[鑑定事例2]実際にお子さんを鑑定した内容見本
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実際にお子さんを鑑定した内容を、ご依頼者(両親)さんのご好意により公開します。依頼をする際の参考にしてください。
(個人情報部分については一部伏せてます)
===鑑定内容ここから===
<相談者さんプロフィール>
Bさん(2019年生まれ)
・小学校は支援級に進学
<親御さんの懸念や質問内容>
成人後の就職が出来るのか生活ができるのか、など
【鑑定結果】
<基本的な性格>
息子さんは家族や身近な人間に心をくだく優しい性質がある反面、自分の考えを曲げない頑固さや、時折妙に大人びたことを言う聡明さや理想主義をあわせもっているようにみえます。
親御さんからしたら、もしかしたら一見ちぐはぐで掴みづらい性格に見えるかもしれません。ですが、これは息子さんが成長するにつれて上手く整理・統合されていくので、とくに心配する必要はありません。
ただ、ご家族やご兄弟のなかで、自分は何を期待されているのか?どう思われているのか?と空気を読み「自分はこういう人間である」と思い込む敏さがあります。
もしも、ご家族のなかで否定的に扱われたり、他の兄弟のなかで優劣をつけられると、罪悪感や無価値感を持つようになるかもしれませんので、その点は注意してください。
基本的に、息子さんはご家族や周囲の人間と仲良くしたいという善的な欲求の持ち主です。その善性がより発揮できるよう、できるだけネガティブな事は言わず、のんびりとした雰囲気を作ってあげてください。
<学力、知識、知性の発達について>
息子さんの知性の発達について拝見した第一印象は「今の彼は、フェラーリのエンジンを積んだ軽自動車だ」というものです。
今後の才能というところでみると、社会の変革に携わるような大きなお仕事につく可能性もあります。組織のなかで上に立ち、理想的なものに変革していくという感じです。また、高度な知識、専門性のある分野に興味を示しやすく、アカデミックな分野に進む可能性もあります。
ここで重要なのが「ほめて育てる」ということです。
息子さんの場合、自信がつけばつくほど研究心や好奇心に火がつき、知識を吸収して自己成長をとげるタイプです。一番になりたい、という適切な競争心も併せもっているので、ある年齢になって歯車が噛み合い始めれば、自分から学び成長していくでしょう。
ただ、その「歯車が噛み合う」までは、もしかしたら反応性にとぼしく、育てにくい・扱いにくいと感じられるかもしれません。
息子さんの星回りをみると、乳幼児期は「空気を読む」「察する」というような、非言語的な情報をインプットし、内面の発達が優先されてしまう時期でした。内面や精神性の発達が活発な時期は、親御さんをはじめ外部への反応がとぼしく、周囲の人間を心配させてしまう傾向があります。
ただ、小学校に入ると、これからどんどん周囲の人間への反応が増えて、大小とわず「社会」(家庭、学校、会社、地域、国…などなど)のなかで、自分はどう振る舞っていくかを模索し、自分で考え成長するようになります。
息子さんの場合、進学、進級、社会人デビューなど周囲の環境が変わるときは成長のチャンスです。もしかしたら「ちょっとしたトラブル」もあるかもしれませんし、少し不条理なことも経験するかもしれません。また、あえて自らイバラの道となるような苦しい方向に向かうかもしれません。
ただ、息子さんの場合、環境がかわったときに出会うトラブルは「試金石」です。その経験を乗り越えることで、今は「軽自動車」の彼も、フェラーリに化けることができます。もともとのエンジンの性能や素質はフェラーリなので、それにみあった精神と身体に作り変えていくのです。
そのため、今後出会うであろうトラブルについては、試金石として肯定的に受け止めてあげてください。
そして、精神論や根性論で、つらく苦しい道を選択する必要はありません。真正面から立ち向かうもよし、逃げてもよし、除けてもよし。ただ、なぜここではあえて逃げるのか?あえて避けるのか?あえて立ち向かうのか?ということを考え、自分で納得したうえで選択する習慣をつけるようにしてあげてください。
違和感や後悔のある選択をした場合、それは人間にとって苦い思い出となり、時には自分を苦しめます。逆に、結果としては芳しくなくても、自分の気持や感情に沿った選択をすると、誇りや自己肯定感を高めます。なにか試練めいたことが発生したときに、何を選択すれば自分の気持に嘘をつかず、より良い結果を得られるかを客観的に判断する習慣をつけることができます。
<仕事や社会参加について>
