風邪をひいたとき、普通に息が吸えることを夢見て、
ひざをすりむくと、ふつうにお風呂につかれる夢見る。
今までやれていたことができなくなってはじめて、
その「普通」のありがたみを知るんだね。
そしていつのまにかその苦しみも忘れてしまう。
「ない」こと探しが得意なわたしたちは、
いつになれば「ある」に目を向けられるのだろう。
いまが一番いいときって、みんなは言うけど、
なんのなぐさめにもならないね。
だって、いまこの状況がとてもしんどいのだから。
なんとかする方法を求めているんじゃなくて、
わたしたちが必要としているのは
「もうやだ!しんどい!」を言える場所。
「言ったって意味ない」を、言える場所なんだね。
贅沢な悩みなんて、なにひとつないんだよ。