部下が初めて本音を話してくれた日― 人と向き合うことの大切さ ―

部下が初めて本音を話してくれた日― 人と向き合うことの大切さ ―

記事
コラム
みなさん、こんにちは!
今日はマネジメントする側の悩みである「部下」について、
私の経験談も含めたお話をしていきます。

こちらの記事は、私の経験談も入っているので
部下の立場である方が上司側の考えをより深く知ることに繋がり、
仕事でも役に立つのではないかな、と思います。

ぜひご覧いただきたいと思います。


「うちの部下、何を考えてるかわからない…」

そんな悩みを抱える上司の方、多いのではないでしょうか。
かつての私もそのひとりでした。

金融機関で営業管理職として10人以上のチームをまとめていた時期。
売上、数字、目標…日々の業務に追われながら、
どこかでこう思っていました。

「人と向き合う余裕なんてない。まずは結果を出すことが先だ」

でもある日、部下の一人がぽつりと本音を漏らしたことで、
私はすべてを見直すことになりました。
私はこの日のことを多分これからも忘れられないと思います。

「人」を大切にできない人間は、大切にされないし、
何も成し遂げられません。
だって、社会は人と人の繋がりで出来ているのですから。

評価される上司の「見えない孤独」

管理職に昇進した私は、
・「部下に仕事を振る」
・「業績を上げる」
ことに全神経を集中していました。

正直、「人間関係の構築」より「数字をどう作るか」にばかり
目が向いていたと思います。

「仕事なんだから、やるべきことをやればいい」
「結果を出してこそプロ」

そう信じていましたし、そうでなければ生き残れない世界でもありました。
でも、その信念が、知らないうちに部下の“本音”を遠ざけていたのです。

部下からすると、すごく頼りづらい、
もしかしたら話すことさえハードルがある上司に見えていたと思います。
自分が部下の立場だったらどうだったか。

今考えると本当にあり得ないな、と冷静に考えられますが、
当時はその重責、プレッシャーを感じていて、思いを馳せられませんでした。

本音が聞けた、ある日の電話

そんなある日、20代半ばの男性部下が突然会社を休みました。
無断欠勤ではなかったものの、明らかに様子がおかしい。

何度か連絡を取り、ようやく電話が繋がったのは2日目の夜。
小さな声で、こう言いました。

「…すみません、ちょっと、何も考えられなくなってしまって…」
私は無理に問い詰めず、ただ一言。

「無理しなくていい。話したいことがあれば、いつでも聞くから」
それだけを伝えて電話を切りました。

数日後、彼が職場に戻ってきたとき、
休憩室でぽつりと漏らした一言が、今でも忘れられません。

「話を聞いてもらえるだけで、楽になります」

本音は「沈黙の中」にある

その言葉をきっかけに、彼は少しずつ、
自分のことを話してくれるようになりました。

クレーム対応が続いて精神的に参っていたこと
家族の介護でプライベートも余裕がなかったこと
でも「迷惑をかけたくない」と誰にも言えなかったこと
私の前では、いつも無理をして、「できる部下」を演じていたのです。

彼が本音を話せなかった理由――
それは、「上司の私が、壁になっていた」からでした。

「上司に言われたからやりました」
「自分で考えて行動する余裕はなかったです」
私は、彼の言動の奥にある“背景”に、まったく目を向けていなかったんです。

この出来事が起こるまで、私は自分自身のことを
・「話を聞いている上司」
・「部下にとって何でも相談できる上司」
になっていたつもりでした。

自分では、本当にわからないんです。
何で部下がこんな状態になったのか。私が壁になっていたのか。

部下の皆さんからみて、
「上司は仕事もできるのに、何でマネジメントが下手なんだろう?」
と思われたことありませんか?

そうなのです。上司は周りが自分のことをどう思っているか、など
全然見当違いのことを思っています。

上司になると誰も指摘してくれません。みんな気を使います。
知らず知らずのうちに自分を客観的にみられなくなります。
その状態が続くと私のような「勘違い上司」が誕生してしまうのです。

本音を引き出す上司の特徴とは?

ここで、私の経験から
「部下の本音を引き出す上司の特徴」を整理してみます。

① 話を遮らずに聞く
部下が話している途中で口を挟むのはNG。
沈黙があっても待つ。思うことがあってもグッと飲み込んで
とにかく時間をかけて聞いてあげてください。

アドバイスより「聞くこと」に集中するのが鉄則です。

② 自分の弱さを見せる
完璧な上司には、本音は出てきません。
「昔は失敗ばかりだったよ」など、
自分の人間らしさを見せると、安心してもらえます。

③ 評価と信頼を切り分ける
「結果が出ていない=信頼していない」ではありません。

「結果はまだ出ていないけど、ちゃんと努力しているのは見てるよ」
そんな言葉が、部下の心を動かします。

上司にこそ「心の余白」が必要

部下が本音を話せるようになるには、上司の心に“余白”が必要です。

・時間に追われすぎていないか?
・部下と雑談する余裕があるか?
・小さな変化に気づける自分でいられるか?

「人と向き合う」というのは、成果とは別軸の仕事です。
でも、そこを怠ると、“本当の意味での成果”には繋がらないと、
私は思うようになりました。

部下の変化、チームの変化、そして自分の変化
あの電話のあと、彼との関係は大きく変わりました。

・雑談が増えた
・提案をしてくれるようになった
・他のメンバーとの関係性も改善した
結果として、彼は成果が出てくるようになりました。

でも、それ以上に私が嬉しかったのは、
「この会社で、もう少し頑張ってみようと思えるようになりました」
という言葉でした。

「人と向き合う」は、上司の役割だけじゃない

ここまで読んでくださった方の中には、
部下側、あるいは同僚という立場の方もいるかもしれません。

「話せる人がいない」
「どうせ言ってもわかってもらえない」
そう感じることもあると思います。
でも、それでも、「この人なら」と思える人に出会えたとき。
人生は、変わります。

人と向き合うことで、自分の人生が変わった
私が今、人事として人と向き合う仕事をしているのも、
この経験があったからです。

あの日、本音を話してくれた彼がいなければ、
私は「数字だけを追う上司」のままだったかもしれません。

人と向き合うことは、面倒で、難しくて、すぐに結果が出るものでもありません。
でも、それでも、向き合う価値はあります。

それが、私がこの仕事を通して一番伝えたいことです。

最後に:あなたへ

この記事をここまで読んでくださったあなたは、
きっと人との関係に悩んでいたり、考えていたりする方だと思います。

「人と向き合うって、どういうことだろう?」
そう思ったとき、またここに戻ってきてください。

関係性は、努力で変えられる。
それを私は、自分の経験から信じています。

マネジメントは孤独です。
相談できる相手もいない場合が多いです。
以下のようなことで悩む上司は多いでしょう。

✔ 部下との関係に悩んでいる
✔ 新人のマネジメントがうまくいかない
✔ 本音を言える環境がほしい

そんな方は、私でよければ相談に乗ります。
お気軽にご相談ください。
あなたの悩みに、心を込めて向き合います。

それでは、ここまでご覧くださり、ありがとうございました。
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