本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。
人について考える。
今日のテーマは、
「やる気」
です。
ゾウコーナーを抜けて、次に現れたのはオランウータン。
今回は生存しているみたいなので、
早速、檻の中を探してみる。
ん?
いないなぁ・・・。
あ!
ずっと遠くにいる。
左奥の壁際で、背中だけ出している。
一体何をしているんだろう。
動く気配がない。
しばらく待っても変わらないので、次の動物へ。
・・・。
うーん。
なんだろう。
みんな元気がない気がする。
訪れた時間が早かったせいなのか。
寝ているか、その場にずっととどまっている動物ばかり。活発に動く気配がない。
ピンポンパンポーン。
「ただいま施設内の温度は30度を超えています。水分補給をしっかりとって、園内を回ってください」
館内放送が流れる。
そうか、暑さが原因かもしれない。
朝早い時間に、勝手に訪ねてきているのは人間の方だもんな。
暑い中、お客さんを楽しませよう!
という義務は動物達にはない。
自然な動物達の生態を見る場所。
それが動物園。
そう考えると、この子達のモチベーションってなんだろう。
もし人間だったら。
せまい所に閉じ込められて、エサだけ与えられて生活していたら。
やる気を失ってしまう気がする。
あ、そっか。
最初から檻の中で生活してるから。
それが当たり前なんだ。
最初から広い世界を知らなければ、生き物は檻の中でも満足できるのかもしれない。
これは人間と同じ。
人と比べなければ。自分の生活だけちゃんとしておけば、人を妬むこともない。
もし、広い世界を知りたくなったら、自分が外に出ればいい。
最近は自分が広い世界に出ようとせずに、広い世界の人を批判する人が増えた気がする。
なんでだろう。
情報だけがあふれているからかもしれない。
自分で経験しないものを、知識だけで知ったつもりになっている人が増えている。
だから、人の気持ちを理解できずに簡単に批判する。
そう考えると、子どもと同じかもしれない。
そんな事を考えていると、
「キー!」
暑い動物園の中、唯一元気が満ち溢れている動物を発見。
それは、
サル山のサル。
檻の中に数匹単位ではなく、数十匹単位で飼われている。
それぞれが違う行動を取っているが、
群れの中にはボスがいて、頂上のサルがみんなを見下ろしている。
あれがボスなのかな。
やっぱり、
動物園の檻の中でも、数が多いほうが活気がある。
それぞれが行動して、一定の目的を持っているような気がする。
そう考えると、コミュニティって大切かもしれない。
僕が動物園で学ぶ事は、意外にもたくさんあったのでした。
追伸
見れば見るほど、人間と動物はそんなに変わらない気がします。
例えば、犬。
エサをあげると、しっぽを振って喜び。
怒られると、オロオロしながらシュンとする。
昨日の食事会、親友の赤ん坊を見たから余計に思いました。
うまくいっている時は笑って喜んで、お腹が減ったり、機嫌が悪くなると泣く。
大人も一緒です。
あからさまに喜んだり、泣いたりというのがなくなるだけで、嬉しい時は喜ぶ。
機嫌が悪くなると、泣いたりはしませんが、態度に出す人は多いです。
結局、
子どもが体裁を整えたのが大人。
それだけなんですよね。
子どもを分析するのが、大人を理解する近道。
そう思って、
大学の講義では心理学の他に幼児教育をとりました。
勉強してみると乳幼児の話なのに、大人に共通する点が多かったんですよね。
もし、人間を理解したい。
そう思っている方がおられたら、子どもについて学ぶ事をオススメします。