自分が透明人間になったみたい。現実感が消えていく「あの感覚」のトリセツ

自分が透明人間になったみたい。現実感が消えていく「あの感覚」のトリセツ

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コラム
ふとした瞬間に、まるで自分がここにいないような、世界からぽつんと浮き上がってしまったような不思議な感覚に襲われることってありませんか。

自分の手を見つめているのに「これは本当に僕の手なのだろうか」と感じたり、周りの景色が急に映画のスクリーンのように現実味を失って見えたり。

そんな時、「自分はおかしくなってしまったんじゃないか」と怖くなってしまうかもしれませんね。

でもね、まずはホッと一安心してください。

その「自分は本当に存在しているのか」という現実離れした感覚は、決してあなたがおかしいわけでも、心が壊れてしまったわけでもありません。

実はこれ、心がパンパンに張り詰めてしまった時に、あなたを守るために作動する「安全弁」のようなものなんです。

これまで、たくさんの方の心のお話に耳を傾けてきました。

日々の中で仕事のプレッシャーに耐えたり、人間関係の複雑な糸をほどこうと頑張ったり、将来への見えない不安と戦ったり。

そうやって脳や心が「もうこれ以上はストレスを受け止めきれないよ!」とキャパシティを超えそうになった時、心はフッと感覚を麻痺させて、あなたをシャットダウンしようとします。

いわば、心のブレーカーが落ちた状態、あるいは痛みを感じにくくするための「麻酔」がかかっているような状態ですね。

だから、現実感がなくなっている時というのは、あなたがこれまでそれだけ一生懸命に現実と向き合い、頑張り続けてきたという、何よりの証拠なんです。

まずは「そっか、僕はそれくらい疲れていたんだな」「心が必死に守ってくれているんだな」と、その感覚を優しく受け止めてあげてください。

もしもその感覚に襲われたら、無理に「しっかりしなきゃ」と焦る必要はありません。

焦れば焦るほど、心はさらに緊張して、そのフワフワした感覚が強くなってしまうからです。

そんな時は、ただ「あ、また心の麻酔が効いてきたな」と、のんびり構えていて大丈夫。

そして、少しずつ現実の世界に感覚を戻してあげるために、五感を使ってみるのがおすすめです。

温かいお茶を飲んで「あたたかいな」と感じてみたり、近くにあるお気に入りのクッションの触り心地を確かめてみたり。

深呼吸をして、胸が膨らんだり縮んだりする感覚に意識を向けてみるのもいいですね。

ゆっくりと、今ここにある確かな感覚に触れていくうちに、落ちていたブレーカーは自然と元に戻っていきます。

現実感が薄れるのは、あなたが悪いわけでも、弱いわけでもありません。

ただ少し、心が「お休みタイム」を求めているだけ。

そんな自分を責めずに、少しペースを落として、体と心をゆっくりと休ませてあげてくださいね。

あなたの心が、じんわりと温かい安心感で満たされる日を、いつも応援しています。

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