また内部の腐食が進み、パッドはレース用キャリパーのようには浮いたり外れたりしなくなります。
また、ダストシールやピストンシールが硬化してしまうこともあります。
もしあなたがラップタイム更新に挑戦したり、レーススタイルのドライビングにステップアップするつもりなら、先にキャリパーのオーバーホールを行い、新品に近い状態へメンテナンスする事をおすすめします。
●ブレーキホースを交換する必要はありますか?
すべての市販車にはゴム製のホースが使われており、サーキット走行やレースの際にはこれらを交換する必要があります。
ゴム製のホースは強い踏力や熱で膨張してしまい、ソフトなペダルタッチになってしまいます。
過酷な使用環境では、一般道でハードな走行・使用を行うよりも温度が高くなり、ペダルの移動距離(量)が許容範囲を超えてしまうことがあります。
ホースは高価なものではなく、交換にかかる時間もわずかです。
しかし、この作業は適切に行われなければならず、取り付け後にはブレーキシステム全体から空気を抜き取らなければなりません。
●サーキット走行用のブレーキフルードは必要ですか?
フルードは2年ごとに交換する必要があることを考えると(多くの一般ドライバーは交換していませんが)、このタイミングで古いフルードを洗い流して、より温度安定性の高い新しいフルードに交換することをおすすめします。
まず、正しいフルードを選ぶようにしましょう。
すべての車はDOT3/4/5のフルードを使用していますが、缶にDOT5と書かれていても、誤解しないでください。
DOT5のグリコールベースとDOT5のシリコンがあり、この2つを混ぜるのは危険です。
ウェット沸点が高いDOT4にアップグレードされたフルードを選ぶのが良いでしょう。
ローターに傷がついていたり、ひどく摩耗していたりすると、新しいパッドが馴染むのに時間がかかってしまいます。
また、ローターに傷がついていたり、ひどく摩耗していたりすると、最悪の場合、走行中に破損する恐れがあります。
サーキットでブレーキが効かなくなってしまっては困りますよね。
新品のパッドと新品のローターの組み合わせは、それぞれのズレ(公差)が原因で、馴染むまでに時間がかかります。
新品のローターを装着したい場合は、必ず新品のパッドを用意し、まずローターと馴染ませる必要があることに注意してください。
ローター表面が完全に接触しているかどうかを確認します。
新品のパッドは、新品のローターの外周で最初に接触し、接触部分は徐々に内側に広がっていきます。
ブレーキに負荷をかけるためには90%の接触が必要です。
販売メーカーの推奨する方法でローターやパッドの「慣らし」をしてください。
リアブレーキのバランスをチェックせずに、単に巨大なディスクを車のフロントに装着するのはお金の無駄ですし、車のブレーキバランスを悪化させる可能性がありますので、慎重に選んでください。