小学校4年生のあのころから、強制的に勉強をする環境にあったけど、自主的に勉強していますか?
小学校の宿題をきちんと家でやってますが
6年生になって塾にも行ってるほどなのに成績がいまいちパッとしない。
それで、「勉強習慣が身についていない」って言われても。
学校の宿題だって、きちんとやってるみたいだし。
これ落とし穴です。5.6年生にもなったら要領がよくなってきます。
学校の宿題に負荷がかからないのです。
それに要領が良くなってきたら、
学校の隙間時間で宿題してるかもしれません。
ん?学校の隙間時間で宿題するならそれでいいんじゃないの?
勉強習慣ついてるじゃない?
20分を勉強の単位として考えてるってことでしょ?
いいえ、学校の宿題は、家に帰ったころに復習してほしいから出しているのであって、授業の隙間や、休憩時間に取り組んだら覚えている時間帯に取り組んでるのは本来の趣旨と違った結果になります。
それに、学校で宿題をしてしまうのは隙間時間の活用とは言えません。
それなら、漢字ドリル見ながら語彙を覚えている方がいいでしょう。
学校の宿題を家で取り組んでいる、それも片手間じゃなくて家に帰ってきたら真っ先に。
こういう状態にならないと勉強習慣が身についているとは言いにくいのです。
家に帰ってきたらすぐ塾に行くのですが
それなら、塾に学校の宿題を持って行って、塾の隙間時間で学校の宿題をするのがいいです。こういう流れで勉強していると、勉強習慣がついていると言えます。
家に帰ってきたら、すぐ塾に。塾でひとしきり勉強して、家に帰ってきて
ご飯食べて、学校の宿題をちゃちゃっと終わらせて、お風呂入って寝る。
このパターンだと、家庭学習タイムがほとんどありません。
この習慣ってのがとても問題で、それなら
・学校から帰ってきたら、すぐに学校の宿題にとりかかる
・塾があるなら、塾の休憩時間に学校の宿題にとりかかる
→塾から帰ってきたら、塾でならったことや足りない日々の科目の勉強時間に充てる
・どうしてもできない場合は、塾から帰ってきてから学校の宿題にとりかかる
→早く寝て、早起きして塾で習ったことや足りない日々の科目の勉強時間に充てる
つまり、小学校4年生の家に帰ってきたらすぐ勉強時間に充てるってのをしていないと
5.6年生になったころに、塾に行っているのに、なんだか成果がでないってことになります。
夏休みの宿題を思い出してください
夏休みの宿題、順調に終わらせている子は、塾の夏期講習の復習時間がしっかりとれていると思います。逆に夏休みの宿題をダラダラと決まった時間割でできていない子は、夏期講習の復習時間もなかなかとれていないと思います。
夏休みって時間たっぷりあるのに、時間がない・時間がないって思うのは
「20分という単位の時間を学習に充てることが身についていない」のです。
夏休みが終わるたびに、来年こそはという気持ちになるのでしょうが、
1年間気持ちを持続させることはとても難しいものです。
だから、来年こそはじゃなくて、今日からはと考える必要があります。
子どもは思っています。
夏休みは勉強のためだけにあるんじゃない、と。
たしかにそうです。ですが
夏休みはしっかりと勉強する方が自分にとっていいんだよ、
ってことも真実です。
だったらどうしたらいいのか?
まだそんなことを言う人もいます。これだけ言われても
だったらどうしたらいいのか?と。
だったら、時間管理をきちんとしましょう
勉強ができる子は時間の管理能力が優れています。
パズルのように時間を組み合わせて
今日やりたい勉強をあてはめていきます。
場当たり的に勉強しているように見えても、
この時間に国語の問題集をして、隙間にこの暗記をして、
でご飯食べたらこの計算を少しして、昨日できなかった算数の復習して、
寝る前に歴史漫画読んで寝よ、みたいな感じです。
もちろんその通りにならないこともあります。
でも計画して、補正して整えながら明日に持ち越して、勉強しているのです。
時間管理ができるかどうかで、今後の学力アップが決まってくるのです。
今からでも改善はできます。まず、学校から帰ってきたら手洗いうがいのあとは机の前に座って勉強に取り組む。ことを基本動作としましょう。
どうやったらできるか?
勉強を楽しく感じる以前の問題だからこそ、とにかく机の前に座って勉強をはじめる。
受験勉強をいきなりするのは難しいから、4年生ごろから学校の宿題で馴らし勉強をしていくのです。そうすれば机の前にいることが当たり前となり、勉強をコツコツとするようになります。
まとめ・20分の勉強時間が作れるかで決まる
受験勉強を頑張っているのに伸びないというのは、こうした4年生ぐらいからの勉強習慣の技術が身についていないことが原因だと考えています。
成功体験や勉強の楽しみ、できればできるほど面白くなる、そういった善循環に向かう前の始まりの部分。ここは苦労が必要です。
この苦労を惜しんではいけません。
この苦労から逃げてはいけません。
この苦労を苦労と思ってはいけません。
勉強が伸びなやむのは、この勉強の「はじまりの苦労」から逃げ続けた結果かもしれません。逃げずに立ち向かう、そうすればもっと勉強する時間が見つかり、もぅと自分の課題解決できる時間が増えてきます。
さいごに・勉強とは自分を高めるための唯一の方法です。勉強だけがすべてではありませんが、自分を高めるたくさんある方法の一つであることは間違いがなく、しかも、だれもが気持ちひとつで取り組めるものです。
誰かと比べるために、勉強するのではありません。
自分で自分を認めるために勉強をするのです。
今日も一日がんばった。
そう思える日を積み重ねることがとても大切なのです。