どんなにあがいても見つけることができない時も

記事
コラム
もうけっこう前の話です。
当時付き合っていた相手が、初めはとても優しくて
頼り甲斐があって、自分にはもったいないなと思っていました。

しかし、少しずつ何かおかしいなと思うようになり、、、
仕事中でも執拗に電話がかかってきたり、少しでも意見を言うと罵られたり。
元々は上司だし、尊敬していたのでそういうものかと思って
しまったんですよね。。。

数ヶ月して、彼は自分の思う通りにならないことがあると
暴力を振るうようになりました。

これがDVかと、分かってはいても抜けれない数年間でした。

自分でもどうすればいいのか、まさに暗中模索というか
少しでも関連しそうな本は読みあさり、
相談できる友人知人には電話をかけ、アドバイスを受け、、、

友人も1、2回は匿ってくれたり、話を聞いてくれるのですが、
結局私が彼の元に戻ってしまうので
愛想を尽かすというか、もう手に負えないよとなってしまいました。

当たり前ですよね、私だって友達が困ってるって頼ってきたら
できることは協力するけど、さすがに自分にも被害があるかもと思ったら
関われないと思うし、結局本人次第かだら、どうすることもできないもの。

少しして、もう最後の頼みの綱!と思っていた大学の教授にも電話しました。
1年間ですが、心理学のゼミに入っていたので、
「先生に相談すればなんとかなるかも」と思っていました。

電話する前は、(私は完全に真面目な生徒だったので笑)
先生に迷惑をかけるなんて!と思っていたけど、
親にも自分でなんとかしなさいと言われ、話せる友達も無くなっていき、、、

もう先生に相談するしかないと、勇気を出して
大学に電話しました。

先生は、講義の間に私の話を聞いてくれて、
「警察に相談したら?」と言って話が終わりました。

私は、絶望というか、、

それができたらしてるよ!と心の中で叫びました。

警察に行ったら、彼の社会的地位とか、仕事とか
彼の周りの人たちの生活に多大な影響が出てしまうから
それだけはできない、、、と思っていました。

先生にも見放され、もうこの環境の中で生きていくしかないのだと、
その時は諦めとか脱力感でいっぱいでした。

その後も紆余曲折あり、何度か警察に保護してもらったり、
女性シェルターに匿ってもらったりしたので、
最終的には公的な支援を受け、助けてもらいました。

私は運が良かったのか、対応してくださった方々
みなさんとても親身になってくれて、優しく寄り添って
自立できるよう支えてくださいました。
本当に感謝しています。

渦中というか、その環境の中にいる時は、
もう誰に話してもどうにもならない、
私が我慢すればその場はなんとかなる、と思い込んでいました。

答えはシンプルで、逃げれば良かったのに、
そこにたどり着くまでにだいぶ時間がかかりました。

自分でも洗脳されているなぁと思ったり、
勝手に悲劇のヒロインになったりしていたと思います。

逃げようと思えば逃げられる。でも逃げられない。
自分自身で気づいて行動しなければ。

人から良かれと思ってアドバイスしてもらったことを
受け入れられなかったり、、、、

本当に申し訳なかったなと思うし、
失ったものの大きさに後悔は尽きません。

でもその時はそうするしかなかったという事実は
受け入れ、前を見ていくしかない。

その後も同じようなことを繰り返してしまって、
結局人間はそうそう変われないなと実感しています。

でも!!!色々あっても、今、とりあえず元気で過ごせていて
良かったなと。

経験は無駄ではなく、誰かの役に立てれば嬉しいなと思います。

辛いくて出口がない時も、そのトンネルがものすごい
長いものだとしても、歩いて行けばいつか抜け出せるし、外に出られるはず。

何度でも何度でも。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す