年齢を重ねるにつれて、なんだか新しいことに飛び込むのが怖くなったり、「いつもの選択」を選んでホッとしたりすること、ありませんか?
昔はあんなに小さなことにも冒険心を持ってワクワクしていたのに、今ではすっかり「守り」の姿勢に入っている気がして、自分の心がどこか寂しくなってしまう。そんなふうに悩んでいる方がとても多いんです。
実は、心理カウンセラーとして多くの方のお話を聞く中で、このような「冒険心が死んでいくような感覚」に不安を覚える声をたくさん受け取ってきました。
でもね、まずは安心してほしいんです。新しい体験よりも守りを選ぶようになるのは、あなたの心が決して衰えてしまったわけでも、つまらない人間になってしまったわけでもありません。
僕は、これは心が「大切な自分を守るための優しさ」を身につけた証拠なのだと考えています。
若い頃は、まだ自分の取扱説明書が真っ白な状態ですから、とにかくいろんな経験をしてデータを集める必要がありました。だからこそ、危なっかしいことにもどんどん挑戦できたのですね。
けれど、大人になるにつれて、あなたはたくさんの経験を積み重ねてきました。傷ついたこと、失敗して痛い思いをしたこと、一生懸命に頑張って乗り越えてきたこと、その一つひとつが今のあなたを形作っています。
今のあなたが「守り」を選ぶのは、過去のあなたが必死に学んできた「自分を傷つけないための知恵」が、しっかりと働いているからなのです。
だから、新しい挑戦ができなくて足がすくんでしまう自分を、どうか責めないであげてくださいね。
「あぁ、今の私は自分を大切に守ろうとしてくれているんだな」と、その心の働きを優しく受け止めてあげるだけで、胸の奥が少しだけ軽くなるはずです。
それでも、もしも「このままだと人生が退屈になってしまうかも」と少しだけ焦る気持ちがあるのなら、大きな冒険をしようとしなくても大丈夫ですよ。
いつもと違う道を一歩だけ歩いてみるとか、普段は選ばないメニューを頼んでみるとか、そんなほんの小さな「小さな新しい体験」で十分です。
今のあなたにとって心地よい安心感をいちばん大切にしながら、自分のペースで、ゆったりと進んでいきましょうね。あなたの心が、いつでも穏やかな安心感に包まれていますように。