人を大切にすることは、本当に素晴らしいことだと思います。
でも、少し注意が必要なこともあります。
それは、
「自分を大切にすること」
「自分を大切にできること」を置いてけぼりにして、
「他人を大切にする」ことに重点を置いたり、
優先したりしてしまうことです。
他人から感謝されることを基準にして「他人を大切に」していると、
いつか自分が疲弊したり、壊れたりするかもしれません。
実は、「他人を大切にする」ことよりも、
「自分を大切にする」ことの方が、
意外と難しいと感じています。
「他人を大切にして、その反応として感謝される」と、
「いいことをした」「嬉しい」と感じることができ、
行動に意味を見出しやすいです。
一方、「自分を大切にする」ことは、それ自体に基準がありません。
自分の感情や感覚をきちんと受け取り、
自分自身を理解し、疑問を持ったり、考えたり、答えを求めたりする
必要があります。
これはとても手間がかかる作業で、必ずしも正解があるわけではありません。
それは「不安定な状態」とも言えます。
不安定な状態の中に自分を置き続けることは、容易ではありません。
その不安や孤独に耐えられず、他人の基準に頼り、
「他人を大切にする」ことに一生懸命になる方を選びがちです。
もし、他人のことに一生懸命になり過ぎて、心に疲れを感じたときは、
自分自身の声に耳を傾けることが大切です。
自分を大切にすることは、わがままや自己中心的なことではありません。
自分自身の心と向き合い、内側から湧き上がる本当の気持ちを知り、
それを大切にすることです。
他人を大切にする前に、まずは自分自身を大切にすること。
その上で初めて、真の意味で人を思いやることができるのだと思います。
自分のケアを怠らず、弱さや不安と向き合う勇気を持ちながら、
他者との絆を育んでいく。
自分を大切にすることが、
結果的に一番の「人を大切にする」方法につながると思います。