入浴で必要な在宅福祉用具5つと選ぶ時のポイント
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今までのように風呂につかりたい
という希望をなるべく実現したいですよね。
しかし、入浴介助は重労働
またぐ動作などでも転倒が多い場所です。
安全に、介助の負担も軽減して
希望を叶えるために、何を考えたらよいか
をお伝えします。
浴室周りの福祉用具の介護保険
トイレと入浴関係は直接肌に触れたり、
濡れたりすることが想定されるために、
一部を除いて基本的にはレンタルではなく、
購入となります。
(特定福祉用具購入と言います。)
1割負担の場合は10割で購入し、
9割返ってくる仕組みです。
1 手すり
浴室出入り用、浴槽またぎ用、浴槽内での起立や着座用など、
いくつか必要になると思います。従来のやり方を見せて頂くと、
タオル掛けなどを把持していて、根本が緩んでいることが
あるので注意が必要です。
住宅改修で取り付ける場合もありますが、写真のように
浴槽を挟み込んで固定する、工事のいらない物もあります。
2 滑り止めマット
浴槽内から起立する際、足が前に滑って湯の中に
潜ってしまうことや、洗い場での移動時に
足が滑ることを防止します。
100円ショップなどにもありますが、消耗や
カビ、めくれてしまう事など考えると、福祉
用具専門のお店で相談して購入することを
お勧めします。
3 シャワーチェア
起立や着座、座位保持のために導入します。
高さ可変式で膝や股関節の屈曲を緩和します。
ひじ掛けの有無も選べます。
市販の浴室椅子よりも大きく、洗い場が狭く
なりがちです。洗体、洗髪介助の都合も考慮しましょう。
4 浴槽内すのこ
浴槽の中の深さを軽減するものです。
下肢の屈曲制限や腰の曲げられない方、
浴槽の底からの起立や着座が困難な場合に
導入を検討します。
床からの高さも変えることができます。
注意が必要な点として、肩や胸が湯から出て
しまうので、タオルをかけて、上から湯を
かけて加温する工夫などできるとより良い
と思います。
5 バスボード
立位でのまたぎ動作が困難な場合に使用します。
浴槽内の縁にとりつけて座位でクルリと回転し
湯の中に入ります。
回転盤がついているものもあります。
下肢を上げる際に後方に倒れないように注意が必要です。
まとめ
今まで通りのやり方で風呂に入りたい。
風呂くらい自由にさせてほしい。
といった声は多く聞かれます。
危いから。と一方的に色々な福祉用具や
工事を押し付けず、色々な選択肢を考えられる
ようにしておきましょう。