生きづらさを抱えて

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こんばんは。
ゆうです。
春になりましたが、まだまだ気温差があって寒いですね。
読んでくださっている皆様も、どうぞお体ご自愛くださいね(^-^)

今回は【生きづらさ】について、少し記載していこうと思います。

私が精神科の病棟に勤めていたときのことです。
ルーチンで行っていたアルコール依存症の集団精神療法の一環で講義をしていました。
自分の『飲酒歴』を振り返る回だったと思います。
ある患者さんが、初めてお酒を飲んだ時はおいしさがわからず、一番飲んでいるときは飲むことがとても楽しく、入院直前に飲んだ時にはどうしようもなく寂しくて飲んでいたと振り返っていました。
お酒の飲み方が楽しいものから、次第に寂しい飲み方に代わっていたことに気づき、入院直前の飲み方について、「お金もなくて、妻と子供にも出ていかれて、ぽっかり空いた穴を埋めるように飲んでいた」と話をしていました。

また、ある研修会に参加したときに講師の先生がこんなことを話されていました。治療を続けていく中で、どうしても薬物がやめられない方がいたそうです。その方は、治療者に対して、「人は私を裏切るけど、薬物は決して私を裏切らない(いつもそばにいてくれる)」と言われたそうです。

【生きづらさ】を考える上で、「空いた穴を埋めるように」、「人は私を裏切るけど、薬物は私を裏切らない」という言葉はとても重要なキーワードだと思います。

人は誰もが、家族や学校、会社、ひいては社会と様々なコミュニティに所属しています。
たくさんの人がいるので、自分と同じような考えを持っている人もいればそうでない人もいる、また自分と同じ“よう”であっても全く同じ考えを持っているわけではないと思います。
生きていく中で、自分のことを完全にわかってくれる人なんていないんだ、と孤独感を感じることがあるかもしれません。
または、違う考えを持つ人が周りにいると、自分はほかとは違うんだという孤独感だけでなく、寂しさからなんだか裏切られたような気分になることもあるかもしれません。
そういった孤独感・寂しさ・裏切られた気持ちを感じ続けると、心にぽっかり穴が開いてしまいます。
そういった穴に入り込みやすいのは、お酒やタバコ、薬物やギャンブル、ショッピングなどといった嗜好品・娯楽品や、恋愛や性行為などといった人へののめり込みだと思います。
初めのほうは、嗜好品・依存対象は、マイナスな気持ちからプラスの気持ちに変えてくれる魔法のアイテム・行為・相手のように感じるかもしれません。
ですが長く続けていくと、プラスの気持ちにも次第に慣れてしまい、消せないマイナスな気持ちがどんどん大きくなってしまうように感じるかもしれません。
大きなマイナスな気持ちですが、同じ嗜好品・依存対象との関係を長く続けてしまうあまり、その嗜好品・依存対象を用いることでしか、マイナスな気持ちに太刀打ちする術を知らない状況になってしまいます。

どうしたらそのマイナスな気持ちに対抗できたでしょうか。
また、自分の心に空いた穴を満たすことができたでしょうか。
その答えは、一人ひとり違うのかもしれません。没頭できる趣味が見つかることなのかもしれませんし、本当は欲しかった特定の誰かからの愛情だったかもしれません。
嗜好品や依存対象でその穴を少し埋めることはできるかもしれませんが、それでいっぱいにしても次第にその穴が深くなっていくかもしれませんし、穴の形も変わっていくかもしれません。
自分の心に穴が開いていて、生きづらいと感じる人もいるかもしれません。
あなたの心に今、何を入れているのか、本当は何を入れたかったのか。
それを考えることで、あなたの【生きづらさ】を見つめることができるのではないかと思います。

一人では見つめることができないぐらい、きつい思いをされているときもあるかもしれません。
もしかすると誰かと話すことで整理されてすっきりすることもあるかもしれません。話したくなったら、身近にいる自分が相談しやすい方でも構いませんし、ココナラで相談サービスを出品されている方のように普段の自分を知らない方に聞いてもらうのもよいかと思います。
ぜひあなたが一番話やすい方に相談して、一緒に整理してみてください。
もちろん、私でも構いません。私でよければゆっくり、あなたのペースでお話を聞きますのでお気軽にご相談ください。

一人でも多く、【生きづらさ】を抱えている人が、だれかに相談できることを願っています。

少し話が長くなってしまいました(-_-;)
以上です。
また次回。
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