「自分のことを大切にしよう」「まずは自分を愛してあげて」
最近、いろいろなところでそんな言葉を耳にすることが増えましたよね。
でも、その言葉を聞くたびに、胸の奥がチクッと痛んだり、「それってただのわがままなんじゃないのかな…」って、自分を責めてしまうことってありませんか?
周りの人の気持ちをいつも優先して、みんなが笑顔でいられるようにってがんばってきた優しいあなただからこそ、そうやって自問自答してしまうのだと思います。
誰かのために自分を後回しにすることが当たり前になっていると、いざ「自分を愛そう」と思ったときに、なんだかずるいことをしているような、いけないことをしているような気持ちになってしまうんですよね。
でもね、心理カウンセラーとして、これまでたくさんの方のお悩みに触れてきて、これだけは確信を持って言えるんです。
自分を愛することは、決してわがままでも、身勝手なことでもありません。
むしろ、あなたがこれからもっと穏やかに、そして周りの人を本当に大切にしていくための、とってもあったかくて必要な土台なんです。
わがままと自分を愛することの決定的な違いは、そこに「他者への思いやり」があるかどうかだと僕は思うんです。
自分の欲求だけを押し通して、周りの人を傷つけても平気なのが「わがまま」。
一方で、自分の心が今どんな状態なのかをちゃんと見てあげて、「疲れたな」「がんばったね」って自分で自分を労ってあげるのが「自分を愛すること」です。
心の中って、よくコップに例えられますよね。
あなたの心の中のコップがカラカラに乾いているのに、周りの人に優しさを注ごうとしても、いつか限界がきてしまいます。
それどころか、「私はこんなに我慢しているのに、どうしてあの人は…」って、心の中にモヤモヤしたトゲが生まれてしまうこともあるかもしれません。
だからこそ、まずは自分のコップを、自分で満たしてあげることが大切なんです。
自分の好きな温かい飲み物をゆっくり飲む時間を作るとか、お気に入りの音楽を聴くとか、やりたくないことに「ごめんね」ってそっと断りを入れてみるとか。
そんな風に、自分が心地いいと思える選択をしていくことは、決して悪いことじゃないんですよ。
あなたが満たされて、コップから優しさや笑顔が溢れ出たとき、その溢れた分で自然と周りの人も幸せにできるようになります。
自分を大切にすることは、周りの人を結果的に大切にすることにも繋がっているんです。
だから、どうか「わがままかな…」なんて不安に思わないでくださいね。
今日まで一生懸命に生きてきた自分に、「いつもがんばってくれてありがとう」って、心の中でそっと声をかけてあげてください。
あなたがあなた自身のいちばんの理解者であり、味方であっていいんです。
その優しい心のまま、少しずつ、自分を労る一歩を踏み出していきましょうね。