「介護保険」「ケアマネジャー」「デイサービス」...
親の介護を考え始めた途端、よくわからない専門用語が洪水のように押し寄せてきて、うんざりしていませんか?
仕事や家事で忙しい中、それらを全部一人で調べて、手続きするなんて、考えるだけで気が遠くなる...。
もしあなたが「何から手をつければいいのか、さっぱりわからない!」という状態なら、たった一つ、今すぐ覚えてほしい場所があります。
それが、「地域包括支援センター」です。
ここは、介護という暗い森に迷い込んだあなたのための、「公的な、無料の、総合案内所」だと思ってください。
「地域包括支援センター」って、一体なに?
一言でいえば、「高齢者に関する“困りごと”なら、何でも無料で相談できる公的な窓口」です。
あなたの家の近くにも、必ず「担当」のセンターがあります。
そこには、社会福祉士、保健師、主任ケアマネジャーといった、介護や医療、福祉の専門家たちがいて、あなたの話を待っています。
「こんなささいなこと、相談してもいいのかな...」
「悩みがあまりにぐちゃぐちゃで、うまく説明できない...」
そんな心配は一切不要です。
むしろ、「漠然とした不安」や「ぐちゃぐちゃの悩み」を、専門家と一緒に整理してもらう場所こそが、このセンターなのです。
もちろん、相談内容の秘密は固く守られます。
「何を」相談できるの? あなたのほぼ全ての悩みです
このセンターのすごいところは、その守備範囲の広さです。
あなたが今抱えている悩みの、ほぼ全てが相談対象です。
「とにかく、何から始めればいいか分からない!」 → 一番多い相談です。
あなたの話をじっくり聞き、問題を整理し、「まず、これをやりましょう」と、次の一歩を示してくれます。
「介護保険を申請したいけど、複雑すぎて無理!」 → 申請手続きのサポートや、場合によってはあなたに代わって申請(代理申請)まで行ってくれます。仕事で役所に行く時間がないあなたにとって、これほど心強い味方はいません。
「最近、親の物忘れがひどくて…」(認知症の不安) → 認知症に関する相談も、もちろん受け付けています。
専門医につないでくれたり、家族としての対応方法をアドバイスしてくれたりします。
「使えるサービスがあるなら、全部知りたい!」 → 公的な介護保険サービスだけでなく、自治体独自の福祉サービスや、民間のサポートまで、あなたに必要な支援を一緒に探してくれます。
「要支援1~2」と認定された場合 → 介護保険の「要支援」の認定が出た場合、あなたの「ケアプラン(介護の計画書)」を作成するのは、まさにこのセンターの役割です。
どうやって使えばいいの? 簡単な3ステップ
「公的な窓口って、なんだか敷居が高そう...」と思うかもしれませんが、利用方法はとてもシンプルです。
ステップ1:あなたの(親の)担当センターを探す
ここが一番のポイントです。地域包括支援センターは、あなたの住所ではなく、親御さんが住んでいる住所の地域によって、担当が決まっています。 「〇〇市(親が住む市区町村) 地域包括支援センター」と検索すれば、担当エリアごとのお問い合わせ先が必ず見つかります。
ステップ2:まずは「電話」を一本いれる
いきなり訪問するのも良いですが、専門家が不在のこともあります。
まずは電話で「親の介護のことで、初めて相談したいのですが...」と伝えてみてください。
それだけで、担当者が「では、一度お会いしますか?ご自宅に伺いましょうか?」と、次のステップを案内してくれます。
ステップ3:相談する(訪問 or 来所 or 自宅訪問)
センターの窓口で話すだけでなく、あなたの都合に合わせて、担当者が自宅まで訪問(アウトリーチ)してくれることも多いです。あなたがわざわざ実家と役所を行き来しなくても、専門家が状況を見に来てくれるのです。
◇
「介護は一人で抱え込むもの」という、重苦しい思い込みは、今日で終わりにしましょう。 あなたは、あなた一人の力で、この難局を乗り切る必要はありません。
地域包括支援センターは、あなたが「介護チーム」を作るための、最初の、そして最強のパートナーです。
是非、上手に活用してみて下さい。
とはいえ、地域包括支援センターは、相談時間が限られているなど、物理的な制約もあり、日々の全てのお悩みを解決してくれるわけではありません。
地域包括支援センターに相談したけれど...
・ケアマネージャーとのコミュニケーションに困っている
・ヘルパーの方とのコミュニケーションに困っている
・誰かに愚痴を聞いて欲しい
・仕事と介護の両立に悩んでいる
・職場の人間関係に悩んでいる
・適切な士業の先生を知らない
・適切な不用品処分業者や不動産業者を知らない など
そのような時には、是非こちらをご活用下さい。
介護経験者であり、現在も父母二人の介護経験者の私がご相談に乗ります。