先の項目でも少し触れましたが、成長して社会にでても、息子さんご自身で学び、自分で進むべき道を見つけるようになると予測されます。
ただ、息子さんは自分の育った家、家庭を大事にするので、もし独り立ちしても、いつでも帰ってこれるような安心できる家、居場所があるとよりよいです。
息子さんにとって、心をさらけだせる家族、身内、仲間の存在はとても重要です。そういった親しい人たちとの交流によって、活力や気力を充電するタイプでもあります。
息子さんを応援するとしたら、彼がいつでも帰れる安心できる環境や家を用意しておくことが、最大の応援となるでしょう。
<おすすめの行動>
[1]運動、スポーツ、身体づくりの時間を取り入れる
先に息子さんのことを「フェラーリのエンジンを積んだ軽自動車」と評しました。
これは「現段階では、高性能な脳・知力を持つものの、それを活かせてない状況である」ということです。
そして、それは年齢的に仕方のないことです。まずはこれが前提です。
これから成長していくと、「軽自動車」にあたる自動車本体は成長していきますので、安心してください。時間が解決します。
ただ、より効率的に、積極的に「軽自動車」を発達・成長させるのでしたら、運動やスポーツ、身体づくりに時間を割いていただくといいでしょう。
人間というものは、どうしても体、肉体にひっぱられます。また人間の感情や情緒、情動の発達も、脳や感覚器官、身体の発達に多大なる影響をうけていることは知られています。
エンジンの「器」となる身体が発達することで、それを十二分に使えるようになります。スポーツや運動の種類は、息子さんが興味のあるもので大丈夫ですが、できるだけ全身を使うようなものが良いでしょう。もしかしたら自転車やマラソンのように一人で走る競技や、逆に仲間との連携が重視されるサッカー、バスケ、バレー、ラグビー、チームダンスに興味を持つかもしれません。
ここで重要なのは、出来不出来ではなく、あくまで「身体・器づくり」ですので、和気あいあいと楽しくできることが重要です。また親御さんの負担が大きくならないことも大切です。親子ともに気楽な雰囲気でチャレンジできるほうが息子さんにとっても重要かと思います。
[2]時間概念の獲得についての対策
時間の概念がない、とのことですが、実はこれにも「体、肉体」が関わってきます。
まず、時間という概念を獲得するために「今ここにいる自分」を認識する必要があります。その認識に必要なのが、じつは肉体や感覚からうけた刺激なんです。
その刺激を脳内で処理した結果、「自分という存在」や自我を確定することができます。
そして「自分という存在」を認識してから、<現在・今>を認識し、未来や過去も認識することができるようになるんです。
この自己の認識については、専門的にいうと大脳島皮質、大脳前頭前野、大脳側頭葉、扁桃体、側坐核、小脳などが関与しているのではないかと言われています。
そういった部位に刺激をあたえて活性化させ、肉体や自分という存在を強く意識させるには、運動やスポーツ、遊びを通じた「刺激の入力」が一番てっとり早いのです。
何かに触る。歩く、走る。ジャンプする。
このような行動をするために、人間の脳は非常に高度な計算や情報整理をおこない、活発に動きます。昔の子供が野山をかけまわり木登り、川遊び、虫取り、石投げ、縄跳びなどをしていたのは、実は非常に脳にとって良いことだったんです。
ですので、できるだけ遊びや運動、身体を動かしてください。そうすれば曖昧だった自我が確定し、時間概念の獲得も早まるのではないかと思います。
ちなみに、扁桃核、側坐核、小脳を刺激することで、情緒や情感、感情の育成も同時にできます。また小脳は学習や記憶にも、実は重要な役割を担っています。古くから「文武両道」という言葉がありますが、その人にあった適切な運動をすることで脳を活性化させ、学習や記憶力も活発になることを表した言葉だと思います。
なお、自閉症スペクトラムや身体感覚との関連については、下記の本が詳しくわかりやすいので、参考になさってください。
『もっと笑顔がみたいから 発達デコボコな子どものための感覚運動アプローチ』
(岩永竜一郎, 花風社)
[3]海外や外国語について
これは将来の可能性のお話なのですが、もしかしたら中学生〜高校生くらいになると、海外や外国語、海外留学、海外の方との交流などに興味がでてくるかもしれません。
息子さんのお仕事運や適性的に、海外・異文化・外国語・留学というキーワードが出てくるのです。
今は息子さんの知能などに不安を覚えることも多いかと思いますが、今後成長し、肉体や知性が噛み合ってくると、海外留学や外国言語の取得などにも意欲的になるかもしれません。頭の片隅に置いておいていただければと思います。
以上